東部研究所地区の生きもの調査レポート

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各製作所で、生きもの調査から始まる自然との共生を推進
地域の自然との共生に向けて様々な取組を実施
東部研究所地区

東部研究所地区がある鎌倉市は、山の間に田や畑が広がる「谷戸(やと)」とよばれる地形が特徴で、多様な生きものが生息する土地です。豊かな自然に配慮した緑地管理をすべく、2014年6月から2015年1月にかけて生きもの調査を実施しました。現在、この調査結果に基づく取組を進めています。

研究所所在地

〒247-8501 神奈川県鎌倉市大船5-1-1

主な研究内容

情報、マルチメディア、光電波・通信技術分野の研究開発

主な取組テーマ

  • 外来植物の適切な管理についての研究と実践[A-1-(2)]
  • 在来植物の苗の育成と導入[B-4-(2)][B-4-(3)]
  • グループの他の事業所や地域住民を対象とする情報発信[C-7-(1)]

※ 取組テーマの分類については以下を参照ください。

取組の特徴

  • 外来種の駆除、防除について、優先順位をつけて段階的に実施
  • 外来植物管理についての研究と、在来植物の圃場の機能を備えた「生物多様性に配慮した緑地」を整備
  • 「生物多様性に配慮した緑地」を活用し、取組に関する展示を実施
  • 敷地内で地域の子ども向けの環境教育を実施

東部研究所地区の活動の方向性

以下は三菱電機グループの各事業所による生物多様性保全活動の方向性を示した一覧表です。

東部研究所地区の活動がどの方向性に当てはまるのかを、色で示しています。

外来種の駆除などを実施。在来種の導入や情報発信も

活動の方向性

A
生きものへの
負の影響を低減する

  • 1.「開発圧※1」「外来種圧※2」の抑制
  • (1)環境アセスメント
  • (2)外来種管理
  • 2.「希少種」「固有種」への注意喚起と保全
  • (1)構内生物リストの公開
  • (2)希少種、固有種の保全
  • (3)周辺の保全課題への協力
  • 3.農薬影響の管理
  • (1)生きもの殺傷の抑制

B
生きものとの
より豊かな共生を目指す

  • 4.機能緑地の設定
  • (1)周辺生態系への貢献
  • (2)「都市生態系」の質向上
  • (1)飛翔性生物の利用地
  • (2)「みどり+生きもの」優先地
  • (3)敷地周辺への連続性の提供
  • (4)周辺生態系の課題への協力
  • 5.緑地の単純化、特定化など、産業的志向からの脱却
  • (1)植生の多様化・多層化
  • (2)植物の特性に合う緑地管理

C
働く中で社員が
自然との関係を取り戻す

  • 6.生態系サービスの職場での積極的享受(休憩所、フロア)
  • (1)文化的サービスの享受・場づくり
  • (2)供給サービスの享受・場づくり
  • 7.「無関心」「無関係」状態から、「全員が関係ある」状態へ
  • (1)理解と行動促進の教育
  • (2)職場・業務での関係創出
  • ※1開発圧:棲みかの破壊。事業拠点を新たに建設することや、天然資源の採取などのために開発が行われること(サプライチェーンでの開発を含めて)、などが該当。操業による水の使用が周辺地域や水源、ひいては生きものの生息環境に影響を与える場合などもこれに含まれると考えられる。
  • ※2外来種圧:その地域にもともと存在しない生きものが、外構や建物の脇の緑地、生垣などをつくる際に地域の外から樹木や草木を導入することがある。何気なく行われる生きものの移動が、地域固有の種の生息を脅かしたり、遺伝的な汚染の原因となることがある。

生きもの調査結果

東部研究所地区は、外部の調査会社の協力のもと、2014年6月、9月、11月、2015年1月の4回にわたって生きもの調査を実施しました。この結果、403種の動植物を確認できました。

新しいウィンドウが開きます東部研究所地区 生きものリスト(PDF:97KB)

新しいウィンドウが開きます東部研究所地区の生きもの図鑑(PDF:2,829KB)

考察と行動

モデル地区として取組を推進

生きもの調査の結果をもとに、有識者との対話などを経て、2015年4月に以下2つの活動目標を定めました。これをもとに、重点活動を定めて取り組んでいます。

活動目標

    (1)他事業所に情報発信できる環境づくり(モデルとなる取組の確立)

  • 構内の「緑の質の向上」に向けて、以下の活動を進めます。
  • 1. 外来種の駆除・防除…侵略的な外来植物の生育量を現在の半分とする
  • 2. 在来種への置き換え…全体の6割を占める外来植物を在来種に置き換え、4割まで減らすことを目指す
  • 3. 緑地の植生を階層構造に…植え込みは高木・低木・草本が入り混じるようにする

    (2)周辺から全国に輪を広げる

  • 東部研究所地区と近隣住民、地元行政、加入する業界団体などが情報交換する「緑のネットワーク」の構築を図ります。これを通して、「緑の質の向上」の取組を事業所周辺(大船地区)から将来的には鎌倉市、全国にまで広げていくことを目指します。この際、当事業所での活動事例や体験を紹介することで、地域に合った活動の実施を促進します。

重点目標(2016年度時点)

  1. 外来植物対策
  2. 構内緑地整備
  3. 生物観察会の実施

有識者との対話

東部研究所地区では、第一回目の生きもの調査の実施以降、調査結果をもとに社外の生きものの専門家や行政と対話し、いただいたご意見を活動に取り入れています。これまでに実施した対話の内容は以下からご覧ください。

【緑の質の向上へ~事業所の生物多様性保全】生物多様性ダイアログ、専門家からの提言


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環境への取組
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