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先人の知恵や歴史、日常に役立つマナーを掲載しています。

知っ得マナー
日本料理の作法 ― 小皿や小鉢、お椀は手に持って食べるのが正解 ―

2014年8月公開【全1回】

箸置きがなかったら、箸袋を折るよりも折敷の端に箸を置くのがスマート。

箸置きがなかったら、箸袋を折るよりも折敷の端に箸を置くのがスマート。

箸置きがない場合は、折敷の左端に箸先を3㎝ほど出して箸を置く。
箸に口をつけるのは箸先の一寸(約3㎝)ほどだから、口をつけた部分は外に出て、折敷は汚れない。
万が一汚してしまっても、ハンカチなどで拭き取ればよい。

箸置きがなかったら、箸袋を折るよりも折敷の端に箸を置くのがスマート。

食べ終えた後に、椀の蓋をずらしたり裏返したりするのは“定食屋の作法”。

食べ終えた後に、椀の蓋をずらしたり裏返したりするのは“定食屋の作法”。

汁椀を食べるとき、蓋は汁椀の右側または右奥に裏返して置く。椀を持つときは親指以外の4本の指をそろえて底を持つ。親指は縁の部分を支える程度。食べ終えたら元のように蓋をする。蓋をずらしたり裏返したりするのは下品。

食べ終えた後に、椀の蓋をずらしたり裏返したりするのは“定食屋の作法”。

炊き合わせは崩さないように手前から。 食べ終わったら器を持ってだしを飲む。

炊き合わせは崩さないように手前から。 食べ終わったら器を持ってだしを飲む。

「山盛り」は手前の上から、「平盛り」は手前から食べる。箸で一口サイズにして食べるが、タケノコやゴボウはかじってもよい。とい っても、歯形がついた状態で皿に戻すのはNG。煮汁は直接口をつけて飲んで構わない。

炊き合わせは崩さないように手前から。 食べ終わったら器を持ってだしを飲む。

鮎の骨抜きは、熱いうちに骨を抜いてしまう。

鮎は本来、骨抜きしてから食べる魚。
食べ方の手順は下の通りだが、冷めると身が硬くなり、骨がスムーズに抜けにくい。骨抜きに失敗した場合は慌てずに、普通の魚と同様に上身を食べ、 背骨が出てきたらそれを尾のほうからはがして下身を食べればよい。端から一定方向に食べていくのが美しい。身をひっくり返すのは厳禁だ。

1. まだ熱いうちに箸で身を揉む 2. 箸で尾の部分を挟んでコキッと折る 3. 左手で頭を持って一気に骨を引き抜く

1. まだ熱いうちに箸で身を揉む
1. まだ熱いうちに箸で身を揉む

2. 箸で尾の部分を挟んでコキッと折る
2. 箸で尾の部分を挟んでコキッと折る

3. 左手で頭を持って一気に骨を引き抜く
3. 左手で頭を持って一気に骨を引き抜く

刺し身は食べる順序が決まっている。 しょうゆの小皿を手に持ってもOK。

刺し身は食べる順序が決まっている。 しょうゆの小皿を手に持ってもOK。

刺し身の盛り合わせは、右→左→中央の順に食べるのが正式だが、おいしく食べるなら、さっぱりしたものからこってりしたものへ。しょうゆ皿は持ってもよい。最初はワサビを溶かず、しょうゆの香りを楽しむのが粋だ。

刺し身は食べる順序が決まっている。 しょうゆの小皿を手に持ってもOK。
監修/トータルフードプロデューサー・小倉朋子さん

会席の場所が慣れない和室の場合要注意! 落とし穴がたくさん

【その一】勧められる前に座布団に座るべからず

勧められるまでは座布団の横か後ろの畳の上に正座をして待つのが作法。

【その二】座布団の上であいさつをするべからず

座布団の上であいさつをするのは相手に対して無礼な行為。座布団の横、畳の上で正座してお辞儀するのが正しい。

【その三】座布団を踏むべからず

座布団に座るときは立てひざ姿勢で。足裏で踏まないようにする。

【その四】ふすまを開ける際に部屋の中をのぞくべからず

昔、ふすまは座って開け閉めした。今は立って開け閉めしてもよいが、その際は頭を下げて手元を見ながら。部屋をのぞき込むと相手を見下ろしてしまい失礼に当たる。

【その五】敷居を踏むべからず

和室で最も踏んではいけないものが敷居。畳のへりや合わせ目も踏まないようにするのが作法。

【その六】手土産を座卓の上に置くべからず

座卓の上に置いて渡すのはマナー違反。紙袋から出して畳の上で渡すのが正しい振る舞い。

【その七】抹茶を先に飲むべからず

菓子と抹茶が出されたとき、茶道にのっとって菓子から先に口をつけるのが正しい。

監修/『清紫会』新・作法学院学院長 近藤珠實さん

※この記事は『日経おとなのOFF』掲載記事を再編集して構成したものです。

これまで掲載された記事はこちらから

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