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文化・教養文化・教養

先人の知恵や歴史、日常に役立つマナーを掲載しています。

知っ得マナー
高級レストランでのマナー ― グランメゾンの上客たる振る舞い ―

2014年8月公開【全1回】

スペシャリテのいただき方

料理の本当のおいしさを知りたいなら、無難なコース料理ではなく、アラカルトを選びたい。
紛れもなく自分で選んだ料理を、完璧な作法で食べられたら、自信につながるはず。
では、“スペシャリテ”の正しい食べ方を指南していこう。

1.アミューズ(日替わり)

1.アミューズ(日替わり)

一つを食べ終わってから次へ

アミューズは突き出し。2種類出されることもあるが、1種類ずつ食べ進めたい。まずは左の野菜から。中央のスプーンを使う。

1.アミューズ(日替わり)

2.前菜

2.前菜

手前からコンソメゼリーと一緒に

ウニとキャビアが包まれているムースのゼリー寄せは、手前から少しずつゼリーとともに食べていく。

2.前菜

3.スープ

3.スープ

スプーンは手前から奥へすくう

持ち手付きのブイヨンカップは、持ち上げてよい唯一の洋食器だが、写真のサイズは持ち上げず、持ち手に左手を添え、右手のスプーンで手前からすくい口に運ぶ。

3.スープ

4.肉料理

4.肉料理

骨付き肉は骨に沿ってナイフを入れる

まず左側の骨のない肉から。左手前から一口大に切って食べていく。フィンガーボールが出されても、骨付き肉はいきなり手に持たず、まずは骨と肉とを切り離そう。ナイフの先を骨と肉との間に入れ、骨に沿って切り進めるといい。

4.肉料理

5.チーズ(ワゴン)

5.チーズ(ワゴン)

チーズの種類を押さえておくと便利

大きく7タイプに分けられるチーズの種類を覚えておくと便利。皿には左から味の薄い順に並べてくれるので、その順にいただく。

5.チーズ(ワゴン)

6.デザート(ワゴン)

6.デザート(ワゴン)

まずは3種類。足りなければ追加を

ワゴンで出されると、全種類を制覇したくなるが、皿に載せてもらってから残すのはタブー。まずは3種類から。

6.デザート(ワゴン)

7.プティフール(ワゴン)

7.プティフール(ワゴン)

コーヒーとともに出されるスイーツ

コーヒーを注文すると付いてくるお菓子。食べられる分だけ、皿に載せてもらおう。

7.プティフール(ワゴン)

こんなところを見られている! タブーな振る舞い

テーブルにバッグを置く

テーブルにバッグを置く

テーブルの上は、ハンカチ一つ置いてはいけない(贈り物や花は例外)。高級店なら用意された置き場所を勧めてくれるのでそれに従えばよい。案内がなければ、背もたれと腰との間に置こう。

テーブルにバッグを置く

テーブルの上に携帯電話を置く

テーブルの上に携帯電話を置く

グランメゾンでなくても、携帯電話の利用を禁じている店は多い。現代では自分の分身のごとく肌身離さず持っている人がほとんどだが、せめて食事中は電源を切り、バッグにしまっておきたい。

テーブルにバッグを置く

客同士で料理を交換する

皿の上の料理は一つの完成品。勝手に取り分けるのはマナー違反だ。とはいえ皿ごと交換するのは見苦しく、落とす危険もある。どちらも食べたいなら2品オーダーしよう。

ワインを自分でグラスに注ぐ

西洋料理では客同士はもちろん、自分で酒を注ぐ習慣はない。グランメゾンでグラスが空になっていれば、そのタイミングで係の人が注いでくれるはず。待ち切れないからといって自分で注ぐのは厳禁。

ジャケットを途中で脱ぐ

ドレスコードがある店では、ジャケットは最後まで着用していなければならない。会社にいるようなつもりで無意識に脱いでしまい、後ろから店の人にそっとささやかれるのは、同伴者にも恥ずかしい。

たびたび中座する

接待などで来店した客の中に、本来利用はNGであるはずの携帯電話が鳴り、たびたび中座する人がいるという。周囲も落ち着かないし料理を出すのも遅れがちに。食事を優先すべし。

度を越して飲む

飲みすぎて机に突っ伏したり、トイレから出てこないといった醜態を見せていいのは、自宅だけ。グランメゾンでは見るはずもない光景と思いきや、意外にも多いそう。体調に配慮して飲むのが大人の振る舞い。


※この記事は『日経おとなのOFF』掲載記事を再編集して構成したものです。

これまで掲載された記事はこちらから

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