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2012年1月25日
電力No.1201

日本人で初めて本部委員長に就任

国際大電力システム会議(CIGRE)高電圧機器の研究委員会本部委員長に選出

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 三菱電機株式会社は、系統変電システム製作所 技術開発部長 伊藤弘基(いとうひろき)が国際大電力システム会議(CIGRE※1、本部:フランスパリ)の「研究委員会※2(SC:Study Committee)A3:高電圧機器(以下SC A3)」の本部委員長に選出されましたのでお知らせします。日本人で初めてのCIGRE本部委員長就任で、欧米以外からの選出も初めてです。2012年8月のCIGREパリ大会で就任する予定です。

 SC A3では、電力系統に使用される変電機器(遮断器、断路器、接地開閉器、計器用変成器、避雷器など)の適用状況調査ならびに新技術の標準化を推進してきました。

 今後も、最新の送変電技術に関する諸問題、特にスマートグリッドの進展による大規模基幹系統と小規模系統の統合、洋上風力発電などの新エネルギーに対応した直流送電の増加などに関連した実績調査・国際間の意見交換を進めていく中で、電力系統の更なる信頼性・経済性・環境適合性の向上に寄与する変電機器技術の熟成と新技術の国際標準化を推進していく予定です。

伊藤弘基の略歴

▪ 1984年4月三菱電機入社、DC/AC遮断器および変電機器関連技術の設計・開発・試験・検証に携わる

▪ 現在、系統変電システム製作所(兵庫県尼崎市)技術開発部長

CIGREへの参画

▪ 1998年からWG(Working Group、作業会)13.07/A3.07開閉極位相制御技術の適用状況調査

▪ 2002年からSC A3本部戦略アドバイザリー

▪ 2004年からSC A3レギュラーメンバー(日本代表)

▪ 2004年にCIGRE技術表彰を受賞、同年SC A3国内委員長に就任(2012年退任予定)

▪ 2006年からWG A3.22:UHV※3変電機器の仕様調査の主査を担当

▪ 2009年からWG A3.22の後継となるWG A3.28:UHV/EHV※4系統における開閉責務調査の主査を担当

▪ 2011年6月CIGRE本部理事会でSC A3次期本部委員長(任期2012年〜2016年)に選出

(今後の予定)

▪ 2012年2月CIGRE国内委員会総会で正式に会員へ紹介

▪ 2012年3月CIGRE技術委員会(スペイン)へ次期本部委員長として出席

▪ 2012年8月CIGREパリ大会期間中に開催されるSC A3定例委員会で本部委員長へ就任

※1: Conseil International des Grands Reseaux Electriques (International Council on Large Electric Systems)
1921年にフランス人Jean T.Laspiere氏の提唱により設立された民間の非営利団体。送変電技術についての技術的問題検討のためにIECから独立して作られた
※2: 技術的な活動を行う16の研究委員会(SC)がCIGRE本部にある
※3: Ultra High Voltage、800 kVを超過する送電システムの電圧の略称
※4: Extra High Voltage、超々高電圧(245-800 kV)の略称

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