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北陸支社

ビジネス・導入事例

ヨシダ工業株式会社様向け

産業用ロボット MELFA FR

長年培ってきた、楽器部品の研磨工程に
おける精密加工の匠の技を、分析・数値化し、
産業用ロボットによる技術の継承を実現した
事例をご紹介いたします。

  • 8: 働きがいも経済成長も
  • 9: 産業と技術革新の基盤をつくろう
  • 12: つくる責任つかう責任
  • 13: 気候変動に具体的な対策を
  • FA

ヨシダ工業株式会社様について

めがねの一大産地である福井県鯖江市。この地で、長年めがね部品加工において培ってきた金属加工技術を活用し、フルートをはじめとする木管楽器の部品の金属加工も手掛けているヨシダ工業株式会社様。近年は内視鏡部品や歯科用部品等、医療機器部品分野でもその技術を応用し、あらゆる分野から高い評価を受けています。

お客様名:
ヨシダ工業株式会社様
所在地:
福井県鯖江市有定町2-11-24
URL:
https://www.yoshida-i.co.jp

導入の経緯

楽器部品の研磨工程においては、繊細な調整が必要とされるため、熟練した職人の手作業によって行われてきましたが、この匠の技をどう受け継いでいくかがヨシダ工業株式会社様の課題でした。この課題を解決するため、三菱電機は、これまで人の手でしか行えなかった繊細な研磨作業の自動化を可能にする、産業用ロボット MELFA FRを提案しました。

ヨシダ工業様で加工している楽器部品の一例

熟練した職人による楽器部品の研磨工程

ご提案内容

熟練した職人が楽器部品を研磨パッドに押し当てる、繊細な力加減を数値化するため、ヨシダ工業株式会社様と三菱電機グループの技術者による技術懇談を複数回にわたり実施。さらにシミュレーションの実験等を通して、力覚センサを活用した、産業用ロボットによる熟練の研磨作業の再現をご提案することで、お客様に満足いただける内容となり、導入に至りました。

力覚センサとは

産業用ロボットに力覚センサを搭載すると、ロボットに力の感覚を与えることができます。このセンサにより、ロボットはハンドにかかる力を感じながら、人と同じように組立・加工作業を行うことができるため、今までのロボットでは難しかった微小な力加減を必要とする作業を実現することができます。

作業工程

産業用ロボットMELFA FRによる研磨工程をご紹介いたします。

研磨する部品をロボットアームにセットした後(①②)、研磨スタートを指示(③)。

ロボットアームが自律的にアプローチし(④)、研磨パッドに部品を押し当て研磨を開始(⑤)。
MELFA FRに搭載された力覚センサで、ロボットハンドにかかる力を感じながら、熟練した職人と同じように、
研磨パッドに押し当てる力加減を制御しながら研磨(⑥)。

目視でチェックし(⑦)、研磨工程終了(⑧)。

導入効果

産業用ロボットが再現した匠の技術により研磨された楽器部品は、楽器メーカー様で組み立てられた後、様々なユーザーの皆様へ届けられ、美しい音色が奏でられています。

お客様の声

我が社の職人が持つ技術を産業用ロボットが学習することで、ミライへと技術の継承をすることができました。これからも、音楽を愛する多くの人たちへ、精度の高い部品をお届けしていきます!

ヨシダ工業株式会社
技術開発部 技術開発課 課長 勝見英明 様

お問い合わせ先

お問い合わせの内容に応じ、各担当が対応をいたしております。以下の窓口よりお問い合わせください。