

コンプレッサー式の除湿機が冬に除湿しにくくなるのはなぜですか?
冬特有の自然な現象で、「空気中の水分量の少なさ」と「冷却器に霜がつくこと」が主な理由です。
コンプレッサー式除湿機は、空気を冷却して水分を結露させる仕組みを使っています。冬になると気温が下がり、空気中の水分量が減少するため、夏や梅雨の時期に比べて除湿量が少なくなります。湿度計の数値が高くても、実際には空気が含むことのできる水分量が少ないため、タンクに水がたまりにくいのです。これは故障ではなく、冬特有の自然な現象です。
加えて、気温が低い冬は冷却器(蒸発器)に霜がつきやすくなります。空気を冷やして結露させる冷却器についた霜を取るために、除湿運転が一時的に止まります。その間は送風に切り替わるため、「冬は除湿しにくい」と感じる方が多いのです。三菱電機の除湿機は「おまかせ霜取り」※1機能を搭載し、冬場の低温環境にも対応。室温が低くなると、霜取り運転をします。霜取りランプを点灯して自動的に送風(除湿)を停止し、本体内部についた霜をとかしてタンクに落とし、30分程度で運転を再開します。冷却器を自動的に温めて霜を取り除くことで、運転を止める時間を短縮し、効率的に除湿を続けられます。
さらに、三菱電機のコンプレッサー式除湿機は室温1~40°Cと広い温度範囲で運転可能です(一部機種を除く)。一般的に冬は苦手とされるコンプレッサー式ですが、1°C※2という低温下でも稼働し、冬の結露対策や部屋干しにも対応します。もちろん低温時は除湿量が減少するものの、一年を通じてパワフルに使えるのが大きな魅力です。使用中にタンクに水がたまりにくい、あるいは霜取り運転で一時的に止まるといった現象も、仕組みに基づく正常な動作だと理解しておくと安心です。
- ※1
- 熱交換器に霜がついた時に自動で霜取りをする機能。
- ※2
- 1°C70%時の除湿能力は2.0L/日以下になります。
2025.12.01

