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三菱電機のご近所さんぽ

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July

今月のメインビジュアル

#01
三菱一号館美術館

Information

三菱一号館美術館

〒100‐0005
東京都千代田区丸の内2‐6‐2

TEL:03‐5777‐8600(ハローダイヤル)

https://mimt.jp 新しいウィンドウが開きます

※開館時間や展示スケジュールについては、
公式ホームページでご覧ください。

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「一丁倫敦」の面影を伝える
貴重なミュージアム

三菱一号館美術館
(明治27)年竣工当時の旧三菱一号館

三菱電機の本社がある東京・丸の内。江戸時代には大名屋敷が建ち並び、現在では日本屈指のオフィス街として知られています。その発端となったのが、1894年に竣工した丸の内初のオフィスビル「三菱一号館」。イギリスの建築家ジョサイア・コンドルが、クイーン・アン様式を用いて設計した赤煉瓦造りの建物です。その後次々と赤煉瓦ビルが建てられたこのエリア一帯は、「一丁倫敦」という名で親しまれました。

中央階段

この「一丁倫敦」の面影を今に伝えるのが、「三菱一号館美術館」です。「三菱一号館」は1968年に解体され、ロンドンを思わせる街並みもすっかり近代化の波に消えましたが、2009年にコンドル原設計をもとに、可能な限り忠実に復元されました。2010年春に美術館として開館、明治期の設計図や資料からの忠実な復元のみならず、階段部の手すりの石材には保存されていた部材を再利用するなど、当時の痕跡を直に見て触れることもできます。

【展示室】パリグラフィック展

「三菱一号館美術館」が所蔵するのは、272点にも上るロートレックの作品群から成る「モーリス・ジョワイヤン コレクション」をはじめ、ルドンの《グラン・ブーケ》、ヴァロットンの《公園、夕暮れ》など、19世紀末のパリを彩る作品の数々。当時の西欧美術界を席巻したジャポニズムに関する貴重文献や、「生活のなかのジャポニズム」をテーマとした美術工芸品コレクションもあります。常設展示は行わず、19世紀後半から20世紀前半の近大美術を主題とする企画展を年3回開催しています。

カフェ_内観横

見どころは、アートだけではありません。ここを訪れたらぜひ立ち寄りたいのが、ミュージアムカフェ・バー「Café 1894」。1894年当時に銀行営業室として利用された空間を復元したカフェで、19世紀のティータイム気分を味わえます。また、「三菱一号館 歴史資料室」では、漆喰壁や木の格天井などで明治期の執務室を再現。旧三菱一号館を再現した模型、様々な展示物や映像に、当時のオフィス街を垣間見ることができます。

【新】一号館広場 三菱一号館美術館(彫刻入れ替え)

そして忘れてならないのが、「一号館広場」と呼ばれる中庭。季節になると約40種の薔薇が咲き乱れる庭園は、丸の内で働く人々の憩いの場となっています。レトロとモダン、オフィスビルと緑が交差するこの空間で、丸の内の歴史に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。