ごく普通の映画好き編集部員による試写会レポート

第115回
『法廷遊戯』

今回レポートをするのは…

編集部員J(男性)

今回の映画を見て、一度は裁判員制度で選ばれてみたいと思いました。

編集部員T(男性)

今の季節は毎年食欲の秋を堪能していますが、読書もいいなと思える今日この頃です。よくよく考えると、食欲は秋だけではない気が…。

T今回のレポートは、11月10日(金)より公開予定の『法廷遊戯』です。

J原作は、小説家にして弁護士の五十嵐律人さんによる第62回メフィスト賞、「ミステリが読みたい!」2021年版新人賞受賞をした同名小説。

T永瀬廉さん(King & Prince)、杉咲花さん、北村匠海さんの若手実力派3人に加えて、柄本明さん、生瀬勝久さん、筒井道隆さん、大森南朋さんらベテラン俳優陣が脇を固めます。

J裁判ゲームの果てに起こってしまった殺人事件をきっかけに、ロースクールの同級生3人の仮面の裏に隠された真実が暴かれていくストーリーです。

Tでは早速あらすじをご紹介しましょう。

あらすじ

法律家を目指し、法科大学院(ロースクール)に通う、久我清義ことセイギ(永瀬廉)は、同級生の織本美鈴(杉咲花)、校内で模擬裁判をする“無辜ゲーム”の主宰者・結城馨(北村匠海)と共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事司法試験に合格し、弁護士となった清義。馨からロースクール時代に流行っていた模擬裁判“無辜ゲーム”をしようと呼び出され向かうと、そこには血のついたナイフを持った幼なじみの美鈴とすでに息絶えた馨の姿が。暴かれてゆく封印されていた3人の秘密。追い込まれた清義は究極の決断をするが…二転三転する真実、四転五転する真相、そして驚愕の結末が待つ、予測不能のノンストップ・トライアングル・ミステリー、開廷!

J物語の舞台は法科大学院ということで、タイトルを聞いたときには弁護士を目指す3人の青春物語なのかと思いましたが、全然違いましたね。まさかミステリーだったとは(笑)

Tあらすじにも「二転三転する真実、四転五転する真相」とあるように、ストーリー展開が目まぐるしく変わり、目が離せない作品だと思いました。Jさんはいかがでしたか?

J先が読めない展開が繰り広げられ、二転三転する真実や3人の秘密、そして事件の真相は更に奥深いものになりました。

T同級生3人が「弁護士」「容疑者」「死者」になるという設定も驚きましたが、それぞれが秘密を持ち、究極の決断をしていく様が見事に表現されていましたね。

J久我清義ことセイギ(永瀬廉さん)は、ストーリーの展開とともに司法修習生、弁護士として成長していく姿が描かれています。最初はどこか頼りない雰囲気があったのですが、実際に法廷に立つ時の振舞いは、緊張感の中にも自信が溢れており非常に引き込まれました。

T杉咲花さん扮する織本美鈴の演技っぷりも安定感があり、見ていてゾクゾクしましたね。

J法律とは何なのか、何が守れていて、何が守れないのか。色々と考えさせられる作品でしたね。

T同級生3人のうち、誰と自分を重ねて見るかでその考え方も変わりそうですね。法律に詳しくなくてもわかりやすく楽しめるのがこの作品の魅力だと思いました。

J最初から最後まで見ごたえたっぷりの作品でしたね。
読書の秋ですので、原作も読んでみたいと思います!

T原作もきっと面白いと思います。いったいどんな結末が待ち受けているのか、その結末はぜひ映画館でご覧ください!

2023.10.18