先端技術総合研究所と研究者の活動を紹介します。

2024年

【広報発表】「業界初、産学官連携でワイヤー・レーザー金属3Dプリンターによるマグネシウム合金の高精度な積層造形技術を確立」の広報発表を行いました。

金属ワイヤーを材料として使用するワイヤー・レーザーDED※1方式を採用した金属3Dプリンターと、高い不燃性を有する「KUMADAI 耐熱マグネシウム合金※2」を組み合わせることで、マグネシウム合金ワイヤーを精密な温度制御により燃焼させずに積層造形する技術を確立しました。

本開発技術による積層造形物について、ロケット用材料としての性能評価を宇宙航空研究開発機構(JAXA)にて行った結果、ロケットの部位によっては従来のアルミ合金構造と比較して最大で約20%の軽量化効果が得られる可能性が試算されました。

今後、本開発成果は宇宙輸送に限らず、軽量化が要求される各種輸送機器やロボット部材等にも幅広く利用可能であることから、各種産業分野への波及および実用化に向けた研究開発を進めていきます。

本件は、国立大学法人熊本大学先進マグネシウム国際研究センター、東邦金属株式会社、JAXAの共同発表で、JAXAの「革新的将来宇宙輸送システム研究開発プログラム」の支援によって開発した成果です。

◆開発者から◆
この積層造形技術は、産学官連携の機会を最大限活用し、各社が持つ独自の技術や知識をうまく掛け合わせることで開発を進めることができました。まだ道半ばではありますが、将来的には製造業分野へ新たな価値を提供できるよう、研究開発に精一杯取り組んでまいります。

※1DED:Directed Energy Deposition(指向性エネルギー堆積方式) 集束させた熱エネルギーを利用して材料を溶融、結合、堆積させて造形する手法

※2熊本大学が開発した「KUMADAI マグネシウム合金」の中でも、高い強度と耐熱性を併せ持つ合金

PDFが開きますニュースリリース 2024年6月13日
業界初、産学官連携でワイヤー・レーザー金属3Dプリンターによるマグネシウム合金の高精度な積層造形技術を確立(PDF:582KB)

共創先探索を目的としたリバースピッチイベントが開催されました。

6月5日にMIRAI LAB PALETTE(東京都大手町)にて、当社の保有技術をプレゼンし共創先探索を目的としたリバースピッチイベントが開催されました。

先端総研からは、「見たいものだけを見る、新方式カメラ※1」、「新時代の可視化技術『磁気粒子イメージング※2」の開発担当者が登壇しました。
本イベントには70社100名以上の方がご来場され、デモ機での技術の体験や活発な意見交換が行われました。

◆登壇者から◆
イベントを通じて、様々な意見やアイディアをいただきました。
また、こんなデータがあったら良かったなど、次の共創活動に向けた議論も行いました。
今後も社会実装を目指して、共創パートナー・適応先の探索を進めていきます。

※1空間上に設定した範囲にあるものだけを見ることができるカメラと、これを活用したセンシングシステムであり、設定範囲外のものは目に見えていてもカメラには映らない為、まさに「見たいものだけを見る/検出する」ことができる技術

※2磁気粒子イメージングは数十ナノメートルの磁気粒子を介して、粒子に吸着した物質の量や分布、さらには粘度などの周辺環境の情報を定量的に可視化可能で、磁気粒子の特性を利用することで有機無機に関わらず様々な対象を非接触・非破壊で検査できる技術

イベント詳細・登録 | MIRAI LAB PALETTE新しいウィンドウが開きます

「ディスレクシアの子ども向けアバターロボット体験ワークショップ」が開催されました。

6月1日にMEToA Ginzaにて、NPO法人エッジと共同でディスレクシアの子ども向け「アバターロボット体験」ワークショップを開催しました。

イベントには5人のディスレクシア※1の子どもに参加していただきました。このイベントでは初めに「AVATAR※2を通して、みんながわかりあえる・つながる世界を」など開発の背景を説明し、理解を深めてもらいました。

AVATAR体験では、まずMEToAの3つの展示ジオラマを使ってロボットの操作に慣れてもらいました。その後、地球と宇宙が描かれたイラストを床に広げ、地球には草や生物の模型、宇宙には隕石の模型を置き、地球からAVATARで飛び立ち宇宙の隕石を持ち帰るミッションにチャレンジしました。

最後にはAVATARで何ができるかをみんなで考えて、「危ない場所で使えそう」、「宇宙に行けるかも」などアイデアが次々飛び出しました。

◆開発者から◆
参加者一人一人の笑顔は何事にも代え難い価値であることを改めて感じました。このイベントの開催にご協力いただいたNPO法人エッジの皆様、展示製作を担当いただいた元ジブリの渡邊様、参加者の皆様、ありがとうございました。私たちは、このTECHNOLOGYを本当に必要としている人たちに“どうにか”届けられたらと思います。

※1ディスレクシア:学習障害(LD)のひとつで、文字をすらすら正確に読んだり書いたりすることが難しい症状。

※2AVATAR:機器による力ではなく、画面上の色の変化でフィードバックを伝える技術であるVISUAL HAPTICSの機能によりスマホでも違和感なく操作できることが特長。

「ディスレクシアの子ども向けイベントを、多様性を尊重する企業とのコラボで実現。」PR TIMES新しいウィンドウが開きます

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【広報発表】「DUVレーザーで半導体基板に世界最小の穴あけ加工を実現」の広報発表を行いました。

東京大学、味の素ファインテクノ(株)、スペクトロニクス(株)との共同研究により、次世代半導体パッケージ基板に必要な、深紫外(DUV)レーザー加工機を用いた3マイクロメートルの極微細レーザー穴あけ加工技術を開発しました。既存技術より一桁小さい穴あけ加工技術を確立することで、より高密度な基板間配線が実現し、生成AI等に必要なハイパフォーマンスコンピュータやデータセンター用のチップレットの発展に役立つことが期待されます。

本研究の一部は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)および光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)の支援により実施されました。

◆開発者から◆
レーザー技術の進化は、60余年にわたる革新の旅で、その独特な特性は、多岐にわたるアプリケーションを生み出してきました。昨今のAI技術は目を見張るほどの速度で進化していますが、ソフトウェアの進化は、それを支えるハードウェアの開発無しには成り立ちません。本成果は物理的なハードウェアとデータ科学の融合により、デジタルと現実の架け橋となる技術です。今後もレーザーの持つ可能性を世界に発信すべく研究開発に邁進したいと思います。

第68回関西実業団陸上競技選手権大会の女子やり投決勝で、西村 莉子さんが優勝しました。

5月31日に大阪・ヤンマ―スタジアム長居で、第68回関西実業団陸上競技選手権大会が開催され、女子やり投で西村 莉子さんが55m21の記録を出し見事優勝しました。

2021年に大きな怪我を負った西村 莉子さんですが、先端技術総合研究所での業務と競技生活を両立しています。今回の試合に向けて、他の選手に引けを取らない準備と、雨天を想定した練習を重ね、その成果を見事に発揮しました。その結果、復帰後初の優勝を達成!

「表彰台の一番高いところからの景色を再び見ることができて、チョー気持ちいいー!」と西村さんは語っています。
これからも、西村 莉子さんへの応援をよろしくお願いいたします!

◆西村選手から◆
今回、復帰してからずっと目標にしていた自己ベスト更新はできませんでしたが、世界大会出場経験豊富な選手を抑えて、優勝できたことは私にとって大きな前進です。やっとこれまでの経験を活かせるアスリートに成長できたのかなと思います。
今後も常に高みを目指し、1cmでも遠くに投げられるようトレーニングに励みます。応援よろしくお願いします。

<2024年 個人成績・記録>

  • 日本グランプリシリーズ グレード1 第58回織田幹雄記念国際陸上競技大会 53m36cm <8位>

  • 日本グランプリシリーズ グレード2 2024水戸招待陸上 54m70cm <6位>

  • 第68回関西実業団陸上競技選手権大会 55m21cm <1位>

  • 日本選手権 53m56cm <11位>

<今後出場予定の大会>

  • 兵庫選手権 国体選考会

  • オールスターナイト陸上 実業団・学生対抗大会

  • 全日本実業団

MEMSセンシング&ネットワークシステム展に出展しました。

1月31日から2月2日まで東京ビッグサイトで開催されたMEMSセンシング&ネットワークシステム展に出展しました。この展示会は、車載・自動運転、ビッグデータ、AI、ロボット、健康・医療、環境・エネルギーの分野にわたり、次世代センサーに向けた要素技術が集結するものです。

先端技術総合研究所からは、「グラフェン光検出器技術」、「赤外線イメージセンサ技術」「MEMS超音波センサ技術」の3つの技術をデモ機や紹介動画を交えて展示しました。3日間多くの方にお越しいただき、たくさんの質問やご意見を伺うことができました。

また、同時開催されていたIIFES2024、HVAC&R JAPAN2024にも先端技術総合研究所で開発した技術をご紹介し、同様にたくさんのお客様にご来場いただきました。

◆開発者から◆
たくさんのお客様にお越しいただき、当社のセンサ技術を広くアピールすることができました。また、様々な業界のお客様から、こういう用途に適用できないか、こういうものをセンシングできないか、といった興味深いコメントもいただき、今後の技術開発や事業展開を検討する上で大変有益な情報を得ることができました。

共創を目的としたピッチイベントに登壇しました。

1月31日、NTT西日本が運営するQUINTBRIDGEで開催されたピッチイベントに「新時代の画像化技術『磁気粒子イメージング』」、「シンプル操作で誰もが手を取り合える未来を拓くAVATARソリューション」の開発担当者が登壇しました。

QUINTBRIDGEは、様々な企業や団体、個人が自由に交流し、それぞれのアセットを共有しながら共創を進め、オープンイノベーションを促進するための施設です。

今回、製造企業特集のピッチイベントに先端技術総合研究所から共創パートナーを募集する2テーマを紹介しました。総勢70名を超える方が来場され、活発な質疑や意見交換が行われました。

◆登壇者から◆
参加者との交流を通じて、新たな視点やアイデアが生まれただけでなく、皆様の熱意に触れることができ、大きな刺激となりました。この経験を活かし、今後も積極的にイベントに参加し、開発した技術の社会実装を目指していきます。

【広報発表】「教師データの作成が不要、短時間で分析ができる「行動分析AI」を開発」の広報発表を行いました。

三菱電機のAI技術「Maisart®(マイサート)※1」の一つとして、教師データ※2の作成を不要とし、製造現場の人の作業分析を数分で実現する「行動分析AI」を開発しました。一人ひとりの作業を撮影した動画から、改善すべきポイントを短時間で見える化でき、製造現場の生産性向上に貢献します。

本技術では、作業中は同じ身体動作が繰り返し行われることに着目し、循環する身体動作の確率的生成モデル※3を世界で初めて※4作業分析に適用しました。これにより、作業分析にかかる時間を最大99%削減※5できることを実証しました。

この成果を、1月31日から東京ビッグサイトで開催された「IIFES 2024(Innovative Industry Fair for E x E Solutions 2024)」に出展し、デモンストレーションを実施したところ、大盛況でした。

◆開発者から◆
このAI技術は、AIの研究者だけでなく、多くの製造現場の作業者・改善担当者の協力があって開発することができました。改善に終わりはなく、誰もが働きやすい製造現場の実現に向けて、これからも研究開発を続けていきます。

※1Mitsubishi Electric’s AI creates the State-of-the-ART in Technologyの略。全ての機器をより賢くすることを目指した当社のAI技術ブランド

※2AIの機械学習に用いる、例題と正解がセットになったデータ

※3データを確率変数として扱い、観測データの生成過程をモデル化したAIの一種

※42024年1月25日現在。当社調べ

※5お客様との実証実験における結果。人手による作業分析、また一般的な作業分析AIにおける教師データ作成にかかる時間との比較

PDFが開きますニュースリリース 2024年01月25日 開発No.2402
教師データの作成が不要、短時間で分析ができる「行動分析AI」を開発(PDF:998KB)

【広報発表】「船速に依存せず正確に方位制御可能な操船システムの開発」が第58回機械振興協会会長賞を受賞しました。

(2024年2月16日表彰式)左から、姫路製作所 阪口さん、ヤマハ 中安さん、ヤマハ 亀岡さん、先端技術総合研究所 宇都宮さん、ヤマハ 伊藤さん、先端技術総合研究所 今村さん

一般財団法人 機械振興協会が主催する「第58回(令和5年度)機械振興賞」において、「船速に依存せず正確に方位制御可能な操船システムの開発」が、「機械振興協会会長賞」を受賞しました。

同賞は、機械工業技術の進歩・発展に著しく寄与したと認められる企業・大学・研究機関および研究開発担当者を表彰するもので、一般財団法人機械振興協会が主催しています。今回、ボートを操舵したときの旋回速度の挙動は船速に概ね依存し、ボートの大きさや船外機の数にはほとんど影響しない特性を定量的に見出し、本特性に基づく独自の制御系を構築したことで、初期調整が不要で自動操舵を実現した点を高く評価され、受賞に至りました。