エスカレーター
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わぁ~っ、エスカレーターですねぇ。こうして単体の写真でみますと、近未来感が漂っていますね。当社はエレベーター・エスカレーターなどの昇降機が国内ではトップシェアなんですよね。
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おっ、最近よく勉強しておるの~。そのとおりじゃ。エスカレーターは1935年に東京の伊勢丹本社に第1号機を納入して以来、86年にわたり高品質な製品を提供してきておるんじゃ。昨年は昇降機全体での国内での累計生産台数が50万台に到達したんじゃ。
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それだけ長い期間、多くの場所でたくさんの人に、便利さと豊かさを届けてきたということは、素晴しいことですね。
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そうじゃ。この長年にわたり、常に、もっと安全・安心・快適になるよう技術開発を推進してきたんじゃ。そして今回誕生したのがこのエスカレーターじゃ。
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え~っ、なんか、すごそう。。。。といっても普通のエスカレーターのように見えますが。
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見た目はそうじゃが、安全性が違う。「機械式スローストップ機能」といって、停電時にも急停止せず、緩やかに減速停止する機能を追加したんじゃ。
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エスカレーターが急に止まるととても危なそうなので、ゆっくりストップしてくれるとすごく安心です。昇降機は安全第一ですからね。
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それ以外にもデッキボードを高くして、いたずらっ子が乗らないように工夫したり、手すりを抗菌仕様にしたりして、安全性を向上しておる。そして、「省エネ」も大きなポイントじゃ。
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エスカレーターって、ず~っと動いているだけのようですが、どのように省エネするのかしら。
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利用者が少ないときに減速運転する「省エネ運転モード」と利用者がいないときにさらに速度を落とす「低速待機自動運転」により、約30%の省エネを実現するんじゃ。この立役者はエスカレーターを動かすモータを効率よく制御する「インバーター」じゃ。
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おっ! 「パワー半導体②」で勉強した「インバーター」が搭載されているんですね。インバーターでモータを制御するのが省エネの基本ですもんね。
環境ですよ。「パワー半導体(パワーデバイス)②」はこちら。
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他にもエスカレーターで使用している照明に低電力のLEDを使用することによる省エネも図っておる。また、使用する鋼材を減らすことで、エスカレーターを支える骨組みを約27%も軽量化し、製造時のCO2排出量を1台当たり約1.38トンも削減したんじゃ。
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すごーい! 省エネ運転で、さらに使用材料の低減を実現するって、サステナビリティの点で、このエスカレーターは今後の大ヒット間違いなしですね。
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私たちの生活を豊かにする上で欠かせないエレベーター・エスカレーターは、サステナブルな社会の実現に向け、様々な課題を解決していくことで、ますます発展していくんじゃ。昇降機事業に期待しましょう。好機到来!
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博士、、、寒い!? 。
三菱エスカレーター「uシリーズ」発売のお知らせ
三菱電機株式会社は、国内向けエスカレーターの新製品として、三菱エスカレーター「u(ユー)シリーズ」を2021年11月12日に発売しました。乗降時や乗車時の安全性、快適性の向上と省エネ、省スペース化を実現した本機種を提供することで、安全で快適なビルの空間環境づくりに貢献します。
三菱エスカレーター「uシリーズ」
新製品の特長
1. 安全仕様の充実と抗菌手すり搭載で、乗降時や乗車時の安全性、快適性を向上
- 停電時にも急停止せず、緩やかに減速停止する「機械式スローストップ機能※1」を新たにラインアップし、利用者の転倒防止や安全確保に配慮
- ステップ踏板表面の四方を囲う「四方デマケーションステップ※1」を新たに採用。視認性の高い黄色で乗車スペースを明確化することで遠方からでも運転方向を判別しやすくし、スムーズな乗車を支援
- デッキボードを、人間工学に基づいた足を掛けにくい高さに設定することでデッキボードへの乗り上げを抑止し、利用者の安全性を向上
- 「抗菌ウレタン手すり」を標準搭載し、感染症リスク※2を低減
※1 有償付加仕様
※2 全ての感染症リスクに対する効果を保証するものではありません
2. インバーターの標準搭載や照明のLED化で、大幅な省エネを実現
- インバーターを標準搭載し、軽負荷時におけるモーター効率を向上
- 利用者が少ない場合に減速運転する「省エネ運転モード」と利用者がいない場合に速度を落とす「低速待機自動運転※1」により、約30%※3の省エネを実現
- 照明に低電力LEDを採用し、従来機種に比べ約33%※4の省エネを実現
※3 インバーター非搭載の当社国内従来機種比。S1000形・階高5000mm利用者数100人/時 待機時間20~30分において
※4 国内従来機種のLED照明機器との比較において
3. 業界トップクラスの小型化で、建築の自由度向上と大幅な軽量化を実現
- 上下部機械室の長さを約6%※5短縮することで、全長サイズで業界トップクラス※6となる小型化を実現。乗場前の有効スペースを拡大し、建築デザインの自由度が向上
- 鋼材使用量を低減することでトラスを約27%軽量化、製造時のCO2排出量を1台当たり約1.38t削減※7
※5 国内従来機種との比較において
※6 S1000形において2021年9月現在 当社調べ
※7 国内従来機種S1000形 階高5000mm製作時、かつ高炉(2.3ton CO2/ton 鉄)使用時の比較。輸送時のCO2排出量は考慮していません