三菱エレベーター①
「AXIEZ/AXIEZ-LINKs(アクシーズ / アクシーズ リンクス)」
-
私、三菱電機に入ってから、エレベーターに乗るときはどこのメーカーかをチェックするようになったんですが、三菱エレベーター、多いですよね。
-
そりゃそうじゃ。三菱エレベーターは1935年に世の中に出て今年で89年。長きにわたり国内トップクラスのシェアで私たちの社会を支え、そして進化してきた。
-
そんなに長い歴史があるんですね。ところで、そもそもエレベーターって、どうして多くの人や荷物を載せて、高い所へ運ぶことができるんですか?
-
エレベーターにもいろいろなタイプがあるんじゃが、世の中で一般的なのが「トラクション式」といって、ロープでつながった「かご」と「釣合おもり」を巻上機で支えて、巻上機を回転させてかごを上下に動かすタイプじゃ。 「釣合おもり」は、乗車定員の半分の重さとするのが基本じゃ。
トラクション式
-
なるほど~。重たいものをただ引っ張り上げるよりは、簡単そうな気がします。三菱エレベーターもこの図のような感じですか。
-
三菱電機ビルソリューションズ(MEBS)ではいろいろなタイプのエレベーターを扱っているが、トラクション式で「機械室」が不要なタイプの「AXIEZ」(アクシーズ)が主流じゃ。
-
「AXIEZ」😊! カッコいいネーミングですね。でも機械室が不要となると、そこにあった制御盤や巻上機はどうするのですか?
-
そこはMEBSならではの技術でコンパクト化を実現し、昇降路の中に収容しておるんじゃ。三菱エレベーターは、この他にも便利さ、快適さ、省エネの点でも大きく進化してきておるぞ。
-
え~と、三菱エレベーターで便利で、快適なところというと…。あっ、そういえば、待ち時間が短いです。ボタン押すと、すぐ来ますよね。あれ、どうしてかしら。
-
どこかの階でエレベーターが呼ばれたときに、どのエレベーターを向かわせるかは、長年にわたり積み重ねてきた技術が結集されておる。例えば「分散待機」じゃ。仮に、10階建てのビルにエレベーターが3台あるとすると. . . ?
-
え~と「分散」だから、1階、5階、8階といった感じに待機させておくということですか?
-
そんな感じじゃ。でも当社の「省エネ分散待機」は常にそのようにしておくのではなく、朝は出勤に合わせて1階に待機させるようにし、ビル内での移動が多い昼間は意図的に分散させなくても自然に分散するので分散待機を解除したりして、そのビルの利用形態に応じて、細かく待機場所を制御しておるんじゃ。
また、「スーパー可変速システム」といって、エレベーターに乗っている人数が定員未満の場合、人数に応じてエレベーターのスピードをアップする機能もあるぞ。
音声あり。再生時間:43秒
-
どうりですぐ来るわけですね。省エネの点ではどのように進化しているんですか。
-
省エネには「回生コンバータ」が大きく貢献しておるぞ。ハイブリッドの自動車や電車と同様に、動いている重たいものを停止させようとするときに、発生する電力をビルで有効に使用するんじゃ。
-
すごいですね、「AXIEZ」。先進のエレベーターがわかったような気がします。
-
おっと、これで満足するなかれ。今や「AXIEZ」の先を行く「AXIEZ-LINKs」も好評じゃ。「AXIEZ」の性能・機能をそのままに、もっと便利になり、さらに安心して乗れるエレベーターになっておるぞ。
-
「AXIEZ-LINKs」😊! 更に洗練されたネーミングですね。“LINKs(=つながる)”というのは、何につながるということですか?
-
「街・建物・人」につながるということをコンセプトにしておる。エレベーターを遠隔からWebで管理したり、ビル内を移動するロボットと連携したり、スマホからエレベーターを呼び出すこともできるぞ。大地震などで停電になったときも、ビルの様々な電源設備とつなげておけば安心じゃ。→ こんな感じじゃ。
-
すご~い! 安心! 「AXIEZ-LINKs」のエレベーターに乗りた~い、です。
-
同感じゃ。さらに「ヘルスエアー®機能」で、かごの中の空気はいつも清潔じゃ。かごの中にず~っといたい、といってもかごん(過言)じゃないぞ。
-
博士、、、寒い!? 😊。
三菱エレベーター 「AXIEZ-LINKs」
「AXIEZ-LINKs」は運行効率や快適性を向上する「人とつながる機能」や、エレベーターとビル内設備が連携する「建物とつながる機能」、複数ビルのエレベーターを一括管理する「街とつながる機能」を搭載することで、スマートビル※1の実現に貢献します。
※1 IoTを活用し、省エネ・省人化を実現しながら人が安心できる環境で効率的な仕事を行える空間を提供するビル
<特長>
1. 「人とつながる機能」で運行効率を最大化、早くて快適、安全・安心な移動を提供
- 当社AI技術「Maisart®(マイサート)※2」で予測したビルの人の流れに合わせて複数のエレベーターの運行最適化を実現。また、ドアの開放時間を短縮する「センシングドア」や、乗車率に合わせて運行速度を上げる独自の「スーパー可変速システム※3」等との組み合わせで、運行効率を従来比最大26%改善※4
- ウイルスや菌、花粉等を抑制する「ヘルスエアー®機能※5」搭載の循環ファンや抗ウイルス仕様の押しボタンを標準装備。また、タッチレスでエレベーター操作を行う「スマートフォンサービス※6」に対応し、クリーンで快適な移動を提供
- 業界最大※7の10.1インチ液晶かご内インジケーターを装備。4カ国語ガイド対応で、緊急時でも外国人を含む利用者へ安心を提供
※2
Mitsubishi Electric's AI creates the State-of-the-ART in technologyの略。
全ての機器をより賢くすることを目指した当社のAI技術ブランド
※3 かごとおもりのバランスを利用し、かごの乗車率に応じてエレベーターの速度や加速度を上げることで乗車時間や待ち時間を短縮するシステム(従来機能)
※4 AXIEZとの比較。9人乗り、定格速度分速60m、5停止のエレベーターにおいて
※5 空間に電界・放電空間を形成し、空気中に浮遊するさまざまな物質やウイルス、菌、花粉を抑制する当社独自技術
※6 別途、MEBSとの保守契約が必要です
※7 2020年9月1日時点、国内標準型機械室レス・エレベーターにおいて(MEBS調べ)
2. 「建物とつながる機能」でBCP対策やロボット活用など、建物の価値向上に貢献
- 太陽光発電や電気自動車からでも電力供給が可能な「マルチ電源」機能で、BCP対策に貢献
- 独自IoTプラットフォーム「Ville-feuille(ヴィルフィーユ)※8」との接続で、警備・清掃・搬送などのサービスロボットとの連携が可能。ビル管理の省人化や密回避を支援
- 天井・照明とかご室のトータルデザイン提案で、建築との親和性・連続性を確保
※8 ビル内のデータを吸い上げ蓄積し活用できるMEBS独自のIoTオープンプラットフォーム
3. 「街とつながる機能」で複数ビルの管理業務を効率化、快適な街づくりを支援
- ビル統合ソリューション「BuilUnity(ビルユニティー)※9」との連携により、複数ビルのエレベーターやビル設備の一括管理を実現
- 車椅子が乗車可能な7人乗りのカゴ室を新たにラインアップし、バリアフリー対応を支援
※9 設備監視・制御と入退室管理や映像監視などのセキュリティーを一括管理するビル統合ソリューション