


2021.07.20
今回は海外での生活や仕事をする上で感じたギャップ、また、海外赴任についての私の考えをお伝えしたいと思います。
まずは生活における利便性について。
イズミルでは日本でお馴染みだったコンビニや100円ショップを見たことがなく、日本の食材や便利グッズもほとんど見つかりません。生活立ち上げの際に引っ越し荷物が届くまでの間、洗濯ネット等の代用品を探し回ったのは良い思い出です。
反面、Web上のサービスやアプリケーションといったシステムの利用しやすさは、目を見張るものがあります。電話番号と二段階認証を用いれば大抵のサービスは利用できたり、ほぼ全てのレストランが一つの出前アプリに集約されているので、在宅時にも気軽に注文できます。
次に業務について。
赴任前にある程度は覚悟していましたが、立ち上がったばかりの会社で赴任者も少なく平均年齢も若いせいか、想定を遥かに上回るトラブルに日々直面します。そしてナショナルスタッフ(現地スタッフ)にとって赴任者は、"この場で判断を下すべき存在"にあたるため、時差により日本からサポートを得られない時間帯でも重要な判断を迫られる場面が多く、これに対し個人的に苦手意識を抱いていました。
しかし限られた時間の中で所内で連携しながら必要な情報を集め、解を導き出した瞬間の達成感は計り知れず、それを共有するメンバーが増えるにつれ、乗り越える面白さを実感できるようになりました。
最後に海外赴任について。
空調事業に焦点を絞り述べさせていただくと、日本や欧米を中心に普及が進んでいる一方で、住居形態や生活様式は今も絶えず変化し続け、市場や競合他社からもこれまでにない新たなニーズや訴求が生まれ続けています。
日常的に"やりづらい"と感じた部分に向き合い解決していくこと、"良い"部分を見つけて拡げていくことは、生活や仕事においても製品として市場に提供するうえでも大事なことだと思います。これについては正直、海外赴任が決定するまでは漠然としたイメージしか抱いていませんでした。しかし赴任者として異国の地に身を置き、異文化を肌で感じることで、そこに生じたギャップを基に新たな訴求として具現化していくことが、ニーズを満たしていくための一助となると実感するようになりました。
海外赴任を考えている方も、それほど視野に入れていない方も、イメージを拡げるきっかけになれば幸いです。皆さんの就職活動の成功をお祈りしています。
最後に、日本ではあまり目にすることのない、トルコのコロンヤ(香水のような用途が多い)と、ゲームについてご紹介します。
コロンヤについて
トルコで毎日のように目にするのが、レモン。
その生産量は欧州諸国を上回り、周辺地域にも出荷されています。
会社や外で食事すると当たり前のように添えられていて、食品以外にも生活用品を中心に数多くのレモン関連商品がお店に並んでいます。
中でも有名なのがコロンヤと呼ばれるもので、60度以上のアルコールとレモンの香りから様々な用途で使用されており、車に乗る時にもほんのりとレモンが香ることがよくあります。
コロンヤ売り場
スーパーの日用品売り場から贈答用まで、用途に応じたコロンヤが売られています。
最近はオレンジやバラといったレモン以外の香りも置いてあり、値段も少量の物で10TL前後から30TL辺りまでピンキリです。
※アルコール度数の都合上、飛行機では運べないのでご注意。
オケイについて
オケイはトルコの伝統的なテーブルゲーム。
トランプのように4色に色分けされた数字の牌を麻雀のように揃えて遊ぶ、いわゆる"ラミー系"と呼ばれるゲームです。
同じ数字か同色の続き番号を揃える、といった具合に非常にシンプルなルールなので、子供から大人まで楽しめます。
街中でもカフェの店先で、おじさん達が集まって遊んでいる姿を見ることができます。
左:オケイの牌、右:ゲーム風景
それではGüle güle(ギュレギュレ)!
100万台到達時の集合写真(2019.9月撮影)
ケメラルトゥ市場とトルコランプ
夏のパムッカレの石灰棚。
イズミルからバスで約3時間のところにあり、四季折々の風景を楽しむことができます。
エジプト/ルクソール(ハトシェプスト女王葬祭殿)
首都にあるイスタンブール空港はヨーロッパ、アジアだけでなく、中東やアフリカ諸国の中継地点となっているので国外へも足を延ばしやすい。