Factory Automation

インバータ FREQROL-F シリーズ -FREQROL-F800- 省エネ

インバータ化による省エネ

ファン・ポンプ・ブロワなど2乗低減トルク負荷の消費電力は回転数の3乗に比例します。
インバータによる回転数制御で風量調整を行うことにより、消費電力を低減することが可能です。

*1モータの定格出力を100%としています。

モータの実力を十分に発揮

最適励磁制御

  • 励磁電流を常に最適に調整してモータ効率を最大限に向上させることができます。負荷トルクが小さい時には、よりいっそうの省エネが可能です。例えば汎用モータ使用時、モータ負荷トルク4%では、最適励磁制御によりV/F制御に比べ、モータ効率が約30%アップします。

始動トルクの向上と省エネを両立

アドバンスト最適励磁制御

新開発のアドバンスト最適励磁制御では、従来の最適励磁制御でのモータ効率はそのままで始動時に大きなトルクを得る事ができます。面倒なパラメータ調整(加減速時間やトルクブーストなど)をする事なく、短時間で加速し、一定速運転時はモータ効率を最大限に向上させた省エネ運転ができます。
制御モードをアドバンスト磁束ベクトル制御とし、省エネ制御選択(Pr.60)=9とすることで、アドバンスト最適励磁制御を使用できます。

さまざまなモータを運転可能

オフラインオートチューニング

モータの回路定数を測定するオートチューニング機能で、モータ個々の定数ズレや、他社モータの使用、配線長が長い場合などでも最適な運転特性でモータを運転することができます。三菱電機汎用モータ、三菱電機PMモータ(MM-EFS、MM-THE4)はもちろん、他社製汎用モータ*2、他社製PMモータ*2(磁石モータ)もセンサレスで運転できます。
他社製汎用モータ*2もチューニングすることでアドバンスト最適励磁制御ができ、省エネ用途の拡大につながります。

*2モータ特性によってチューニングできない場合があります。

高効率モータによる省エネ

国際的な地球温暖化防止を背景に、世界各国で高効率モータの製造・販売を義務付ける法規制の導入が進んでいます。高効率なモータでさらなる省エネを実現します。

【IEコードについて】

効率基準の国際標準として、2008年10月にIEC 60034-30(単一速度三相かご形誘導電動機の効率クラス)が制定されました。この中で、IE1~IE4に効率がクラス分けされており、数値が大きいほど効率が高いことを示します。

*3IE4の詳細についてはIEC 60034-31で規定されています。

プレミアム高効率IPMモータならもっと省エネ

MM-EFS / MM-THE4

  • 永久磁石を回転子に埋め込んだIPMモータは、汎用モータ(SF-PR/SF-THE3)よりさらに高効率です。
  • 設定1つで汎用モータからIPMモータへ切換えできます。(パラメータ[IPM]を“12”(MM-EFS、MM-THE4)に設定するだけです。)
    誘導モータ制御設定のままで、IPMモータを駆動しないでください。

IPMモータが高効率な理由は?

  • 回転子(二次側)に電流が流れないため、二次銅損がありません。
  • 永久磁石により磁束を発生するため、モータの電流が少なくなります。
  • 磁石埋め込み形のため、リラクタンストルク*4が利用可能です。

*4リラクタンストルクとは、回転子の磁気的な凹凸によって発生するトルクです。

高性能省エネモータと相性バツグン

SF-PR

あらかじめモータ定数などが内蔵されているため、パラメータを設定するだけで省エネ運転できます。国内トップランナー基準(IE3相当)に対応したSF-PRは、省エネ運転による電気料金の削減で、ランニングコストを抑えることができます。

省エネ効果をシミュレーション!

システムに応じた省エネ機能

待機電力を削減

  • DC24V外部電源供給にて、入力MC信号をモータ停止後にOFF、モータ駆動前にONできます。インバータによるセルフパワーマネジメントが可能になり、待機電力を削減できます。
  • インバータ冷却フィンの温度に応じてインバータ冷却ファンの動作を制御できます。またインバータ冷却ファンの動作にあわせて信号を出力できるため、盤などに設置したファンをインバータ冷却ファンと同期して動作させることができます。停止中の無駄な電力消費を削減できます。

省エネの見える化

省エネモニタ/出力電力量パルス出力

  • 省エネモニタにより、操作パネル、出力端子や、ネットワーク経由で省エネ効果が確認できます。
  • 出力電力量をインバータで測定し、パルス出力できるので、簡単に電力量の積算値が確認できます。(課金などの証明用計器としての使用はできません。)

【さらに】
三菱電機エネルギー計測ユニットを使用すると、省エネ効果の表示・計測・収集ができます。

回生エネルギーを有効活用(オプション)

FR-XC / FR-HC2

複数のインバータをPN母線共通で多機能回生コンバータ(FR-XC)や高力率コンバータ(FR-HC2)と接続できます。回生エネルギーを他のインバータで使用し、余ったエネルギーは電源に返すため、省エネになります。
355K以上は電源回生に適したコンバータ分離方式です。