電圧降下が2%以下となるように推奨の電線サイズを選定してください。
インバータとモータ間の配線距離が長い場合は、特に低速時、主回路ケーブルの電圧降下によりモータのトルクが低下します。(ND定格、配線長が20mの場合の選定例を下記に示します。)
線間電圧降下は次式で算出できます。
線間電圧降下[V] = √3 × 電線抵抗[mΩ/m]× 配線距離[m]× 電流[A] /1000
配線距離が長い場合や低速側での電圧降下(トルク減少)を少なくしたい場合は太い電線径をご使用ください。
1台または複数台モータの接続時は総延長(モータとインバータの配線長の和)で下表の値以内で使用してください。
400V級モータをインバータ駆動する場合、配線定数に起因するサージ電圧がモータの端子に発生し、その電圧によってモータの絶縁を劣化させることがあります。 このような場合は「400V級インバータ駆動用絶縁強化モータ」を使用し、配線長によりPr.72PWM周波数選択を50m以下の場合は14.5kHz以下、50m~100mの場合は8kHz以下、100mを超える場合は2kHz以下に設定してください。