海外レポート
若き学生エンジニアの奮闘
「三菱電機杯 全国学生電気・自動化コンテスト」観戦レポートinベトナム
2025年10月公開【全2回】
第2回 創造力が生んだ未来の技術
第1ラウンドの結果発表
審査員たちが会場に戻り、緊張感が漂う中、ステージ上でプレゼンテーションを行う6チームが発表された瞬間、歓喜の声が会場を包み込んだ。しかし、その喜びも束の間、6分間のプレゼンテーションと4分間の質疑応答が始まる。代表者1名が堂々とステージに立ち、各チームの熱意と努力が詰まったプレゼンテーションが繰り広げられた。
どのチームも、6分ぴったりの時間を使い切るために練習を重ねてきたことが伝わってくる。上位6チームに選ばれなかった他のチームの努力を思うと、感謝の気持ちが胸に溢れた。



質疑応答の時間には、審査員から専門的な質問が次々と投げかけられたが、学生たちはどの質問にも的確に応じ、その知識の深さを見せつけた。
彼らの自信に満ちた姿勢と、緊張感の中でも輝く笑顔は、まさに未来のリーダーたちの姿そのものと感じた。
6チームによるプレゼンテーションと質疑応答ののち、再び審査員たちは審議のため、一旦会場を離れる。プロジェクトの創造性や革新性に加え、運用の容易さ、実行可能性や安全性などの基準により審査が行われたが、どのプロジェクトもレベルが高く、審査は難航した。
激しい議論の末、一等賞が一つ、二等賞が二つ、三等賞が三つ、副賞が15決定された。
「審査員が多い分、調整は大変だったけれど、その分、評価の妥当性が上がったと思います」と、ある大会主催者が語った。参加者たちも、自分たちの努力がしっかりと評価されることに期待を寄せていた。
栄えある優勝作品には、Industrial University of Ho Chi Minh City(チーム名:Nex Core)が、2位にはHung Yen University of Technology and Educationから2チーム(チーム名:SKH-PREMIUM、SPK-JAVA)が選ばれた。
入賞 6点
| 1 | First Prize | NexCore | Industrial University of Ho Chi Minh City | 自動電子部品実装機 |
|---|---|---|---|---|
| 2 | Second Prize | SKH-PREMIUM | Hung Yen University of Technology and Education | 果物の包装の自動化 |
| 3 | Second Prize | SPK - JAVA | Ho Chi Minh City University of Technology and Education | 複層ガラスユニットの欠陥および異物検査システム |
| 4 | Third Prize | ATC-DuoCut | Ho Chi Minh City University of Technology | 木材加工 |
| 5 | Third Prize | SVK - TP - 01 | University of Transport and Communications | マルチプリント |
| 6 | Third Prize | CNA | Thai Nguyen University of Technology | キーボード作成の自動化 |
優勝チーム「NexCore」は、審査中に不具合が発生するというハプニングがあったものの、冷静に対処し、最終的には高い評価を得ることができた。



受賞チームのプロジェクト概要
街のお店や工場でも取り入れやすいような、遠い未来ではなく、近い未来をより良くするためのプロジェクトが多く見られた。
1位:自動電子部品実装機
表面実装技術(SMT)に対応したこのソリューションは、3Dスキャンによって製造状況の可視化と試験サンプルの検証を可能にした。また、ソフトウェアとの統合により、生産効率の向上も実現しています。



2位:果物の包装の自動化
果物を保護するためにビニール袋に緩衝材を入れ、輪ゴムで止める工程を自動化。人手で行うと労力や時間がかかる作業を効率化。輪ゴムの取り付けを機械化することは難易度が高かったと思うが、失敗することなく、包装を大量生産していた。


3位:複層ガラスユニットの欠陥および異物検査システム
複層ガラスユニットの指紋や傷などを検知できるシステムを開発。人間が行う場合、目の疲れや腰痛、見逃しのリスクがある中で、素早く欠陥を見つけることができる。



4位:木材加工
木材を切ったり、穴をあけたりする工程を自動化。2軸が同期して木材を移動させることで、精度の高い加工が実現。


5位:マルチプリント
様々な素材にプリントが可能で、カップなどの曲面やでこぼこした素材にも「MECA」のロゴを綺麗に印刷できる技術を開発。見た目にもインパクトがあり、特に注目を集め、観客の私物にも印刷を施していた。


6位:キーボード作成の自動化
キーボードの製作工程を自動化し、効率的な生産を実現した。




身近な問題を解決するだけでなく、地域社会の持続可能な発展にもつながるアイデアが多く見られた。日常生活の質を向上させ、未来の社会に新しい価値を生み出す力を秘めている。

観戦を終えて
三菱電機のFA製品を活用したソリューションを考案してくれた学生たちに、心から感謝の意を表します。彼らは自国での活用方法を真剣に考え抜き、その成果を私たちに熱心に英語で説明してくれました。その姿勢に、私は深く感動しました。
学生たちの誠実さや熱意は素晴らしく、彼らが持つ創造力と情熱は、未来への大きな可能性を感じさせます。このコンテストが、彼らの人生にとって大きな転機となることを心から願っています。彼らの努力が実を結び、これからの道のりにおいてさらなる成功を収めることを期待しています。