Factory Automation

サステナビリティ

御社のサステナビリティ施策は「持続可能」ですか?

2023年6月公開【全2回】

第1回 SDGsへの貢献

素晴らしいアイデアをさらに先へ

素晴らしいアイデアや意思は、その段階から実際に広く利用されるように具現化されなくてはなりません。

早いもので、SDGsの方針が「持続可能な開発のための2030アジェンダ」として国連で満場一致で採択されてからすでに7年以上経過していますが、私たちが実際にどこから取り組めばいいのか、一緒に考えてみたいと思います。

どこから始めましょうか?

一番初めにしなければならないことは、サステナビリティとは何か、そして、その背景となっている国連の意図を私たちが理解することです。たとえば、サステナビリティとは、単なる「環境問題」を遠回しに表現したものではありません。私たちの「生物学的生態圏」には、たくさんのサステナビリティへの意識が関係しています。それはそれで大切なのですが、国連は、身体的・精神的能力を問わず、世の中一人ひとりのジェンダー平等やインクルージョン(包括性)も目指しているのです。さらには、十分な食事やきれいな飲み水が得られ、教育を受けたり科学技術に接することができるようにするといったことも目指しているのです。

大切なのは姿勢

国連のSDGsは、日本政府のSociety 5.0 を思い出させるように、環境、社会、教育、インクルージョンの相互作用を総合的に捉えています。そして、基本的にはどちらも人間中心の概念です。

実際、日本経済団体連合会は「ESG投資の進化、Society 5.0の実現、そしてSDGsの達成へ」と題する論文を発表し、Society 5.0は確かにSDGs目標達成のための手段であると示唆しています。さらに、慶應義塾大学の野村浩二教授は、21世紀政策研究所プロジェクトリーダーとして、研究論文「Society 5.0 for SDGs – 創造する未来の経済評価 -」で、さらにその本質を追求しました。このように、サステナビリティは、自由な発想を持つ環境保護主義者だけが深入りする概念ではなく、実際には、政財界、産業界のいずれもが受け入れることができるものとなっており、つまり、世界中の多くの企業がすでに気づいているように、サステナビリティはビジネス的にも有意義なものとなり得るのです。

ビジネス面で合理的

コストを節約したり無駄を減らそうと思わないことです。というのは、それらはすべて「収益」に直接結びつくからです。この観点で、サステナビリティは分野を問わずビジネス上、理に叶っているのです。サステナビリティへの取組に着手する理由はたくさんあり、躊躇しているところではありません。

現に三菱電機では、社内外にサステナビリティの取組を推進する専任部署を設置するほどサステナビリティを重要視しています。三菱電機のファクトリーオートメーションの製品とそのノウハウが、自社のサステナビリティはもちろん、お客様のサステナビリティの取組みに対しても一定の成果があげられていると考えています。

三菱電機のサステナビリティチーム

社内の幅広い人材を結集し、「サステナビリティ推進部」を設立。

三菱電機グループの一人ひとりが、社会をより良いものにすることに貢献する活動の根底には、創業以来受け継がれてきた企業理念があります。このことは、長年にわたる私たちのスローガンを見ていただければわかっていただけるでしょう。1964年に誕生した「今日もあなたと共に」、1985年からの「技術がつくる高度なふれあい SOCIO-TECH」、そして2001年から現在に続くコミットメント「Changes for the Better」です。

三菱電機グループのマテリアリティとSDGsへの取組

サステナビリティ経営においては、さまざまな課題の中からその企業にとって優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定します。三菱電機は取り組むべき課題を「事業を通じた社会課題解決」と「持続的成長を支える経営基盤強化」の2つに大きく分類しました。従業員・取引先・投資家・有識者に対するヒアリングで三菱電機グループが期待されていること、注目されていることを見極める作業を行い、最終的に5つのマテリアリティを特定しました。

「事業を通じた社会課題解決」では、当社グループの特徴や強みを発揮し、「持続可能な地球環境の実現」と、「安心・安全・快適な社会の実現」への貢献によって、SDGsの目標3、7、9、11、13に重点的に取り組みます。「持続的成長を支える経営基盤」については、「あらゆる人の尊重」、「コーポレート・ガバナンスとコンプライアンスの持続的強化」、「サステナビリティを志向する企業風土づくり」に取組み、SDGsの17の目標の達成に貢献してまいります。

従業員一人ひとりが、自身の業務と社会とのつながりを意識し、業務を通じてSDGsにどのように貢献しているかを自分の言葉で語り、何をすればもっとゴールに近づけるか自分で考える風土を作りたいと思います。SDGsの“自分ごと化”は、仕事に対する一人ひとりのモチベーションを高め、三菱電機グループのSDGsへの貢献を推進する大きな力となると考えるからです。

お客様と共に取り組むSDGs

SDGsと言えばカラフルなアイコンで示される17の目標ですが、各目標にはそれぞれ「ターゲット」が存在し、具体的な数値や、どのようにゴールを実現するかが書かれています。全部で169個あるターゲットを眺めると、新しいビジネスのヒントも見つかります。

SDGsの大切なポイントのひとつは、社会貢献と経済発展の両立を推奨していることです。三菱電機は、SDGsに強い関心をお持ちのお客様のお手伝いをすることで、お客様と共に社会課題を解決しながら自らの持続的成長も実現していきます。

これからも三菱電機グループのSDGsへの貢献にご期待ください。

三菱電機グループのサステナビリティ

三菱電機グループのサステナビリティ

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