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ZEB関連技術実証棟“SUSTIE(サスティエ)”
これは、
年間の消費エネルギーをゼロにするビルの技術開発や実験を行う建物じゃ。
ここが便利!
太陽光での発電と、徹底した省エネにより、エネルギー消費をゼロにするんじゃよ。
ここがスゴい!
エネルギー消費の点だけでなく、快適性も天下一品じゃ。
あの~。。。そもそも“ZEB”ってなんですか。
そこからきたか。。。消費エネルギーがゼロのビルを「net Zero Energy Building」、略して“ZEB”(ゼブ)と言うんじゃ。
ビルの中では、照明やエレベーターがあったりして、電気は必ず使われていると思うんですけど、「消費エネルギーがゼロ」って、どういうことなのかしら。
もちろん、電気は使う。だけど、徹底的に省エネするんじゃ。そして、創エネ。つまり、電気をつくること(発電)もするんじゃ。。。電気の使用量が、発電量よりも少なければ消費エネルギーはゼロになるっていうことじゃ。
この建物自体が“ZEB”なのね。
そうじゃ。この建物、“SUSTIE(サスティエ)”というカッコイイ名前がついておるんじゃが、SUSTIEはZEBを開発するために建てられた立派な実験台じゃ。建物全体で省エネをとことん進めて、建物に配置された太陽光パネルで発電もする。SUSTIEは、発電ですべての電気消費をまかなえているのじゃよ。
すごいですね。。でも、中で働いている従業員の方たちは、省エネのために照明を抑えた空間で、冬は寒さを少しがまんしながらお仕事してたりするんですよね。。。環境のためとはいえ、大変そう。。。
いや、いや、SUSTIEは快適性もすごいぞぉ。照明や寒さ・暑さはちょうどいいように調整されておる。しかも、壁面緑化が随所に見られ、明るくて居心地は最高じゃ。その日の気分にあわせて、仕事をする机の場所も自由に選べるぞ。
エネルギー消費ゼロで、さらに快適なんて!
そうじゃ。SUSTIEでは、日々の運用を通じてさまざまなデータの収集や、あたらしい実験が繰り返されていて、さらにAIも活用して、より快適な空間づくりを追求しているんじゃ。
すご~い、行ってみたい~。
鎌倉市の東部研究所地区にあるSUSTIEには、ヘルシーフードを提供する食堂や、トレーニングジムもあるぞ。働く人の健康も考えているのじゃ。まさに近未来のオフィスビルじゃな。
私もSUSTIEで仕事した~い! SUSTIEで開発される技術や、運用のノウハウが広がって、世の中の全てのオフィスビルがZEBになる日が待ち遠しいです。。。
そうじゃ。目指す未来は、ゼ~ンブ(全部)、ゼブじゃ ! !
博士、、、寒い!? 。
「創エネ・省エネ」の追求と人が快適に働く環境創造を実現
ZEBとは、ビルの快適な室内環境を保ちながら、高断熱化・日射遮へい・自然エネルギー利用・高効率設備などによる省エネと、太陽光発電などによる創エネにより、年間で消費する一次エネルギー消費量がゼロ、あるいは概ねゼロとなる建築物のことです。
当社は、「ZEBプランナー※1」として、ZEB実現を目指す事業者へのプランニングや業務支援を行うことでZEBの普及に貢献しています。本実証棟内でさまざまな実証を行い、ZEB関連技術の開発を加速し、順次事業に適用していくことで、さらなる省エネと快適な居住空間の実現を目指します。さらに「ZEB+®(ゼブプラス)※2」の考え方に基づき、研究開発を推進します。
なお、本実証棟は早稲田大学理工学術院創造理工学部建築学科 田辺新一教授の協力を得てコンセプト立案し、株式会社三菱地所設計が設計監理を行いました。
- ZEB実現に向けた業務支援を行い、その活動を公表する法人を対象とした登録制度。一般社団法人 環境共創イニシアチブが公募・認定
- ZEBに加え、生産性や快適性、利便性、事業継続性などの価値をビルのライフサイクルにわたって維持するサービスも含めてビルを高度化するという三菱電機のコンセプト
| 所在地 | 神奈川県鎌倉市大船五丁目1番1号(情報技術総合研究所内) |
|---|---|
| 面積・構造 | 建築面積 約1,950㎡、延床面積 約6,460㎡、鉄骨造地上4階建 |
| 省エネ性能 | 6,000㎡以上の中規模オフィスビルでは世界最高レベルの一次エネルギー消費量 評価指標BEI※3=-0.06 |
- 基準一次エネルギー消費量に対する設計時の一次エネルギー消費量の割合
取材協力
三菱電機株式会社
情報技術総合研究所 監視メディアシステム部
空間管理制御技術グループ
川野 裕希
川野さん、「SUSTIE」の開設を通じて印象に残ったことを一言お願います。
SUSTIEでは、省エネと快適性を両立するため様々な技術を導入しました。
例えば、空調の設定温度や照明の明るさを変えた場合の省エネ効果と快適性を予測する技術や、快適性をリアルタイムに可視化する技術等です。
コロナの影響があって準備に思うように時間を取れず、限られた時間の中でグループ皆で協力して実証環境を構築するのに苦労しました。