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お客様インタビュー

東和冷機株式会社 様

40年を共に歩んだシティマルチと
これからもお客様の想いに
向き合い続ける

東和冷機株式会社様(和歌山県和歌山市)
取締役 幸前 博樹 様

interview

和歌山県を拠点に、空調、冷凍・冷蔵、給排水などの設備工事に携わる
東和冷機株式会社。
シティマルチの施工では40年の実績を誇ります。
創業から60年以上が経つ今、
東和冷機の見据える未来とは。
取締役・幸前博樹氏にお話を
伺いました。

お客様の「やりたい」
という想いをカタチに変える

東和冷機株式会社の創業は1961年、約60年前。創業当時は、空調設備や冷凍・冷蔵設備、給排水設備などを自社で設計・施工。
1991年に現在の社屋(和歌山市中島)に移転。さらなる販路拡大のために、自社施工中心から施工管理中心へとシフトチェンジし、メンテナンス担当者の人数も増加。

私が東和冷機に入社したのは30年ほどの前の1992年、異業種からの転職です。これまで機械を触った経験がなく、初めに配属された施工部門ではとても苦労しました。とにかく現場に出て、体で覚えることを繰り返し、経験を深めていきました。

そして、メンテナンス部門に異動。今でも様々なお客様を訪ねて機器の保守メンテナンス・更新等の相談にのっています。

特に印象に残っている現場は、和歌山県内の製造工場での更新作業です。厳しい温度と湿度の管理基準をクリアすることが求められる現場でした。
一方で、厳密に温度・湿度を制御すると光熱費などのコストが高くなり、それも避けなければならない。制御回路の構築に苦労しました。

「本当にうまくいくのか?」

計装図を睨みながら、そんな不安がよぎる日々でした。ただそのたびに「どうやったら実現できるのか」とポジティブに頭を切り替えて、昼夜問わずに何度も現場に通い、約1年かけて莫大な台数の機器更新をやり切りました。厳しい条件ではありましたが、最終的には省エネも達成でき、お客様にもとても満足いただきました。

和歌山を越えて、
「東和冷機品質」を届ける

東和冷機の社名にある「和」は、和歌山を指し、社員の多くは和歌山県出身者です。
シティマルチの施工は先代社長の時代からで、40年の実績があります。

30年ほど前のYシリーズは、まだ基板の故障が多く、交換用の基板を常に車載し対応していたことが懐かしく思い出されます。今の機器では、そのような故障もほとんどなくなりましたね。

私たちのお客様はほとんどが和歌山県の企業です。
そのなかでも小売業のお客様が7割ほどを占め、シティマルチだけでなく、冷凍機や除湿機なども取り扱うことが多いです。

ただ最近は県外に進出されるお客様も増えています。メンテナンスの仕事は、いかに迅速に対応するかがカギになります。

そのため、当社で施工した物件でも、県外ではメンテナンスを現地の協力会社に依頼するケースも多くあるのですが、そんなときでも、県外エリアのお客様から当社に直接メンテナンスの相談電話がかかってくることがあります。県外のお客様の多くは、人事異動などで和歌山県から県外に赴任された方たちです。和歌山時代にお客様が抱える設備管理の悩みや不安に真剣に向き合った、当社の仕事のスタイルを覚えていてくれているからだと思います。
当社が60年間で培った豊富なノウハウを駆使して、これからも「東和冷機品質」を提供していきます。

できることを提案につなげる
それが信頼につながっていく

近年、LED照明の普及や温湿度環境の過酷化で、結露が発生するケースが増えています。特に小売店舗では、平置きショーケースの天井真上に冷気が当たり、天井ボードにショーケース形のガビが生えるトラブルがよく起こっています。

実際に同様の相談を受けたことがありました。そのときにまず提案したのが、室内ユニットに「エアー搬送ファン」を組み合わせて空気のよどみをなくし、結露を防ぐ方法です。ただ、一定の効果はあるものの、根本的な解決策ではありません。そこでさらにできることはないかと考え、たどり着いたのが、室内ユニットと除湿機とを組み合わせる方法です。

同時にオペレーション面での改善も提案しました。空調冷熱総合管理システム「AE-200J」を使って除湿機をスケジュール運用するというものです。多忙な店長さんがいちいち気に留めなくてもスイッチのON/OFFが自動で切り替えられるようになる仕組みです。

この提案は大変評価されました。今後は、別の小売業者様にも展開していくつもりです。また、バックヤードの結露対策にも有効だと考えられるので、そちらへの応用も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

数年前の学校空調の更新業務に始まり、最近では町工場でも熱中症対策で空調機を設置したいという要望が増えています。工場のような大空間では、全てを快適な環境に整えることは難しいので、天井埋め込み型や天井吊り型をダクト分けで環境をスポット的に改善する提案をしました。

時代の変化とともにお客様のニーズも変わります。これからもお客様の困りごとに向き合い、お客様の求めるもの正しく理解し、最適な改善策を提案し続けていきます。

東和冷機のこれから、
後輩へとつなぐバトン

2023年、新たに5名の社員が入社。彼らは会社が注力するメンテナンス部門に配属しています。メンテナンス業務の未経験の転職者も多いので、三菱電機 冷熱システム製作所で開催されている講座にも、積極的に参加させています。

2024年4月には建設業の残業規制が撤廃され、加えて24時間対応の当直勤務や、特に(冷凍機器のメンテナンス対応の緊急性が高まる)夏場には人手が不足がちになるという当社独自の事情もあり、人材の確保は急務です。

新入社員には、来年に一人で現場を任せられるように期待をもっています。時に厳しく、しっかりと会社全体でサポートしながら、お客様に良い提案ができるメンバーに育ってくれればと思っています。

私がこれからの東和冷機を担う後輩たちに伝えたいことは、シンプル。「お客様が今、何を求めているのか?」「困ったことはないのか?」に常に意識を向けること。
これは私が30年間の実践のなかで培った「間違いない」と確信する姿勢です。

常にお客様を見て、お客様のことを大事に考える。新しい世代も、ぜひこの想いを引き継いでほしいですね。

会社紹介

東和冷機株式会社 様

1961年に和歌山県和歌山市本町に創業。
1984年に現在の和歌山市中島に移転して新社屋を建設、現在に至る。主な業務は、和歌山県内の空調冷熱・換気・給排水・衛生・電気・防災設備などの設計管理業務と、工事請負業務。お客様のニーズに最適なプランを実行すべく、1級管工事施工管理技士資格者を多数擁し、長年培ってきたノウハウをもとに東和冷機品質をお客様へ提供する。

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