図1.今回開発した遮断・絶縁技術

開発の特長

  1. 「アーク冷却促進技術」により、電流遮断性能を25%向上
    • 電流遮断時に電極間に発生するアーク※2を、独自の冷却材からガスを噴出させてガス圧力を高めて吹き付け、一気に冷却・消滅する「アーク冷却促進技術」を開発
    • アークを通じた電流が流れにくくなり、高圧力ガスを吹き付けない従来の方式と比較して電流遮断性能を25%向上
    • ※2

      高温の導電性プラズマ

  2. 「高電圧導体の高密度絶縁コーティング技術」により、絶縁性能を30%向上
    • 高電圧導体の金属表面を緻密に絶縁被覆する高密度絶縁コーティング技術を開発
    • 金属表面に発生する放電の抑制により、絶縁被覆をしない場合と比較して、絶縁性能を 30%向上
  3. 小型化によりSF6ガスの使用量を削減
    • 「アーク冷却促進技術」による電流遮断性能向上により、遮断ユニット数を2点から1点へ削減
    • 「高電圧導体の高密度絶縁コーティング技術」による高電圧導体表面の放電の抑制により、ガス封入用タンクを小型化し、SF6ガス使用量を削減

今後の展開

今後、これらの技術を搭載した開閉装置の開発を進め、早期の製品化を目指します。