2019年度の主な取り組みと成果

  1. 低炭素社会の実現:製品生産時と使用時との両方で温室効果ガスの排出を低減
    • 生産時のCO2総排出量(CO2以外の温室効果ガスはCO2重量換算)は、高効率機器の計画的導入と運用改善などの削減施策により、2019年度目標の144万トンを下回る124万トンに抑制※2
      • エネルギー起源CO2の排出量は、高効率・省エネ設備の導入、生産設備の稼働効率化を推進した結果、目標の119万トンを下回る109万トンに抑制
      • CO2以外の温室効果ガスの排出量は、地球温暖化係数の低い冷媒使用の機器への転換とガスの徹底的回収により、目標の25万トンを下回る15万トン(CO2換算値※3 )に抑制
    • 製品使用時のCO2削減率は、パワーデバイスや空調機を中心としたエネルギー効率の改善などにより、98製品群において2019年度目標である2000年度比35%を上回る37%まで向上し、製品使用時のCO2削減貢献量は、127製品群で目標の7,000万トンを上回る7,600万トンの削減を実現
    • ※2:

      CO2排出係数は電気事業連合会2013年公表値(0.487t-CO2/MWh)を使用

    • ※3:

      CO2以外の温室効果ガスの温暖化係数はIPCC第二次評価報告書1995年公表値を使用

  2. 循環型社会の形成:製品の小型・軽量化により資源投入量や水の使用量を削減
    • 資源の有効利用については最終処分率を指標とし、国内では目標0.1%未満に対し、0.01%を達成。海外では目標0.5%未満に対し、0.4%を達成
    • 電力・交通等の社会インフラを見守る広域監視制御装置をはじめ、パワーデバイス・ガス絶縁開閉装置・ビルセキュリティーシステムなど広範囲の製品において、製品の小型・軽量化を進め、資源投入量の削減を図ることで、2000年度比での資源投入量の平均削減率は目標の40%を上回る42%を実現
    • 水の使用量削減については、生産工程内での水リサイクルなどをグローバルで進め、基準年度の2010年度比で売上高原単位を9%(年率1%)改善する目標に対し21%改善を達成
  3. 自然共生社会の実現:国内拠点および周辺地域における生物多様性保全の推進
    • 親子向け自然観察「みつびしでんき野外教室」と「里山保全プロジェクト」を開催し、2007年度からの累計参加人数が目標の47,000人を上回る47,808人に到達
    • 希少種・固有種の保全をはじめとする生物多様性保全活動の一環として、国内すべての製作所(24拠点)で敷地内の生物調査、地域固有種の保護活動を実施