先輩方から受け継いだ知識と技術、そのすべてを後輩たちに伝えていきたい。

芦田は名古屋製作所メルセックテクニカルセンタの技術サポートとして全国の支社からの問い合わせに対応するほか、社内外の技術者を対象としたシーケンサ講座の講師としても活躍。医師から「車椅子になる」と告げられたほどの怪我を克服した「諦めない気持ち」は、その後の社会人生活にも大いに生きているといいます。そんな芦田に、これまでの長い歩みを振り返ってもらいました。

芦田 政之の写真

FAシステム事業本部
名古屋製作所
FAシステム第二部

芦田 政之–Masayuki Ashida-

子供のころに抱いていた「将来は三菱電機の社員になる!」という夢が現実に。現在は理解のある上司や思いやりのある後輩に支えられながら、技術サポートの一員としてさらなる研鑽けんさんを重ねています。

  • 1992年4月三菱電機 関連会社 入社
  • 1992年4月~
    2001年
    コンピューターやネットワーク関連メインで技術サポートを担当。
  • 2002年~
    2010年12月
    名古屋製作所メルセックテクニカルセンタにて業務委託スタッフとして従事。
  • 2011年1月三菱電機株式会社 入社
  • 2011年1月~
    現在
    名古屋製作所メルセックテクニカルセンタで技術サポートを担当。

大怪我を乗り越え、高校時代に描いた夢をその手に

芦田幼いころから電気や機械に興味があり、高校も電気科に進学。当時自宅にあったテレビやビデオデッキが三菱電機の製品だったことから、漠然と「将来は三菱電機で働きたい」と思っていたことを覚えています。専門学校卒業後は三菱電機の関連会社へ就職しました。29歳のときにプライベートの事故で脚に大怪我を負ってしまいます。医師からは「これからは車椅子での生活になります」と告げられるほどの重傷でした。それでも「もう一度、自分の脚で歩く」と諦めなかった私は、病院のリハビリ以外でも自主的に病院内を歩行器で歩き、松葉杖になってからもそうしたトレーニングを怠りませんでした。結果、自分の力で歩けるようにはなりましたが、お客様のもとへ頻繁に出向くような従来の働き方はできません。そんな中、メルセックテクニカルセンタから「内勤中心の仕事を用意しますので当社で一緒に働きませんか?」とお声がけいただき、現在の名古屋製作所メルセックテクニカルセンタへ業務委託スタッフとして出向することになり、思いもよらず高校時代からの夢の実現に一歩近づいたような気がしました。そして38歳のときに経験者採用のお話をいただき、その夢はかなえられました。

人との会話が好きな私にとって、現在の仕事は天職

芦田出向時代を含めるとシーケンサに携わって20年以上になりますが、最初はシーケンサの「シ」の字も知らなかったため、製品について覚えるまでが大変でした。それまでもコンピューター関連の技術サポートに携わっていましたが、まったく異なる世界ですからね。当時、メルセックテクニカルセンタには「シーケンサの神様」と呼ばれる大先輩がおられまして、この方から教えていただきつつ自学にも励みました。学び始めてから半年後には教える側になり、北は北海道、南は九州の鹿児島までセミナーの講師として足を運んでいます。またシーケンサ講師としての活動は現在も定期的に続けており、12日間にわたるシーケンサ講師を年に3回、社内外の技術者を対象に実施しています。そうした講師活動と並行して、シーケンサに関しての問い合わせへの対応やお客様との技術懇談、各種展示会のデモ機製作や説明員、製品PRのための巡回といった多岐にわたる業務も技術サポートの役割です。私はもともと人と会って話をするのが大好きなので、現在の仕事はまさに天職なのではないかと思っています。

芦田 政之 写真
芦田 政之 写真
芦田 政之 写真
芦田 政之 写真
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支えてくれる会社や仲間たちへの感謝を忘れずに

芦田脚に怪我を負いながらも、こうして生き生きと働けるのは、やはり周囲の支えがあってこそのものと心から感謝しています。脚への負担が少なく働きやすい環境を用意してくれた会社の配慮もそうですし、日々の業務でも重いものの持ち運びなどは仲間たちが快く手伝ってくれます。また、展示会などの説明員を務める際は長時間にわたって立っていることが難しいので、リーダーが交代するためのスタッフを準備してくれるなど、きめ細やかな配慮を本当にありがたく感じています。その感謝の気持ちを少しでも還元できるよう、これまでに培ってきた技術的なスキルや知識を惜しみなく後進たちに伝えていくこと。それが、私にとってこれからの大きな目標であり、ミッションでもあると考えています。

後進たちの育成に貢献できていることを実感できる瞬間

芦田技術サポートは困ったときの「最後のとりで」のような存在ですので、全国の関係各所に幅広く貢献できていることが充実感や達成感につながっています。特に三菱電機は全国に数多くの拠点がありますので、技術サポートとしてのやりがいは絶大です。また、講師としての活動においてもやりがいを感じる瞬間はたくさんあります。展示会などでのプレゼンテーションでは、お客様の反応を見ながら話のネタをちょっと変えたり、笑いを交えたりと飽きさせないよう工夫しています。私の話にうなずいてくれたり、笑顔を見せてくれたりすると、モチベーションもグッと上がりますね。シーケンサのセミナーでも同様です。実機を動かしながら「こういうことか!」という受講者たちからの反応が見られたときには、うれしさを感じます。自分のモチベーションが上がるばかりでなく、受講者たちの理解が進み成長していく姿を目の当たりにして、その育成に貢献できていることを実感できます。

芦田 政之 写真

何事も諦めずに「やり抜く」精神をこれからも大切に

芦田再び自分の脚で歩くためにリハビリを頑張り抜いた経験は、諦めない心を養ってくれたと考えています。仕事で困難な場面に直面したり、自分の力だけでは解決できないことがあったりしても、粘り強く調べたり、先輩方の協力を仰いだりしながら方策を見つけ出し対応していく。そうした何事も諦めずに「やり抜く」精神は、これからも大切にしていきたいですね。

1日の過ごし方は?

  • 08:30

    始業

    基本的に残業をしないようにしているので、朝にはたくさんの問い合わせメールが届いていることも。緊急性の高い案件から順番に対応していきます。

  • 10:00

    社内セミナーの受講

    名古屋製作所で新製品の特長や使い方に関するセミナーが定期的に開催されているので、知識のアップデートを図るため積極的に参加しています。

  • 12:00

    お昼休み

    社員食堂で食べられる料理の美味しさも名古屋製作所の自慢。日替わり定食は十穀米が使われているなど、栄養バランスもバッチリです!

  • 13:00

    日常業務

    12時45分からの昼礼が終わったら、メールへの返信や、技術的な問い合わせへの対応など、技術サポートとしての日常業務を行います。

  • 15:00

    技術サポートミーティング

    技術サポートグループ全員参加のオンラインミーティングを毎日行います。リーダーがその日の通達事項などを連絡し皆で共有します。

  • 17:00

    終業

    アフター5の楽しみはバスケットボール観戦。地元で名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試合があるときは応援に駆けつけています!

    • 08:30

      始業

      基本的に残業をしないようにしているので、朝にはたくさんの問い合わせメールが届いていることも。緊急性の高い案件から順番に対応していきます。

    • 10:00

      社内セミナーの受講

      名古屋製作所で新製品の特長や使い方に関するセミナーが定期的に開催されているので、知識のアップデートを図るため積極的に参加しています。

    • 12:00

      お昼休み

      社員食堂で食べられる料理の美味しさも名古屋製作所の自慢。日替わり定食は十穀米が使われているなど、栄養バランスもバッチリです!

    • 13:00

      日常業務

      12時45分からの昼礼が終わったら、メールへの返信や、技術的な問い合わせへの対応など、技術サポートとしての日常業務を行います。

    • 15:00

      技術サポートミーティング

      技術サポートグループ全員参加のオンラインミーティングを毎日行います。リーダーがその日の通達事項などを連絡し皆で共有します。

    • 17:00

      終業

      アフター5の楽しみはバスケットボール観戦。地元で名古屋ダイヤモンドドルフィンズの試合があるときは応援に駆けつけています!

休日の過ごし方

職場の後輩に誘われてバスケットボールを観戦して以来、すっかりハマってしまいました。応援しているのは、もちろん名古屋ダイヤモンドドルフィンズ。昨シーズンはホームのドルフィンズアリーナで行われた試合はすべて観戦。休日は仲間とアウェーの会場へ応援に行くこともあります。

芦田 政之 写真

わたしたちの​三菱電機オノマトペ

技術サポートとして経験と知識を積み重ねていくと、まるでシナプスがつながるように「ガッ」と一気に理解の深まる瞬間があります。そこに至るまでにはくじけそうになることもありますが、ぜひ後輩たちにもその喜びと醍醐味だいごみを実感できるよう励んでほしいですね。

わたしたちの​三菱電機オノマトペ

記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。

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