準天頂衛星初号機「みちびき」は、2010年9月に打ち上げられました。
2018年度には4機体制でのサービスを開始、2026年度を目途に7機体制になり、
アジア太平洋地域での活用が期待されます。
いよいよ幕を開ける新たな高精度測位社会時代。
三菱電機は確かな技術力でみなさまの日々のくらしに貢献します。
みちびき1R
2021年10月26日に打ち上げ。みちびき初号機の後継機です。
みちびき2号機
2017年6月1日に打ち上げ。2号機から、太陽電池パネルを減らし、姿勢安定度を向上させました。
みちびき3号機
2017年8月19日に打ち上げ。準天頂軌道衛星とともにシステムを構成する静止軌道衛星となります。メッセージ通信用のアンテナを搭載しています。
みちびき4号機
2017年10月10日に打ち上げ。みちびき2号機と同じ仕様の機体になります。
みちびき5号機
2025年度内に打ち上げ予定。みちびき2~4号機に比べ、測位機器の性能が向上し、太陽電池パドルの発生電力が増加しています。
みちびき6号機
2025年2月2日に打ち上げ。みちびき3号機と同様に、静止軌道衛星になります。
みちびき7号機
2025年度内に打ち上げ予定。本7号機の打上げをもって、7機体制が実現され、みちびき単独での持続測位が実現できます。
ユニークな準天頂軌道
Image courtesy of Analytical Graphics, Inc
準天頂衛星システム「みちびき」は常に1機日本の天頂付近に滞在させるために、「準天頂軌道」と呼ばれる軌道を描きます。その軌道は8の字を描き、北は日本列島から南はオーストラリアの上空までを通ります。
地上システム
(管制局・追跡管制局・監視局)の
役割
準天頂衛星システム「みちびき」の地上システムは日本全国に7箇所あります。
管制局は神戸(兵庫県)と常陸太田(茨城県)の2カ所にあります。
衛星の位置、姿勢などについて監視と制御を行うとともに、
5カ所ある追跡管制局や各地の監視局など地上各設備の監視・制御も行います。
密に連携した管制局と追跡管制局
主管制局(サーバ室)
主な役割は、位置情報の生成で、主管制局で生成した情報を追跡管制局に届けます。その情報を加工し、衛星に送り届けるのが追跡管制局です。
主管制局(運用室)
衛星の状態と機器が正常に作動しているかを確認しています。例えば軌道がずれていたら信号を送って修正します。
追跡管制局(サーバ室)
主管制局から送られてくる測位のための情報を無線の信号に変えます。衛星に届けるために増幅しハイパワーになった信号をアンテナに届けます。
追跡管制局(アンテナ)
地上と衛星との交信は追跡管制局のアンテナで行います。天頂を中心に、アンテナは360度回り続けますが、3軸駆動の追尾アルゴリズムを採用することにより、ケーブルがねじれない制御を行うことで、24時間・365日のサービス提供が可能となります。
追跡管制局ができるまで
石垣島の準天頂衛星「みちびき」の追跡管制局の建設のスタートから完成までの様子をタイムラプス動画で収めました。
ぜひ、ご覧ください。
世界中から衛星の状態を見つめる監視局
イスタンブール監視局
アンテナ、ラック
サンパウロ監視局
アンテナ、ラック



