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三菱電機のFA技術や、ビジネスに役立つ各種レポート・コラムをご紹介します。

セミナーレポート
e-F@ctoryセミナー セミナーレポート

2015年6月公開【全1回】

三菱電機講演 三菱電機株式会社 FAシステム第二部 部長 楠和浩 ※講演者の所属は2015年2月時点のものです。

e-F@ctoryが実現する「デジタル空間」と「機械」と「人」が協調するものづくり

ものづくりは、環境の変化に対応しながら常に進化を続けています。ICTを例に取るとデータの通信技術、収集技術、解析技術のそれぞれで進化が進んでおり、これらは好むと好まざるにかかわらず、製造業の世界に影響を与えています。センシングという収集技術で生産設備の稼働データを集め、高速な通信技術でそれを送り、高度な解析技術で処理することが可能です。ものづくりの上流から下流まで、すべてがデジタル空間を活用できる環境が整っています。

しかしデジタル空間でシミュレーションした結果を現実の世界に落とし込むのは、「人」であることには変わりありません。収集から分析、現場へのフィードバックまで全てを力技でデジタル空間で完結させることは、可能かもしれませんが無理があります。デジタル空間と現場の間にはギャップがあり、やはり最後は現場の「人」による判断が必要になるのです。

図1.e-F@ctoryセミナー セミナーレポート

e-F@ctory」はその判断を支えるための仕組みです。e-F@ctoryはFAとICTをつなぐことで生産現場を可視化し、改善のための情報を現場に提供します。可視化することで人やモノ、設備などを適切に管理し、ムダの排除が進みます。ムダの排除はどんな工場でも取り組んでいると思いますが、それを思い込みではなく、正しく可視化したデータに基づき客観的な判断で行えるようにすることが、e-F@ctoryの意義です。

e-F@ctoryはFAとICTをリアルタイムで連携させるために、さまざまな技術を用意しています。生産現場のデバイスからICT側の情報機器まで、シームレスにつなぐためのコマンドセット「SLMP」やそのインタフェースである「EZSocket」、1Gbps の広帯域FAネットワーク「CC-Link IE」などです。またICT側の多様なアプリケーションに、複雑なプログラミングなしで連携させるために、「MESインタフェース」を提供しています。FA側の情報をSQLで発行し、データベースを仲立ちにすることで、ICTからは汎用的なインタフェースでアクセスできるようにするものです。

FAとICTの連携を提唱しているのは、実は当社だけではありません。しかしICT系のベンダが提唱している手法は、FAからデータを十把一絡げにアップロードし、後はICT任せというコンセプトが多いように思います。この方法では、生産に付随したデータの意味を、可視化する内容に反映することができません。作るモノが同じでも、作り方はメーカや工場によってそれぞれ違います。その違いを無視してデータを集めても意味はないのです。

データに付随する意味を整理し、必要な情報だけをマネジメント層に提供するには、ICT側だけでなくFA側にも、データを処理するインテリジェントな機能が必要です。e-F@ctoryのアーキテクチャは現場でデータの一次処理が行えるものであり、製造現場からのビッグデータを活用しIoT(Internet of Things)の世界を実現するのに最適と考えております。

ソリューション紹介

e-F@ctory

三菱FA統合ソリューション e-F@ctory

e-F@ctoryは、「生産情報の見える化」「エネルギーの見える化」「安全の見える化」の実現による企業のTCO削減、企業価値向上を支援します。

FA統合ネットワーク

上位情報系から上位フィールドネットワーク系までシームレスに連携!

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