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011.1.22種子島 こうのとり2号機打ち上げレポート 2011年1月22日、H-IIB2号機ロケットが、こうのとり2号機を載せて種子島から宇宙へと飛び立ちました。絶好の打ち上げ日和となったこの日を迎えるまでに、種子島現地取材に赴いたDSPACE取材班にも様々なドラマが!

打ち上げの巻

「打ち上げ延期」の衝撃→「待った甲斐あり」の感動

 去年からロケット打ち上げが続いてる。2010年4月の山崎直子飛行士のスペースシャトル、9月の準天頂衛星「みちびき」とDSPACEでは続けて2回も打ち上げ特別レポートを担当させて頂いた。毎回(一人で現地に行って)感動〜!など書いていたら、「『こうのとり』打ち上げは絶対この目で見るぞ!」と三菱電機(株)宣伝部のウェブマスターK氏(自他共に認める雨男)を刺激したのか、DSPACE取材班計5名で種子島に行くこととなった。

 打ち上げ前日の1月19日。快晴の羽田空港を出発。上空から富士山がくっきり見えて、ご機嫌で昼ごろ鹿児島空港に着陸。ところが「あれ?曇ってる・・。」動揺しながらメールをチェックするとJAXA広報部から「打ち上げ延期のお知らせ」が届いているではないか!ここまで来てそれはないよ・・と一同青ざめるが、現地での取材計画はがっしりと既に決まっている。「もう行くしかない!」と客席数36のプロペラ機で種子島に向かう。

 飛行機をおりると「寒い!」東京より風が冷たいのだ。9月は南国の日差しが強かったのが嘘のようだ。聞けば数日前まで雪が降っていたという。レンタカーを飛ばしてJAXA種子島宇宙センター入りし、必死に取材に駆け回る。翌日には22日(土)の打ち上げが決定した。取材班緊急会議の結果、ウェブマスターK氏とカメラマンNさんに打ち上げ取材を託し、残りのスタッフは20日夜、泣く泣く東京へ・・。

打ち上げ前日1月21日23時過ぎ、組み立て棟から大型ロケット発射場第2射点に向かうH-IIBロケット。全長約57m、質量約550トン。日本最大のロケットの堂々たる姿に寒さも忘れる。
打ち上げ前日1月21日23時過ぎ、組み立て棟から大型ロケット発射場第2射点に向かうH-IIBロケット。全長約57m、質量約550トン。日本最大のロケットの堂々たる姿に寒さも忘れる。

 21日は冷たい雨。しかしこの日は打ち上げに向けた重要イベントがある。ロケットが組み立て棟から斜点へ向かうのだ。プレスセンター集合夜22時。23時に組み立て棟から初めて姿を見せた「H-IIB」の雄姿を拝む。氷点下で震えつつ、静々と第二斜点に向かうロケットを興奮して眺めながらK氏は「明日は晴れてくれよ」と思わず祈るのだった・・

1月22日14時37分57秒、快晴の青空に向かって打ち上げられた。先端の白いフェアリングの中に「こうのとり」2号機が。打ち上げ15分14秒後に「こうのとり」を分離、予定の軌道への投入に成功した。
1月22日14時37分57秒、快晴の青空に向かって打ち上げられた。先端の白いフェアリングの中に「こうのとり」2号機が。打ち上げ15分14秒後に「こうのとり」を分離、予定の軌道への投入に成功した。

 翌22日は風は強いものの「待ってました」の打ち上げ日和。K氏は「美しいビーチです」と@twitDSPACEにツィートし、取材し、撮影の指示を出して大忙し。そして14時37分57秒、H-IIBロケット2号機は打ち上がった。初号機は打ち上げ後上空の雲にすぐに入ってしまったと聞いていた。しかし本日は快晴なり。ネット中継ではH-IIBを取り囲む4本の固体ロケットブースターが分離され、はらはらと落ちていく様を確認できた。だが現地で見る人たちを長く虜にしたのは、青空に立ち上がる噴煙「ロケットロード」だった。

打ち上げ見学ロケットツアー決行の強者も

 H-IIBロケットではH-IIAロケットの第一段ロケットエンジンが二つ、固体ロケットブースターが4本あることから、音に迫力があると言われていた。実際どうだったのか。

 種子島には毎回打ち上げの度に、全国から打ち上げフリークが大集合する。今回、その中の何人かにツィッターを通じて感想を聞くことができた。その結果「初号機のほうが音が大きかった」との意見多数。ニコニコ動画の宇宙コミュニティに打ち上げ生中継動画をアップした、きみ@Lica(@kimi_lica)さん曰く「音響は風向きがよいと大きく、曇っている方が長く響くと地元でも言われていて、自分もそう感じる」とのこと。つまり、今回は雲がなかったため、打ち上げ後のロケットが長く見えたものの、音は前回の曇りの打ち上げのH-IIB初号機より響かなかったらしい。

打ち上げ見学場所の一つ、長谷展望公園の様子 提供:Moto Ishizawa(@summerwind)さん。晴れ男で打ち上げは4回目。
打ち上げ見学場所の一つ、長谷展望公園の様子 提供:Moto Ishizawa(@summerwind)さん。晴れ男で打ち上げは4回目。

 また、打ち上げ見学12回を数え、一般人のロケット見学のための現地情報などをまとめたガイドブック「宇宙へ!(改訂版)」などを製作・発行している金木犀(@kin_mokusei)さんは種子島に定宿があり、打ち上げ見学の穴場を知り尽くしている。オススメの一つは射点の北側の通称「湯」と言われる場所。だが今回のH-IIB打ち上げは第2射点を使うため「一番わくわくする点火の瞬間を見たいので、長谷展望公園を選んだ」とのこと。風向きや雲などの気象条件、使用する射点、写真に海と空をどのぐらいの比率で写し込むか、など打ち上げにこだわる人たちは視点が違う!また今回土曜日の午後に打ち上げが延期になったことで、急きょチケットをとり、宿泊せず種子島まで「ほぼ日帰り弾丸ツアー」を敢行した強者たちもいる。

 来年度も種子島からの打ち上げが続くという。日本のロケット技術は非常に安定している。冬場は気象条件として厳しいが、少し日程に余裕を持てば打ち上げの感動を味わうことは可能だ。ぜひ現場に足を運んでみてはいかがだろう。

photo Snap

  • 予習はバッチリ?

    予習はバッチリ?

  • 鹿児島空港では、打ち上げ延期の速報に「どうしよう…!」

    鹿児島空港では、打ち上げ延期の速報に「どうしよう…!」

  • 種子島へGO!

    種子島へGO!

  • 種子島宇宙センター竹崎展望台

    種子島宇宙センター竹崎展望台

  • 機体移動ツアーはこのバスに乗って、いよいよロケットのお目見えです!

    機体移動ツアーはこのバスに乗って、いよいよロケットのお目見えです!

  • じっと打ち上げを待つ H-IIBロケット。

    じっと打ち上げを待つ H-IIBロケット。

  • キレイな「ロケットロード」。

    キレイな「ロケットロード」。

  • 打ち上げ後の様子をモニターで見守るJAXAの方々。

    打ち上げ後の様子をモニターで見守るJAXAの方々。

  • 一時も目が離せません!

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  • Dスペェスケ・現在地。

    Dスペェスケ・現在地。