果実シロップの作り方果実シロップの作り方

厳しい暑さが続く夏に、おうち時間を利用して手作りの果実シロップでおいしいドリンクを作ってみませんか?
今回は果物と砂糖をベースに、ハーブやスパイスを漬け込んだ4種類のレシピをご紹介します。
果実のさわやかな甘みとスパイスとハーブの芳香が、火照った体を冷まして気分をリフレッシュ!
夏にピッタリなシロップです。
果実シロップは炭酸水や牛乳や紅茶で割ったり、かき氷のシロップにしたり、
酢と油を加えれば自家製ドレッシングにも。スイーツや料理でさまざまなアレンジが楽しめます。
その日の気分で自分好みの味を見つけてみてください。

ラズベリー&ミントのシロップ ラズベリー&ミントのシロップ

甘酸っぱいラズベリーと暑さをスッキリと和らげてくれるミントを合わせた、夏らしいベリーシロップです。ミントは穏やかな清涼感のスペアミント、メントールの強い清涼感のペパーミント、どちらで作ってもOK。ブレンドするのもオススメ!

材料 500mlの保存びん使用

  • ラズベリー170g
  • ミント20g
  • 氷砂糖200g
  • りんご酢大さじ1

作り方

下ごしらえをする

ラズベリーは洗い、実を潰さないように水気をおさえる。
ミントは変色や傷んだ葉があればとり除き、軸付きのまま水で洗ってザルにあげ、水気をおさえる。
保存びんの内側とフタに食品用のアルコールスプレーを全体に吹きつけ、消毒する。

ホワイトリカーがあれば清潔なペーパータオルに染みこませ、内側やフタをまんべんなく拭いてもよい

漬ける

保存びんに1/5量の氷砂糖、全量のミント、1/5量の氷砂糖を順に入れたら、ラズベリーと残りの氷砂糖をそれぞれ等分して交互に入れ、最後が氷砂糖になるようにする。
りんご酢をまわし入れ、フタをする。

混ぜる

果実から出てくるエキスが全体に行き渡るよう毎日やさしく混ぜ、氷砂糖が溶けるまで5~10日ほど置く。

エキスの量が多くなってきたら保存びんを傾けたり、揺すったりして全体を混ぜてもよい

濾す

ザルで濾してミントをとり除き、シロップとラズベリーの果肉を分けてそれぞれを密閉保存容器に入れ、冷蔵保存する。果肉はなるべく早めに食べるのがオススメ。シロップは冷蔵で2か月ほどが保存の目安です。

ワンポイントアドバイス

果汁の少ないラズベリーはりんご酢を加えることで氷砂糖が溶けやすくなり、傷み防止にもなります。

ミントは水分が少ないので、瓶の下の方に入れて果実のエキスに浸りやすくすると香りも移りやすく傷みにくいです。

シロップは炭酸水や牛乳、紅茶などで割るほかに、かき氷にもオススメ。ラズベリーの果肉をプラスしても美味しいです。シロップに油と酢を加え混ぜれば、自家製ドレッシングにも。

ラズベリーの果肉はヨーグルトに混ぜたり、ジャムのようにパンにのせたりしても美味しいです。

キウイシトラス&ローズマリーのシロップ キウイシトラス&ローズマリーのシロップ

グリーンキウイと柑橘のすっきりとした酸味とレモンとライムの皮のビター感に、清々しい香りのローズマリーを合わせたさわやかなシロップ。暑さで疲れた体と頭をクリアにしてくれそうです。

材料 500mlの保存びん使用

  • キウイ1個(正味約70g)
  • レモン1個(約100g)
  • ライム1/2個(約30g)
  • ローズマリー2枝
  • 氷砂糖200g

作り方

下ごしらえをする

キウイは皮をむいて1cm厚さの輪切りにする。
レモンとライムは皮に塩(適量/分量外)をすり込んでぬるま湯で洗い、水気をおさえてそれぞれを薄い輪切りにする。
ローズマリーはさっと洗って水気をおさえ、長さを半分に切る。
保存びんの内側とフタに食品用のアルコールスプレーを全体に吹きつけ、消毒する。

ホワイトリカーがあれば清潔なペーパータオルに染みこませ、内側やフタをまんべんなく拭いてもよい

漬ける

保存びんに氷砂糖、レモン、ライム、キウイ、ローズマリーをそれぞれ等分して交互に入れ、最後が氷砂糖になるようにして入れ、フタをする。

混ぜる

果実から出てくるエキスが全体に行き渡るよう毎日やさしく混ぜ、氷砂糖が溶けるまで5~10日ほど置く。

エキスの量が多くなってきたら保存びんを傾けたり、揺すったりして全体を混ぜてもよい

濾す

ザルで濾してローズマリーをとり除き、シロップと果実をそれぞれ密閉保存容器に入れて冷蔵保存する。
果実はなるべく早めに食べるのがオススメ。シロップは冷蔵で2か月ほどが保存の目安です。

ワンポイントアドバイス

レモンやライムは果汁が多く仕込んだ後の早い段階でエキスが出てくるため、りんご酢を加えなくてもよいです。

キウイやレモン、ライムはそのまま食べても美味しいです。お菓子作りに活用することもできます。

シロップは炭酸水、紅茶、ヨーグルトで割って自家製ドリンクに。かき氷にかけても、ドレッシングにしても美味しいです。

パイナップル&ジンジャースパイスのシロップ パイナップル&ジンジャースパイスのシロップ

豊潤な甘さと香りのパイナップルと清々しい風味の生姜に、3種類のエキゾチックなスパイスをブレンド。
シナモン、八角、クローブの甘い香りに癒されるシロップです。

材料 500mlの保存びん使用

  • パイナップル(カットフルーツ)180g
  • ショウガ20g
  • シナモン(スティック)1本(3g)
  • 八角(ホール)8片(1個分)
  • クローブ(ホール)10粒
  • 氷砂糖200g
  • りんご酢大さじ1

作り方

下ごしらえをする

パイナップルは1cm厚さの小さめひと口大に切る。
ショウガは皮付きのまません切りにする。
保存びんの内側とフタに食品用のアルコールスプレーを全体に吹きつけ、消毒する。

ホワイトリカーがあれば清潔なペーパータオルに染みこませ、内側やフタをまんべんなく拭いてもよい

漬ける

保存びんに氷砂糖、パイナップル、ショウガ、スパイスをそれぞれ等分して交互に入れ、最後が氷砂糖になるようにして入れる。
りんご酢をまわし入れ、フタをする。

混ぜる

パイナップルのエキスが全体に行き渡るよう毎日やさしく混ぜ、氷砂糖が溶けるまで5~10日ほど置く。

エキスの量が多くなってきたら保存びんを傾けたり、揺すったりして全体を混ぜてもよい

濾す

ザルで濾し、シロップとスパイス、パイナップルとショウガをそれぞれ密閉保存容器に入れて冷蔵保存する。
パイナップルとショウガはなるべく早めに食べるのがオススメ。シロップは冷蔵で2か月ほどが保存の目安です。

ワンポイントアドバイス

りんご酢を少量加えることで氷砂糖が溶けやすくなり、傷み防止にもなります。

シロップは炭酸水、紅茶、ルイボスティーなどで割って自家製ドリンクを楽しんで。シロップに油と酢を加え混ぜれば自家製ドレッシングにも。

かき氷にかける場合は、パイナップル&ショウガを入れて果肉感をプラスしても美味しい。

パイナップル&ショウガはヨーグルトに混ぜたり、ジャムのようにパンにのせたりしても美味しいです。

オレンジ&カルダモンペッパーのシロップ オレンジ&カルダモンペッパーのシロップ

優しい甘さと香りのオレンジ、清涼感のある香りと消化を助けてくれる成分を含むカルダモン、代謝を高めてくれる成分を含む黒コショウ。夏バテ防止にもよさそうな柑橘シロップです。

材料 500mlの保存びん使用

  • オレンジ2個(正味200g)
  • カルダモン(ホール)10粒
  • 黒コショウ(ホール)小さじ1/3
  • 1/4カップ
  • 氷砂糖200g

作り方

下ごしらえをする

オレンジは白い部分まで皮をむき、果肉を1cm厚さのひと口大に切る。
カルダモンはびんの底などで潰す。
小鍋にカルダモンと黒コショウ、水を入れて弱めの中火にかけ、煮立ったら弱火で3分ほど煮てスパイスの香りを移す。火を止めて粗熱がとれたら濾し、スパイスと煮汁に分けておく。
保存びんの内側とフタに食品用のアルコールスプレーを全体に吹きつけ、消毒する。

ホワイトリカーがあれば清潔なペーパータオルに染みこませ、内側やフタをまんべんなく拭いてもよい

漬ける

保存びんに氷砂糖、オレンジ、スパイスをそれぞれ等分して交互に入れ、最後が氷砂糖になるようにして入れる。
スパイスの煮汁をまわし入れ、フタをする。

混ぜる

オレンジのエキスが全体に行き渡るよう毎日やさしく混ぜ、氷砂糖が溶けるまで5~10日ほど置く。

液体が多くなってきたら保存びんを傾けたり、揺すったりして全体を混ぜてもよい

濾す

ザルで濾し、シロップ&スパイスとオレンジをそれぞれ密閉保存容器に入れて冷蔵保存する。
果肉はなるべく早めに食べるのがオススメ。シロップは冷蔵で2か月ほどが保存の目安です。

ワンポイントアドバイス

スパイスの煮汁を加えることで氷砂糖が溶けやすくなり、またスパイスの効果で傷み防止にもなります。

シロップは炭酸水や紅茶、ヨーグルトで割ったドリンクに。オレンジを入れて果肉感をプラスしても美味しいです。シロップに酢と油を加え混ぜれば、自家製ドレッシングにも。

オレンジはヨーグルトに混ぜたり、ジャムのようにパンにのせたりしても美味しいです。オレンジと黒コショウを一緒にいただくと、胡椒のピリッとした辛さがシロップや果肉の甘さを引き締めてくれて、また違った風味が味わえてオススメです。

レシピ:小西 君枝(こにしきみえ)料理家 / フードコンサルタント

女子栄養大学卒業。
企業での商品企画開発を経て料理家として独立。フードアドバイザー、企業や飲食店などの商品開発、イベント調理、料理教室なども行う。素材を生かし、シンプルな調味料とハーブやスパイス、素材の組合せでワクワクするような料理を得意とする。

2022.07.01

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