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- 手作りスコーンでティータイム
アフタヌーンティーにはもちろん、朝食にも人気の定番スイーツといえば「スコーン」。
最近は食事にあう、甘くない食事系の「セイボリースコーン」も注目を集めています。
素朴でシンプルな見た目ながら作るのは難しそうですが、コツをおさえれば実は簡単。
定番のスコーンから食事系スコーンまで3種のスコーンの作り方を
人気料理家の村山由紀子さんに教えていただきました。ぜひ、作ってみてください。
丸いセルクル型で抜いて作るシンプルなスコーン。
外はほんのりさっくり、中はふわっとしっとり。
シンプルだからこそ、素材の味わいが引き立つプレーンスコーンは、ティータイムの定番。
市販のジャムやクロテッドクリームをたっぷり添えて、英国風のひとときをどうぞ。
材料(直径6cmのセルクル型6~8個分)
〈A〉
- 薄力粉250g
- ベーキングパウダー3g
- ベーキングソーダ3g
- 塩3g
- グラニュー糖30g
- バター(食塩不使用)70g
- ヨーグルト120g
- 溶き卵(つや出し用)適量
- (表面の艶出し用・牛乳で代用可、また無しでも可)
準備
- ・バターは1cm角に切り、使用する直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
- ・オーブンの予熱は180℃。
作り方
- ①ボウルにAの材料を合わせてふるい入れる。バターを加え、粉類の中でバターを指でつぶしながら、すり合わせる。手のひらで全体をこすり合わせ、サラサラした状態にする。
- ②プレーンヨーグルトを加え、ゴムベラで全体を切るようにして、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- ③ラップを大きく広げ、その上に②を取り出す。生地を包み、冷蔵庫で1時間休ませる。
- ④オーブンペーパーかシルパットを天板に敷く。手粉(強力粉・分量外)をふった台に③の生地を出し、生地の表面にも手粉をふって麺棒で15cm×15cmの長方形に伸ばす。セルクル型で生地を抜く。抜いた生地は間隔をあけて天板に並べる。残った生地は、生地の天地を保ったままぎゅっとひとまとまりにして、麺棒でのばし、再度セルクルで抜いて、天板に並べる。生地の上面に刷毛を使って溶き卵を塗る。
- ⑤予熱したオーブンで15~18分焼く。網の上などに置いて冷ます。
ワンポイントアドバイス
・バターはとにかく“冷たいまま”使うのが成功のコツ。手の熱で溶けないよう、素早く作業を。
・生地はこねすぎず、ざっくりとまとめるだけでOK。焼き上がりがふんわりします。
・ジャムやクロテッドクリームだけでなく、蜂蜜+バターや、クリームチーズ+はちみつもおすすめ。
・お好みで、細かく刻んだレモンピールやドライフルーツを混ぜると、風味の変化が楽しめます。
ごろごろ入ったチョコチップやナッツ、クリームチーズとドライフルーツ。
しっとりリッチなアメリカンタイプのスコーンは、甘さもしっかり感じられて、食べ応えも十分。
午後のおやつタイムに、コーヒーと一緒にどうぞ。
材料(8個分)
〈A〉
- 薄力粉250g
- ベーキングパウダー3g
- ベーキングソーダ3g
- 塩3g
- グラニュー糖50g
- バター(食塩不使用)80g
- ヨーグルト120g
〈具材1〉
- ドライブルーベリー50g
- クリームチーズ(5mm角に切ったもの)80g
〈具材2〉
- チョコチップ60g
- ヘーゼルナッツ(ローストして粗めに刻んだもの)40g
準備
- ・バターは1センチ角に切り、使用する直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
- ・オーブンの予熱は180℃。
作り方
- ①ボウルにAの材料を合わせてふるい入れる。バターを加え、粉類の中でバターを指でつぶしながら、すり合わせる。手のひらで全体をこすり合わせ、サラサラした状態にする。具材1か2のどちらかも加え、さっくり混ぜる。
- ②プレーンヨーグルトを加え、ゴムベラで全体を切るようにして、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- ③ラップを大きく広げ、その上に②を取り出す。直径18cmほどの円状になるようにして生地を包み、冷蔵庫で1時間休ませる。
- ④オーブンペーパーかシルパットを天板に敷く。手粉(強力粉・分量外)をふった台に③の生地を出し、包丁で8等分のくし切りにする。間隔をあけて天板に並べる。
- ⑤予熱したオーブンで15~18分焼く。網の上などに置いて冷ます。
ワンポイントアドバイス
・バターは冷たいまま使い、粉と手早くすり合わせて。溶けすぎるとふんわり感がなくなってしまいます。
・ヨーグルトで仕上げることで、しっとり感と爽やかな酸味がプラスされます。重すぎず、朝食にもぴったり。
・具材は混ぜすぎないようにしましょう。粉類と合わせた段階で軽く混ぜるだけで、焼き上がりに偏りなく全体に広がります。
・生地は練らずにひとまとまりに。くし切りにする前に冷蔵庫で休ませることで、扱いやすくなり形も崩れにくく。
・何もつけずにそのまま食べられるスコーンです。お好みでホイップクリームをつけていただいても。
チーズのコクとハーブの香りが広がる、食事系のスコーン。
ボウルにでき上がった生地を、スプーンなどですくって天板に落として焼き上げるので、成形いらずで手軽です。
サラダやスープに添えて、ランチやブランチにもおすすめ。
材料(直径8cmほどのスコーン8個分)
〈A〉
- 薄力粉200g
- 全粒粉50g
- ベーキングパウダー3g
- 塩3g
- きび砂糖20g
- バター(食塩不使用)70g
- ヨーグルト120g
- タイム5~6本
- スモークチーズ70g
- サラミ20g
準備
- ・バターは1cm角に切り、使用する直前まで冷蔵庫で冷やしておく。
- ・オーブンの予熱は180℃。
- ・タイムは葉の部分を手でつまむ。
- ・スモークチーズは5mm角に切る。キャンディ型のスモークチーズの場合は輪切りにする。
- ・サラミは千切りにする。
作り方
- ①ボウルにAの材料を合わせてふるい入れる。バターを加え、粉類の中でバターを指でつぶしながら、すり合わせる。手のひらで全体をこすり合わせ、サラサラした状態にする。
- ②タイムの葉の部分、スモークチーズ、サラミも加え、さっくり混ぜる。
- ③プレーンヨーグルトを加え、ゴムベラで全体を切るようにして、粉っぽさがなくなるまで混ぜる。
- ④オーブンペーパーかシルパットを天板に敷く。③の生地を1/8量ずつ(1個70gほど)スプーンですくい、天板の上に間隔をあけて並べる。
- ⑤予熱したオーブンで15~18分焼く。網の上などに置いて冷ます。
ワンポイントアドバイス
・生地はこねすぎず、“混ぜるだけ”のラフさが美味しさの秘訣。粉気がなくなればOK。
・ヨーグルトと全粒粉で、しっとり&香ばしく。体にも優しい素朴な味わいです。
・スプーンですくうときは、ふんわりすくって高さを出すと、焼き上がりがより立体的に。
・チーズは溶けすぎを防ぐためにも、表面に出すぎないよう軽く押し込んで。
・お好みで、パルミジャーノ+黒こしょう、粗く刻んだオリーブ+ローズマリーなどにアレンジしても。
2025.06.02

レシピ:村山 由紀子 (むらやま ゆきこ)さん料理家
季節の食材を生かしたシンプルな料理が定評となり、メディアや企業への料理レシピ開発提供などで活躍中。
近著に「スパイスを楽しむケーキとお菓子」山と渓谷社、がある。
Instagram:@yukiyucca







