お家で本場の味に挑戦! メキシカンタコスの簡単レシピお家で本場の味に挑戦! メキシカンタコスの簡単レシピ

タコスの魅力は、好きな具材で自由に楽しめるところ。
難しそうに見えて、実ははじめてでも意外と簡単に作れるんです。
定番のビーフタコスやポークはもちろん、エビのタコスやベジタコスまでレシピをご紹介!
トッピングのサルサヴェルデやタコスの皮も手作りすると、ぐっと本場の味に近づきます。
お家で楽しむタコス作りを気軽に挑戦してみませんか?

ビーフタコス ビーフタコス

チリやオレンジジュースの風味をまとった牛肉を、柔らかくなるまで煮込んで仕上げる本格タコス。
甘酸っぱいトマトサルサとパクチーの香りが、しっかり味のビーフと好相性。
仕上げにライムをぎゅっと絞れば、肉のコクがより引き立ちます。

材料 作りやすい分量(4人分)

  • ステーキ用牛肉500g
  • 小さじ1
  • ニンニク1片

〈A〉

  • チリパウダー大さじ1・1/2
  • 大さじ2
  • しょうゆ大さじ1
  • きび砂糖小さじ1
  • オレンジジュース大さじ3
  • オリーブオイル大さじ2
  • 適量

作り方

  • ニンニクは薄切りにする。ステーキ用牛肉は3cmほどの正方形に切る。フライパンに油を入れ中火で加熱する。ステーキ用牛肉を入れ、焼き色がつくまで焼く。ひっくり返してもう片面も焼く。
  • フライパンの火を一度止めてから、Aとニンニクを加えて、再び沸かす。沸いたら弱火にし、蓋をして30分~1時間、肉が柔らかくなるまで煮込む。途中、水分がなくなって焦げつきそうな場合は水少々を加える。
  • 蓋をとり、水分が残っていたらそのまま煮汁がなくなるまで加熱する。味見をして必要であれば塩をふる。

トッピング素材

焼いたタコスの皮に牛肉をのせ、トッピング具材をのせていただきます。
タコスの皮は、プレーンを使用しました。

  • トマトサルサ
    (角切りトマト1個・120g、赤ピーマンのみじん切り1個、赤タマネギのみじん切り大さじ1、おろしニンニク少々、塩少々、オリーブオイル大さじ1を混ぜたもの)
  • ざく切りパクチー
  • ライム(絞って使う)

ワンポイントアドバイス

牛肉はステーキ用など赤身中心の厚みがある部位がおすすめ。煮込みでほぐれるほど柔らかくなります。

煮込み時間はじっくりと。水分が足りない場合は水かオレンジジュースで調整を。

味が濃くなりすぎたときは、ライムをしっかり絞るとバランスが整います。

トマトサルサの野菜は細かく刻むと肉との一体感がアップ。

手作りトルティーヤとの相性も◎。あたたかい皮に牛肉をのせて、熱々のうちにどうぞ。

ポークタコス ポークタコス

豚肩ロース肉(ブロック)を数種類のスパイス&ドライハーブ、オレンジジュース、コーラで煮込んで、ほぐして作るメキシコの定番「カルニタス」スタイル。ビーフタコスよりもさらに本格的に作ってみたい方向けです。
ホロホロにほぐれた肉に、サルサヴェルデ(キュウリ、シシトウ、タマネギで作る緑のソース)が爽やかに絡みます。ピリッとしたアクセントになる酢漬けの青唐辛子を添えて、お好みでトッピングしてください。

材料 作りやすい分量(4人分)

  • 豚肩ロースブロック500g
  • オリーブオイル50g

〈A〉

  • コーラ100g
  • オレンジジュース100g
  • クミンパウダー大さじ1
  • コリアンダーパウダー小さじ1
  • ドライオレガノ小さじ1
  • ニンニク2片
  • 小さじ1/2

作り方

  • ニンニクは薄切りにする。豚肩ロースブロックは、3cm角に切る。
  • 厚手の鍋にフライパンにオリーブオイルを入れ中火で加熱する。切った豚肉を入れ、表面に焼き色がつくまでたまに転がしながら焼く。
  • ②の鍋にAを加え沸かす。沸いたら弱火にし、蓋をして90分煮込む。途中、水分がなくなって焦げつきそうな場合は水少々を加える。(こちらの工程は圧力鍋を使うと時短でできます。圧がかかってから20~30分で肉が柔らかくなります。)
  • 豚肉が柔らかくなったら火からおろし、豚肉をフォークでほぐす。

トッピング素材

焼いたタコスの皮に豚肉をのせ、トッピング具材をのせていただきます。
タコスの皮は、プレーンを使用しました。

  • サルサヴェルデ(キュウリ1本・90g、シシトウのみじん切り3個、タマネギのみじん切り大さじ1、おろしニンニク少々、塩少々、白ワインビネガー大さじ1、オリーブオイル大さじ1、ナンプラー小さじ2を混ぜたもの)
  • 酢漬け青唐辛子(市販品)

ワンポイントアドバイス

煮込む前にしっかり焼き色をつけることで、香ばしさとコクがアップ。焦げないよう火加減には注意。

コーラ×オレンジジュースの組み合わせで、自然な甘みとまろやかな酸味がうまれます。

時間がない時は圧力鍋を活用して時短OK。豚肉がほろっと崩れるまでが目安。

サルサヴェルデはグリル野菜やソテーした肉や魚にも使えます。

酢漬け青唐辛子はお好みで増減を。

肉を使わないタコス2種とタコスの皮 肉を使わないタコス2種とタコスの皮

プリッと焼いた海老とクリーミーなワカモーレを合わせた“エビのタコス”、そしてフェタチーズと炙りトマトが引き立つ“ベジタコス”。
軽やかで食べやすく、彩りも美しい2種のタコスは、ピクニックやブランチにもぴったりです。

エビのタコス
材料(直径10cmほどのタコス8枚分)

  • むき海老16尾
  • チリパウダー小さじ1
  • オリーブオイル適量

〈ワカモーレ〉

  • アボカド適量
  • タマネギ20g
  • おろしニンニク少々
  • コリアンダーパウダー少々
  • レモン果汁小さじ1
  • オリーブオイル大さじ1
  • 2g

作り方

  • むき海老にチリパウダーをまぶし、オリーブオイルを馴染ませたグリルかフライパンで火が通るまで焼く。
  • アボカドは1cmほどに切りボウルに入れる。タマネギはみじん切りにしボウルに加える。その他のワカモーレの材料も加え、フォークでアボカドをマッシュし、ペースト状になるまでよく混ぜる。
  • 焼いたタコスの皮にワカモーレと①のエビをのせる。

ワンポイントアドバイス

海老は焼きすぎると硬くなるので、火が通ったらすぐ火からおろすのがポイント。

お好みで刻んだマンゴーやパクチーを合わせるのもおすすめです。

タコスの皮はパプリカパウダー入りを使用しました。

ベジタコス
材料(直径10cmほどのタコス8枚分)

  • プチトマト16個
  • フェタチーズ50g

〈赤タマネギのマリネ〉

  • 赤タマネギ100g
  • 白ワインビネガー20g
  • グラニュー糖20g
  • 1g

作り方

  • フェタチーズは塩抜きしていないタイプの場合は水につけて塩抜きをする。
  • 赤タマネギは繊維にそって薄切りにし、白ワインビネガー、グラニュー糖、塩と一緒に混ぜる。30分以上マリネする。(冷蔵庫で一週間保存可)
  • ガスコンロに焼き網をおき、プチトマトの表面をさっと炙る。
  • 焼いたタコスの皮に赤たまねぎのマリネとプチトマトをのせ、手でほろっとぐずしたフェタチーズを散らす。サルサヴェルデをかける。

ワンポイントアドバイス

赤タマネギのマリネは、30分以上マリネすることで味がなじんで美味しくなります。

プチトマトは直火でさっと炙ることで甘みが引き立ち、香ばしさもプラス。

タコスの皮はイカ墨入りを使用しました。

タコスの皮
材料(12~13枚分)

  • とうもろこし粉(マサ)200g
  • ふたつまみ
  • ぬるま湯180~200g
  • イカ墨バージョン
    材料にイカ墨ペースト4gを足し、同様に作る。
  • パプリカバージョン
    材料にパプリカパウダー3gを足し、同様に作る。

作り方

  • ボウルにとうもろこし粉と塩を入れ手で混ぜる。ぬるま湯を180g加え混ぜる。生地が硬いようだったら、耳たぶほどの硬さになるまでぬるま湯を少しずつ足して調整する。
  • でき上がった生地を1個30gに分割し丸める。
  • 厚めのポリ袋を2枚用意する。台の上にポリ袋をおき、その上に丸めた生地1個を置く。生地の上にもう1枚のポリ袋をのせ、上からまな板など平らな板か、お皿などで押して平らな生地にする。
  • フライパンを中火で温め、植物油(クセのない油でしたら何でも可)を少々(分量外)入れ、伸ばした生地に薄く焼き色がつくまで焼く。ひっくり返し、もう片面も焼き色がつくまで焼く。

ワンポイントアドバイス

とうもろこし粉は、「マサ粉」と表記されているものを使ってください。輸入食材屋や、オンラインショップで販売されています。「コーンフラワー」や、「コーングリッツ」だと生地がボソボソになり綺麗な皮がでません。

伸ばした生地は揚げて食べることできます。お好みですが、揚げてタコスの具材と合わせたり、塩を振っておつまみとしても楽しめます。

焼いた生地は、ラップで包んだ後、ジッパー付きのポリ袋に入れて冷凍保存もできます。保存期間は1ヶ月を目安に。食べる際は、自然解凍したのち、直火で軽く炙るか、フライパンで軽く焼いてください。

生地は乾燥しやすいので、分割後はラップや濡れ布巾で覆っておくと◎。

ポリ袋と板でプレスする方法は、洗い物も少なくて手軽。厚さは約2mmが焼きやすく、食感も程よくなります。

焼きすぎると硬くなりやすいので、うっすら焼き色がついたら裏返し、短時間で仕上げるのがコツ。

2025.08.04

レシピ:村山 由紀子 (むらやま ゆきこ)さん料理家

季節の食材を生かしたシンプルな料理が定評となり、メディアや企業への料理レシピ開発提供などで活躍中。
近著に「スパイスを楽しむケーキとお菓子」山と渓谷社、がある。

Instagram:@yukiyucca

食のコラムへ戻る