高い伝搬速度と適度な内部損失を実現する新素材を開発。
音源により近い音の再生に成功しました。

概要

カーボンナノチューブを樹脂に配合した射出成形可能な新素材により、金属製振動板に匹敵する高い伝搬速度と紙製振動板同等の適度な内部損失をあわせもつNCV※1高音質スピーカー振動板を開発しました。

低音用から高音用までスピーカー振動板素材を同一にすることができ、音質が統一された音源により近い音の再生を実現します。

技術ポイント

高い伝搬速度と適度な内部損失の両立に成功

カーボンナノチューブと数種類の樹脂を最適配合し、射出成形による薄肉成形が可能な新素材を開発しました。

金属製振動板を代表するチタン、アルミニウムを凌ぐ毎秒6,300m以上の高い伝搬速度を達成するとともに、紙製振動板と同等の適度な内部損失を有する樹脂成形振動板を実現。高音質振動板に求められる伝搬速度と内部損失の特性を両立しました。

統一感のある音源により近い音を再生

開発したNCVスピーカー振動板は、低音から高音までの全音域を正確に再生することができ、各音域用の振動板を同一素材にすることができます。
また音域分割した複数のスピーカーを使用した場合でも、従来の異なる振動板素材を使ったスピーカーでは困難な全音域で統一感のある音源により近い音の再生を実現します。

車載用DIATONEスピーカーに搭載

開発したスピーカー振動板は、車載用DIATONEスピーカーとして市販3機種(DS-SA1000、DS-G400、SW-G50)、ディーラーオプション2系統に搭載されています(写真は、旧機種) 。

参考:車載用 DIATONEスピーカー

※1Nano Carbonized high Velocity

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