モーターでアンテナ素子を個別に回転制御。ビーム走査アンテナの小型化・低価格化を実現します。

研究ジャンル

  • 移動体通信
  • 通信

研究の目的・特長・期待する効果

  • 安心
  • 省コスト
  • 省スペース

概要

多数のアンテナ素子を個別にモーターで回転させてビーム走査※1できるアレーアンテナ※2「REESA※3(リーサ)」を開発しました。

小型化・低価格化により、従来の空港レーダーや航空機などの移動体衛星通信の分野に加え、ドローンなどに搭載して映像を長距離伝送する装置や工業用マイクロ波加熱装置などの新しい分野への展開も期待できます。

技術ポイント

ビーム走査アンテナを新発想により小型化・低価格化

従来のビーム走査アンテナは機械駆動式パラボラアンテナや高周波モジュールを用いていましたが、サイズや価格面で課題がありました。

今回、モーターで個々のアンテナ素子を回転制御するという新発想で、ビーム走査アンテナの小型化・低価格化を実現しました。

アンテナ素子を個別にモーターで回転させてビーム走査

「REESA」では高周波モジュールよりも安価なモーターを使用し、それぞれのアンテナ素子から電波を放射する位相を調整します。

例えば、正面方向へビームする場合はアンテナ素子はすべて同じ回転角度に設定します。また、斜め方向にビームする場合は隣り合うアンテナ素子の回転角度をしかるべき間隔で設定します。

「REESA」を使用してBS放送の受信実験に成功

「REESA」を使用してBS放送の受信実験を行いました。この実験により、高精度にビームの向きを変えられることを証明できました。

「REESA」はアンテナ素子が並ぶ面の角度を変えてもビーム方向を変化させ、BS放送の電波を確実に受信できます。

小型化・低価格化で様々な分野への適用が可能

小型・低価格という特徴を活かし、様々な分野への適用を検討しています。

通信分野では高速移動体搭載衛星通信やドローン活用リアルタイム映像伝送など、インフラ分野では空港面監視レーダーやドローン活用三次元計測など、さらには化学分野ではマイクロ波加熱など、エンターテイメント分野ではボール軌道追跡&確認アプリなどへの適用が期待できます。

「REESA」は安全・安心でより快適な社会の実現に貢献します。

※1アンテナから放射する電波(ビーム)の向きを変えること(走査)

※2多数のアンテナ素子を配列して形成したアンテナ

※3Rotational Element Electronically Scanned Arrayの略、商標出願中