共通基盤技術・その他

コンパクトな知識処理に基づくHMI制御技術

AIがエッジ機器単体で命令を自動補完。
素早い機器操作を実現します。

概要

当社AI技術「Maisart®(マイサート)※1」を用いて、人の曖昧な命令を、エッジ機器単体で状況に応じて不足情報を自動補完して理解する「コンパクトな知識処理に基づくHMI(ヒューマン・マシン・インタフェース)制御技術」を開発しました。

また、知識処理の演算量とメモリー使用量を削減することで、家電製品や車載情報機器などのエッジ機器のHMIに適用でき、素早い機器操作を実現します。

参考

Maisart® 知識処理

ニュースリリース

2020年1月28日 曖昧な命令を理解する「コンパクトな知識処理に基づくHMI制御技術」を開発新しいウィンドウが開きます

技術ポイント

ユーザーの曖昧な命令を、AIが状況に応じて不足情報を自動で補完して理解

人は、何かを伝えるときに、相手が理解してくれるだろうと期待して、自分の意図を省略して表現することがあります。例えば、発話内容に述語や目的語が欠落することは、我々の生活の中でよく起こります。

そこで当社AI技術「Maisart®」により、人の常識やセンシング情報、機器情報などの様々な情報を統合し、不足している述語や目的語を自動的に補う技術を開発しました。

例えばTVに本技術を適用した場合、朝外出時に「母」がテレビに「俳優A」と命令すると、①カメラなどでユーザーが「母」であると認証、②「母」が好きな番組は「番組X」である、③「母」は今から出かけるためTVは視聴しない、④午前10時に「俳優Aが出演する番組X」が放送される、⑤「番組X」が未録画であるなどの状況を考慮してAIが自動で「俳優Aが出演している番組Xを録画します」と応答します。このように状況に応じて情報を補完し、ユーザーの曖昧な命令を理解するHMIが可能になります。

本技術は家電製品の他、車載情報機器など幅広いアプリケーションに適用できます。問い合わせ対応システム※2に適用し検証した事例では、曖昧な命令に対し、回答を検索するまでの時間を3分の1以下に短縮できました。

コンパクトな知識処理に基づくHMI制御技術

知識処理のコンパクト化により、エッジ機器単体で即時にユーザーに応答

スマートフォンや家電製品、カーナビなど複雑な機能をもつ機器は、人間が機械の動作を理解し、操作を工夫する必要があります。そのため近年では、クラウド上のビッグデータを活用し、それら機器の操作を支援するAIが普及しています。

また一方、クラウドに個人情報をアップロードせずに、機器単体で情報処理を完結し、応答速度を高めたいというニーズも拡大しています。

このような要望に応えるのが本技術です。当社AI技術「Maisart®」により、機器単体でユーザー命令に加えて、ユーザー情報、センシング情報、機器情報や機器操作方法などの情報を統合し、曖昧なユーザーの命令に不足する情報を自動で補完し、命令を理解することができます。

さらに、統合された情報の中から、関連性が高い情報に絞り知識処理を行うことで、演算量とメモリー使用量を削減。エッジ機器単体で曖昧な命令を1秒以内で理解し、即時に応答することも可能です。

今後は、家電や車載情報機器などへの本技術の適用を検証し、2022年以降の商用化を目指すとともに、当社内での問い合わせ業務や品質管理業務への適用を検討しています。

  • ※1Mitsubishi Electric's AI creates the State-of-the-ART in technologyの略。
    全ての機器をより賢くすることを目指した当社のAI技術ブランド。
  • ※2よくある質問、頻繁に尋ねられる質問を検索するシステム。

このページを共有

研究開発・技術
カテゴリ内情報