
センサ(エンコーダ)無しのS-PMモータで、PMセンサレスベクトル制御による高精度な速度制御ができます。
また、低速域のトルクはパラメータの設定により調整でき、始動トルクを向上させる事ができます。
センサレスベクトル制御範囲
1:10(300~3000r/min)
予備励磁機能により、停止時に励磁をかけることで簡易保持トルクを発生する事ができます。保持トルクの大きさはパラメータの設定により調整する事ができます。

定トルクでの速度制御範囲は300r/min~3000r/minとなります。300r/min未満のトルクはパラメータにより調整可能です。
(300r/min以下での連続運転はパラメータ設定で可能です。)
三菱独自のRGC加工による高精度歯車により騒音を約4dB低減しました。
RGC(Round-bar Gear Cutting)加工とは、鋼材を熱処理(焼入)した後に歯切する歯車加工技術です。従来の歯車加工で発生する焼入れ時の熱変形がなく、高精度な歯車が製造できます。


歯車の熱変形がなく高精度歯車が製造可能
0.75kW以下はモータが全閉自冷構造で、冷却ファンがなく高速運転時も低騒音です。
また、低発塵でクリーンルームへの適用も可能です。



S-PMモータは永久磁石回転子の採用とモータ部の最適設計により、従来の誘導モータと比較して20~40%の小形化を実現しています。
機械装置の小形・軽量化に貢献します。
全容量の高さ寸法を128mmに統一しましたので、盤内レイアウトが容易です。

横方向を密着して設置可能(※)ですので、省スペース化がはかれます。オプションのDINレール取付けアタッチメント(FR-UDA□□)の取付けが可能です。
ドライブユニット周囲温度は40℃以下で使用してください。

永久磁石モータの制御で必要となるセンサ(エンコーダ)が
不要です。センサ不要による省配線、信頼性向上が可能です。
予備励磁機能により停止時の簡易位置保持が可能です。
簡易的に保持ブレーキとして使用できます。
予備励磁とは停止時に直流励磁し保持トルクを発生する制御です。
保持トルクは約50%(初期値)です。パラメータ設定により、調整することが可能です(0~150%)。
昇降用途には、ブレーキ付をご使用ください。

スプリングクランプ端子(※)により、高い信頼性と簡単配線を実現します。主回路端子はネジ端子です。
専用棒状端子で端末処理した電線を差し込むだけで配線完了です。マイナスドライバーを使用すれば、棒状端子がなくても配線できます。
内部の端子接触部がバネ構造になっています。そのため、ドライブユニット輸送中や走行台車など、振動による配線のゆるみや接触不良を回避できます。
ネジの増し締めが不要です。
4桁のパスワードを設定することで、パラメータの読出し/書込みを制限することができます。
誤操作によるパラメータ設定の書き換えを防ぐことができます。

すばやく回せば大きく変化、ゆっくり回せば微調整が思いのまま設定できます。
ダイヤルはノッチ式"カチカチ"感覚とスベリ止めにより、確実に設定できます。

パソコンとドライブユニットをRS-485通信で接続することで、FR Configurator(インバータセットアップソフトウェア)のウィザード(対話形式)機能による設定支援を実現します。「グラフ」機能によりモニタデータを波形表示できます。

盤面操作パネル(FR-PA07)
制御盤外に配置できて便利です。
パラメータユニット(FR-PU07)
テンキーでお手軽に操作ができます。

ドライブユニット本体の操作パネルは取外しできません。
別途パラメータユニット接続ケーブル(FR-CB20□)が必要です。
パラメータ設定1つでGOT接続時の通信設定を自動設定します。

冷却ファンは、設計寿命10年(※1)の長寿命化を実現しました。冷却ファンのON/OFF制御との組合せで、さらに長寿命になります。
コンデンサは、設計寿命10年(※1,※2)のものを採用し、長寿命化を実現しました。(周囲温度105℃ 5000時間のコンデンサを採用しています。)
周囲温度:年間平均40℃(腐食性ガス、引火性ガス、オイルミスト・じんあいのないこと)設計寿命は計算値ですので、保証値ではありません。
出力電流:ドライブユニット定格の80%

JEMA(社団法人日本電機工業会)
「汎用インバータ定期点検のおすすめ」より抜粋
主回路コンデンサ、制御回路コンデンサ、突入電流抑制回路の劣化度合いをモニタできます。
自己診断により、部品寿命の警報を出力(※4)できるため、トラブルを未然に防ぐことができます。
主回路コンデンサ、制御回路コンデンサ、突入電流抑制回路、冷却ファンのいずれか1つが出力レベルに到達すると警報を出力します。主回路コンデンサの容量は、停止中にパラメータを設定し、電源をOFF→ONすることで測定できます。容量を測定することにより警報出力可能となります。冷却ファンは回転数検出により警報を出力します。