特集論文
エネルギー計測ユニット “EcoMonitorPlus”
2016年10月公開【全3回】
福山製作所 成井徹志
第3回 製品特長(下)
3. 3 海外規格対応
海外顧客及び海外向け機械装置組み込み用途での海外規格要求に対応するため、CEマーキング、ULマークの海外規格を取得した。
3. 4 エンジニアリング環境整備
(1) 専用ソフトウェアによるデータ収集
簡易的かつ低コストで計測値を収集できるようにするため、MODBUS RTU通信対応のデータ収集ソフトウェア “EMU4-SW1”(三菱電機FA(Factory Automation)サイトから無償でダウンロード可能)にEcoMonitorPlusを対応させた。データ収集ソフトウェアを使用することで、計測値の現在値表示、計測データのロギング、ロギングデータをもとにした帳票作成、設定値の設定等が可能である。
(2) ロギングユニットの設定・帳票作成の簡単化
ロギングユニットのロギング要素・ロギング周期の設定や、SDメモリカード内に保存したロギングデータをもとに帳票を作成する “ロギングユニットユーティリティ”(三菱電機FAサイトから無償ダウンロード可能)を新規開発した(図6)。帳票作成は、指定条件のデータを帳票マスタファイルに貼り付ける仕様とした。帳票マスタファイルは顧客が自由に作成できるため、顧客のオリジナルな帳票マスタファイルを使用することで、自由な形式の帳票を作成できる。
(3) 表示器(GOT)によるデータの見える化
製造現場で、エネルギーの見える化や、負荷電流や漏洩電流を管理できるようにするため、MODBUS RTU通信機能を使用してGOTにダイレクトに接続できるようにした。また、GOTを使用して簡単に見える化を実現するため、当社 “GOT1000シリーズ”(GT14□□-Q)、“GOT2000シリーズ”(GT27□□-V)用のサンプル画面を作成して、三菱電機FAサイトからダウンロードできるようにした。このサンプル画面の例を図7に示す。

図6.ロギングユニットユーティリティによる帳票作成例

図7.データ収集ソフトウェアによるデータ収集
4. むすび
ユニットの増設によって拡張が可能なエネルギー計測ユニット “EcoMonitorPlus” について述べた。
今後は、この製品の更なる機能向上及び製品ラインアップの充実化によって、顧客の省エネルギーと予防保全に貢献可能なエネルギー計測ユニットの製品開発に取り組んでいく。
製品紹介

電力計測と絶縁監視品(Ior計測可能)をラインアップ!
電力計測だけでなく設備の予防保全にも活用可能な新製品です。
ビルディングブロック方式で計測/通信ユニットの増設が可能です。
- 要旨 エネルギー計測ユニット “EcoMonitorPlus”
- 第1回 製品概要
- 第2回 製品特長(上)
- 第3回 製品特長(下)