センシングユニット “MR-MT2000シリーズ” による
生産現場のTCO削減

　パルス入出力ユニット “MR-MT2200” は汎用パルス列の入出力が可能なユニットで、１台で入力と出力を合わせて最大２チャネルまで接続可能である。
　このユニットでは汎用パルス列で制御する駆動機器を接続し、ネットワークに同期して制御することが可能である（図３）。接続した駆動機器に対するコントローラからの制御指令は、標準のサーボアンプに対する指令と同様であるため、制御プログラムの作成も容易である。
　これによって、他社から当社へシステムを置き換える際に、当社及びパートナーメーカーでラインアップのない駆動機器を使用する必要がある場合でも、このユニットを使用することで、システム提案が可能となる。
　また、装置間の同期用パルス出力やパルスカウンタといった通常の機能に加えて、サーボ制御に応じて変化するパルスカウンタの値が設定値になったときに、出力を制御するパルス一致出力機能や、入力があったタイミングでパルスカウント値をラッチするパルスラッチ機能等、サーボ制御に関連する様々なアプリケーションに対応できる（図４）。

　アナログ入出力ユニット “MR-MT2300” は16ビット分解能でアナログ入出力が可能なユニットで、１台で入力４点と出力４点を接続可能である。
　アナログ入力機能では、サーボ制御に同期して取り込んだ高精度なセンサ情報を上位コントローラに送信し、圧力制御等のアナログ信号をフィードバックとして使用する制御を実現することできる（図５）。
　また、アナログ出力機能では、アナログ信号で制御する機器に対する高精度な制御指令や、ネットワークに接続された機器のモニタ用のアナログ出力信号として使用できる。

　エンコーダインタフェースユニット “MR-MT2400” は当社サーボアンプで直接、取り込むことができないエンコーダプロトコルのうち、SSI（Synchronized Serial Interface）などの汎用エンコーダプロトコルだけでなく、市場でニーズのあるEnDat 2.2（注1）やHIPERFACE DSL（注2）などのメーカー専用のエンコーダプロトコルに対応し、スケール等のエンコーダが取得した情報を受信可能なユニットで、１台で２チャネルを接続可能である。
　このユニットで取得した位置データを使用し、上位コントローラで、位置管理やフルクローズド制御などが可能である。また、エンコーダによっては位置データだけでなく、温度等のセンサ情報も取得できるため、装置の保護等にそれらの情報を使用したシステムを構築できる（図６）。

• （注１）EnDatは、DR.JOHANNES HEIDENHAIN GmbHの登録商標である。
• （注２）HIPERFACE DSLは、SICK STEGMANN GmbHの登録商標である。