万が一に備えた正しい点検を!
点検・保守
法令により、建物の所有者、管理者および占有者に、防災照明を適正な状態に維持することが義務付けられています。
誘導灯は消防法令※1、非常用照明器具は建築基準法令※2により、機器の外観検査、非常時の定格点灯時間の確認などを点検し、適正な状態を維持管理することが義務づけられています。それぞれの適正交換時期を過ぎた誘導灯・非常用照明器具は万一の劣化によるトラブルを考慮して早めに点検・交換することをおすすめします。
- ※1誘導灯:消防法第17条3の3
- ※2非常用照明器具:建築基準法施工規則 第6条及び平成20年国交省告示第285号

点検作業は3ステップ!点検は照明器具ごとに実施し、照明器具の状態を確認しましょう。
STEP 1目視での確認
ランプの消灯や表示板の劣化、汚れがないか?
器具の外観を確認します。
STEP 2充電状況の確認
内蔵蓄電池は充電されているか?
充電モニタの緑色を確認します。
STEP 3非常点灯の確認
法令により定められた時間点灯できるか?
点検リモコンまたは器具側のスイッチで確認します。
器具本体
交換時期の目安は8〜10年です。照明器具に表示している認定マークの色で、適正交換時期を超えていないか、お使いの照明器具をチェックしましょう。

ランプ
ランプモニタによる点検が、消防法の点検要綱に追加されました。ランプモニタの表示が正常(消灯)の状態であるか確認してください。使用するランプによって交換時期が変わります。
※直管蛍光ランプ・コンパクト形蛍光ランプ・冷陰極ランプ(高輝度誘導灯)使用の防災照明器具は、使用開始後8〜10年の期間を経過している可能性がありますのでLED照明器具への交換をお勧めします。
※非常用照明器具の非常用LED光源(直管LEDランプ除く)は交換できません。交換の際は、器具ごと交換をお願いします。
※当社では2020年3月で蛍光ランプ及び冷陰極ランプ関連製品の生産を終了いたしました。

蓄電池
蓄電池の交換目安は4〜6年です。
交換時期を迎えた蓄電池では、避難時に必要な点灯時間が得られません。適切な時期での交換をお願いします。
目安の期間ご使用いただくためには、定期点検による十分な放電をお願いします。十分な放電が行われないと非常点灯時間が極端に短くなるおそれがあります。
6カ月に1回の定期点検による点灯確認(蓄電池の放電)を推奨します。
※緑点滅は自己点検機能付器具に搭載している交換時期お知らせ表示です。蓄電池の点検で交換時期と判定された場合と、蓄電池の電圧異常などで交換時期と判定された場合に、緑点滅になります。点検後、蓄電池が正常であれば緑点灯になります。

リモコン自己点検タイプなら省メンテナンス!
高所に設置された防災照明器具は点検時に脚立などが必要ですが、リモコン自己点検タイプならリモコン操作で自動点検をスタートでき、バッテリー容量の定期点検の負担を大幅に軽減できます。誘導灯と非常用照明器具の自己点検が同一のリモコンで可能です。
※緑点滅は自己点検機能付器具に搭載している交換時期お知らせ表示です。蓄電池の点検で交換時期と判定された場合と、蓄電池の電圧異常などで交換時期と判定された場合に、緑点滅になります。点検後、蓄電池が正常であれば緑点灯になります。

表示板
交換時期の目安は6〜10年です。表示面が汚れて視認性が低下した場合は適正なメンテナンスをおすすめします。 使用中に表示板が変色して劣化した場合は速やかな交換をお願いします。
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