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NASAからレポート 山崎直子飛行士 宇宙へ! スペースシャトル最後の日本人搭乗者となる山崎直子飛行士が、2010年いよいよ宇宙へ!DSPACEでは、打ち上げを見届けにNASAへ向かった「読む宇宙旅行」の林公代さんによる現地レポートをお届けします!見納めになるのか?シャトルの勇姿。そして、もちろん山崎直子飛行士ご本人の様子など、現地から関係者の生の声をご紹介します。

2010年4月5日

「はじけた」笑顔で発射台に向かう!

  • 発射台に向かう約4時間前。報道陣に向かって手を振る山崎飛行士の輝く笑顔。見ているこちらも嬉しくなる。「行ってらっしゃい!」
    発射台に向かう約4時間前。報道陣に向かって手を振る山崎飛行士の輝く笑顔。見ているこちらも嬉しくなる。「行ってらっしゃい!」
  • 宇宙飛行士が出てくる前から、プレスの前を行ったり来たりするこのおじいちゃん、何者?詳しくは次回。
    宇宙飛行士が出てくる前から、プレスの前を行ったり来たりするこのおじいちゃん、何者?詳しくは次回。

恐ろしいぐらいに順調に、打ち上げ当日がやってきた。現地時間4月5日午前2時過ぎ。打ち上げ約4時間前に宇宙飛行士たちが、発射台に向かう。よく、NASAテレビで、オレンジ色の気密服に身を包んだ宇宙飛行士が、ビルから手を振りながら出てきて、銀色のバスに乗り込む様子が写りますよね(あのバスはアストロバンと呼ばれる)。あれが、打ち上げ前の宇宙飛行士とプレスが至近距離で接する最後のチャンスとなる。

長年の訓練を終えて、待ちに待った日を迎えた晴々しい表情。山崎飛行士の場合は、宇宙飛行士候補者に選ばれて11年。妻となり、母となり、コロンビア号事故を乗り越えて、ついに迎えたこの日なのだ。

例によって、プレスバスで目的のビルに向かった。バスは超満員で目的地に着くと皆、殺気立って場所取りに走る。それもそのはず。写真スポットは狭く、何十人ものカメラマンがひしめき合う。

待つこと約小一時間。山崎飛行士の担当医・松本医長がビルから出てきた。いよいよだ。「○分前!」とカウントダウン(!?)が。そして出てきた宇宙飛行士たち。山崎飛行士は日本人お決まりの後ろのほうだが、すでに満面の笑顔。あちこちから「山崎さ~ん」「直子さ~ん」と大声援。直子さんは声の向くほうに、ジャンプしながら手を振り、親指を立てて見せ、いつになくはじけていた。うれしくてたまらないというように。

あっという間に、クルーはアストロバンに乗り込み、発射台に向かって行ってしまった。この一連の出来事中、私には気になって仕方がない人がいた。さて、その人の正体は・・・?

打ち上げの様子は、「読む宇宙旅行」をご覧ください。
「祝福された」打ち上げ。NASA現地リポート特別編