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産休・育休経験者座談会

自己紹介一日のスケジュール

中西 亜加音
  • 研究開発
  • 応用研究

先端技術総合研究所 
環境システム技術部
中西 亜加音

CAREER
2002年に入社し、環境分析評価技術部に配属。結婚後に、環境システム技術部に異動。空調機や加湿器に関わる室内衛生性向上や、インフルエンザウイルス・新型コロナウイルス感染拡大予防技術の開発などを経験する。
ONE DAY SCHEDULE
  1. 06:45起床、朝食準備
  2. 07:00子ども起床、学校準備
  3. 07:30子ども送り出し、洗濯、出勤準備
  4. 08:00出勤
  5. 08:30出社
    メールチェック
    実験、データまとめ
    資料作成
    開発会議
  6. 19:00終業
  7. 19:30夕食
  8. 22:00家族団欒
三浦 昂大
  • 宇宙・防衛
  • システム設計

鎌倉製作所 防衛・宇宙システム事業本部 宇宙技術部
三浦 昂大

CAREER
2014年に入社以降、現在まで宇宙技術部で勤務。業務内容は多岐に渡り、人工衛星開発という長期間のプロジェクトにおいて、概略の構造検討を行う初期検討から、衛星打ち上げ後に担当製品が健全に動作しているかの評価まで、あらゆる設計開発作業を担当する。
ONE DAY SCHEDULE
  1. 05:00起床、犬の散歩、ランニング
  2. 06:30家事(掃除、洗い物、ゴミ出し)、朝食
  3. 07:30子どもを保育園へ送迎
  4. 09:00出社
    設計作業
    社内打ち合わせ
    お客さまとのリモート会議
  5. 17:45終業
  6. 18:45子どもとお風呂、夕食、犬の散歩、子どもと遊ぶ、子どもの寝かしつけ
  7. 21:00家事、晩酌
  8. 23:00就寝
阪本 佳菜子
  • 産業・FA
  • 営業(本社・支社)

FAシステム事業本部 機器事業部 神奈川機器営業部
阪本 佳菜子

CAREER
2009年に入社し、九州支社に配属される。営業を担当したのち、結婚を機に神奈川支社へ転勤。その後、三度の育児休職を経験。現在は、シーケンサやタッチパネル、ブレーカー、汎用モーターなどの販売を行う神奈川機器営業部で企画業務を担う。
ONE DAY SCHEDULE
  1. 06:30家族全員起床
  2. 07:00朝食準備、お弁当づくり、保育園・学校の準備
  3. 07:30朝食
  4. 08:00子どもの送迎
  5. 09:00業務開始(在宅ワーク時)
    資料作成、企画取りまとめ
    リモート会議
  6. 17:30終業
  7. 18:00子どものお迎え
  8. 19:00お風呂、夕食
  9. 21:00子ども就寝

FACILITATOR

石田渚 写真

石田 渚

自身も子育てをしながら働く人事部の石田が、
ファシリテーターを努めます

育児休職を振り返る

石田:みなさん本日はよろしくお願いします。私自身も、2歳の男の子を育てている母で、2021年に産休・育休を経験しました。まずは、みなさんが産休・育休を利用した当時のことをお聞かせください。

中西:私は今現在、14歳、12歳、10歳の3人の子どもを育てています。第一子を妊娠したときは実証試験の真っ最中で、「大忙しのこの時期に、どのように上司に伝えようか」と悩んだことを覚えています。その不安とは裏腹に、妊娠を報告すると「本当におめでとう」と温かいお言葉が。体調も頻繁に気遣ってもらえ、精神的に非常に助かりました。一方、初めての育休で、「社会に取り残されたらどうしよう」と焦りが大きかったのも事実です。

産休・育休経験者座談会 写真
産休・育休経験者座談会 写真 産休・育休経験者座談会 写真

阪本:その気持ちは本当によくわかります。私も8歳、5歳、3歳の3児の母ですが、第一子のときは「早く仕事に戻らなくちゃ」という気持ちが強かったですね。その焦りとは反して、復帰をした際は部署の皆さんが暖かく迎えてくださり、スムーズに業務に戻ることができました。第2子、第3子を妊娠した際も、営業の重い荷物も持ってくれたり、業務量を調整してくれたりして、子育てを間接的にサポートしてくれましたね。

三浦:3人も子育てを経験しているのは尊敬です。私は1年前に第一子が誕生し、2.5ヶ月の育休を取得しました。取得前に引き継ぎリストをつくっているときは「こんなに長期間不在にして大丈夫かな?」と不安でしたが、いざ育休に入り子育てに参加してみると、てんやわんやの毎日で、あっという間の2.5ヶ月でしたね。

石田:三浦さんのように、男性が育休を取得してくれるのは本当にありがたいです。生後間もない子どもからはひと時も目が離せず、お手洗いに行くのも大変です。大人の目が2人になり家事も分担できるのは、非常に大きいですね。

仕事と育児の両立

石田:育休から復職後、仕事と育児の両立を図るため工夫したことはありますか?

中西:子どもが小さいときは、基本的にフレックス勤務を利用していました。17時以降の残業が普通のあのころ。朝7時に子どもを保育園に預けて業務を開始する日を設け、17時には退勤。夕方以降を子どもとの時間に充てていました。

阪本:素敵なルールですね。私たちは、可能な限り夫婦のどちらかが在宅勤務で働くようにしています。お客さま訪問がある日は夫が在宅で、夫に用事がある日は私が在宅。学校からの急な連絡などには、どちらかがすぐに対応できるような体制をとっています。しかし、2ヶ月に一度くらいはどちらも外出しなければいけない日もあり、そんなときのために「地域のサポート制度」の利用も検討しています。

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中西:私は、地域のサポート制度を利用したことがありますが、すごくいいですよ。お迎えに行ってくれて、お風呂もご飯もすませてくれるので、緊急時は非常にありがたいです。

石田:実は、三菱電機としても、両立支援施策の1つとして、2023年11月より、こども家庭庁ベビーシッター割引券制度を導入しました。今後多くの方が活用できるよう、調整を重ねていきます。

三浦:制度が常にアップデートしていくのは嬉しいです。働き方の工夫として、私も在宅勤務制度を活用しています。仕事を中断して家族で夕飯を食べたり、お風呂に入れたりできることはもちろん、1時間単位で有給が取れる時間単位休暇と組み合わせれば、保育園の面談や参観にも参加できるので助かっています。

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職場の環境や雰囲気

石田:子育てをするうえで、会社や所属部署の環境、雰囲気はいかがですか?

三浦:男女に関わらず、子育てへの理解がある方が多いと感じますし、実際に子育てをしている方も多いです。みなさん在宅勤務やフレックス勤務制度を頻繁に使って、家庭と両立している印象ですね。

中西:制度が充実していることはもちろんですが、労働組合などが主催するイベントも多いですよね。稲刈りやBBQ、ハイキングなど、季節にまつわるイベントが頻繁に開かれます。どうしても普段の遊び場は近所の公園や施設に固定化してしまうので、こういったイベントがあると嬉しいですね。

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今後の目標

今後の目標

石田:最後に、今後の目標をお聞かせください。

阪本:子育てが一番大変な時期ということもあり、今は営業をサポートする立場ですが、子どもたちがもう少し大きくなったら、お客様との折衝など、本来の営業職の仕事に復帰したいと考えてます。さらに、海外OJT制度※1にも挑戦し、これまで以上に仕事の幅を広げていきたいと考えています。

三浦:後から振り返った時に、「あのときの自分は、育児も仕事も一切手を抜かずやり抜いたな」と感じられるような人生を歩みたいです。入社して以降、一貫して人工衛星のアンテナの電気設計に携わってきましたが、今後は子育てと並行しながらも新たな分野に挑戦し、悔いのないキャリアを積んでいきたいです。

中西:子どもから「ママの夢は何?」と聞かれたことがあり、「君たちが元気に育ってくれることだよ」と答えると、「ママ自身の夢はないの?」という言葉が返ってきたことがあります。そのときから私の夢は、「子どもたちと一緒に自分自身も成長していくこと」です。私がなかなか取り組めていなかった英会話に一緒に挑戦したり、逆に私が好きなものづくりを子どもたちにもやってもらったりと、お互いに切磋琢磨しながら一緒に成長していきたいです。

石田:みなさん本日はありがとうございました。

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※1三菱電機グループの海外拠点で1年間ナショナルスタッフと協働する研修制度。

記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。

上司・部下対談

上司・部下対談 写真上司・部下対談 写真

防衛・宇宙システム事業本部

鎌倉製作所 宇宙技術部

課長 佐藤 明臣

防衛・宇宙システム事業本部

鎌倉製作所 宇宙技術部

三浦 昂大

佐藤:三浦さんとは部署が違う頃からの飲み仲間で、長い付き合いになりますね。

三浦:そうですね。上司・部下の関係になる前からのお付き合いですね。

佐藤:ところで三浦さん、来年に第二子が誕生する予定なのですよね?

三浦:そうです。来年の4月に妻が出産を予定しており、そのタイミングで育休の取得を考えています。佐藤さんに相談をした際は、「おめでとう。行っておいで」と背中を押してくれましたよね。

佐藤:はい。私は、家庭を大切にするからこそ会社でも成果が出せると考えていますし、純粋に喜びも大きかったですから。相談を受けた際、「奥様は、どれくらいの期間育休をとってほしいと言っているの?」と尋ねました。やはり、精神的・肉体的に負担が大きいのは女性だと思います。また、二人にとって最適な期間を取得できるよう、しっかりと話し合ってほしいのです。

佐藤明臣 写真
三浦昂大 写真

三浦:佐藤さんのお言葉も受け、妻とも相談して前回の2.5ヶ月よりも、もう少し長めに取得しようと考えています。

佐藤:もちろん、三浦さんのような優秀な人財が長期離脱するのは正直、部署にとっては痛手です。普段から意識しているのは、優秀な人財が抜けても周囲がそれをサポートできる環境をつくること。情報共有やリソース管理を徹底し、お互いに補い合える体制を整えています。

三浦:「補い合える風土」はひしひしと感じています。第一子の育休を経験し、現在も子育てをしながら働くうえで、「人に頼る」ということができるようになってきました。以前は、自分で抱え込むことも多く、帰宅が遅くなるときもありました。現在は、人に頼ることの大切さを感じ、部署の仲間にも協力を仰ぎながら、家庭とのバランスをとっています。

佐藤:メーカーという職業柄、納期というものはどうしても存在します。そのなかで誰もが無理なく働けるようにするためには、「生産性向上」と「リソース確保」が大切です。新たなシステムを導入して効率を上げたり、他部署と連携してリソースを確保したりすることは、課長としての重要な仕事ですね。また、周囲に頼るうえで普段のコミュニケーションも重要かと思いますが、課内の雰囲気をどう感じていますか?

三浦:コミュニケーションは活発ですね。最近では、先輩たちと「このような福利厚生があるよ」「子どもが熱を出すと本当に大変だよね」と子育てトークで盛り上がります。またその輪のなかに、周囲の社員が入ってきて交流につながることも多いです。

佐藤:育児にかぎらず介護や家庭の手助けなど、宇宙技術部では様々な事情を持つ人たちが働いています。その全員が最適な働き方をできる職場になるよう、今後も環境づくりを続けていきます。

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記事、所属・役職及び写真は取材当時のものです。