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CLUB DIATONE

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製品徹底レビュー
Product Review

DIATONE SOUND.NAVI
NR-MZ300PREMI

オーディオ評論家土方久明による
徹底試聴!!

試聴会の総論

ダイヤトーンの最新鋭センターユニット「NR-MZ300PREMI」を中心に、クラシック、ジャズ、ボーカル、アニソン等々まで多くのジャンルの楽曲を試聴した。
結論として「NR-MZ300PREMI」の再生音は、期待を大きく上回るものだった。筆者が感じた本機のアドバンテージは大きく4点ある。
まず1点目は、ライン出力、スピーカー出力、両者とも情報量が多いこと。2点目は聴感上のS/N比が高くノイズフロアが低い、つまり小レベルの音がスポイルされず、サウンドステージの表現に長けていること。3点目は内蔵アンプの音が良かったこと。4点目は、音色にクセが少なく音源が持つ音色や音調をアキュレイト(正確)に表現できていたことだ。
この特長は、筆者が出向くコンテストでエントラントの車を聴いていた時とある程度共通しており(もちろんインストーラーの個性が反映されるが)、今回の取材でも改めて実感した次第だ。

試聴環境

チャーリー・プース
「Attention」

昨年から今年にかけて聴いた洋楽ポップスアルバムの中で筆者が特に気に入った1枚が、アメリカ・ニュージャージー州出身のシンガーソングライター、チャーリー・プースのアルバム『Voicenotes』である。
昨年発売された洋楽ポップス楽曲の中でも特に音質に優れており、第61回のグラミー賞では「最優秀アルバム技術賞(クラシック以外)」「最優秀リミックス・レコーディング賞」の2つにノミネートされるなど、多方面から注目を集めている。
音楽性も高く、ビルボードチャート上位の人気アーティストらしい多彩な音楽表現には筆者も大いに感心し、今年度、“とある”カーオーディオコンテストの課題曲に推薦中でぜひ皆さんにも聴いてもらいたいと考えている。
トラック2の「Attention」を試聴した。まず実感するのが、音像が前に張り出してくるファントム音像的な抜群の定位感だ。本楽曲のボーカル表現の特長をしっかりと再現できている。続いてバックミュージックと音数が増え楽曲が盛り上がってくるのだが、その迫力にもしっかりと追従する。
そして、0:45過ぎから始まる圧巻のベース表現が本楽曲の聴きどころ。全帯域に力感があり、ダイナミックレンジが広くグイグイと筆者を世界に引きずり込んでくる。
センターユニットの性能の高さが全体の再生品質を大きく上げ、それをアンプのスケール感の高い音が下支えして、最終的にクリアでヌケのよいサウンドでありながら、しっかりとした厚みのある音を両立している。
筆者も試聴ということを忘れて楽曲に聴き入ってしまったほどだ。

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