手ぶらで気軽にルアーフィッシング手ぶらで気軽にルアーフィッシング

本取材の際には、入念な感染対策を行いました。
外出の際は、くれぐれも感染予防を心がけましょう。

魚との駆け引きをスポーツ感覚で楽しめるルアーフィッシング。
屋外で気軽に楽しめるアクティビティのひとつとして、近年改めて幅広い層からの人気を博しています。
今回、編集部員が初チャレンジの舞台として選んだのは、ビギナーにも優しいという管理釣り場。
はたして何匹釣れるのか。乞うご期待です。

「釣りたい!」という気持ちさえあればOK 「釣りたい!」という気持ちさえあればOK

ルアーフィッシングは、プラスチックや金属でできた疑似餌「ルアー」を用いて楽しむ釣りです。その魅力は、ルアーと釣り竿だけで魚との真剣勝負を楽しめること。アジやサバといった馴染みのある魚だけでなく、1m近くもあるシーバス(スズキ)など、大物との駆け引きも楽しめます。エサ釣りの場合はミミズなどの生餌を用意する必要がありますが、ルアーは一度購入したらその後もずっと使えて経済的です。生餌を触るのが苦手な女性からも支持を集めています。

川、海、湖など、さまざまな場所でできるのもルアーフィッシングの魅力ですが、管理釣り場もそのひとつ。そこで編集部員は、神奈川県川崎市にある「ベリーパークinフィッシュ・オン!王禅寺」(以下、フィッシュ・オン!王禅寺)に向かいました。最寄り駅から10分ほど車を走らせると、東京ドームよりも広大な自然が広がっており、その中にはルアーフィッシングをはじめ、フライフィッシングやエサ釣りなどを楽しめる4つの人工池があります。主に放流されているのは、富士山の麓にある養殖場から取り寄せた新鮮なニジマスです。釣った魚はすぐにリリースするのが基本ですが、決まった数だけ持ち帰ることもできます。敷地内にあるバーベキュー場を事前に予約しておくと、その場で塩焼きなどにして味わうことも可能です。

フィッシュ・オン!王禅寺には、インストラクターも常駐しています。この日は、永井浩明さんにご指導をいただきました。まずは有料で釣り竿一式(タックル)をレンタルします。これは釣り竿(ロッド)、釣り糸(ライン)、釣り糸を巻き取るリールがセットになったもの。ルアーは紛失する恐れがあるため各自で準備しますが、敷地内にあるクラブハウスでも購入できます。さまざまなタイプのルアーがある中で、今回は初心者にも扱いやすく、立体的なフォルムをした1cmほどの「クランクベイト」を選択。「ルアーは池に入ると見えづらくなるので、初めは目立つ色がおすすめです」という永井さんのアドバイスを受け、オレンジ色を手にしました。

これで必要な道具はすべて揃いました。手ぶらで行ってもその場で道具を用意できることも、管理釣り場の良さです。

初心者がつまずきやすい、3つのポイントとは 初心者がつまずきやすい、3つのポイントとは

竿を手にしたらさっそく釣りにかかりたいところですが、永井さんから初心者がつまずきやすいポイントを教えていただきました。

1.ルアーと釣り糸の結び方

初心者にありがちな結び方が、玉結びです。これでは結び目がほどけやすいので、ルアーを紛失したり、せっかく魚が食いついてもルアーごと逃げられてしまうことがあります。釣り糸の強固な結び方はいくつもありますが、今回は永井さんに「ハングマンズノット」という結び方を教えてもらいました。

2.釣り竿の持ち方

釣り竿は利き手で持ち、もう一方の手でリールのハンドルを回します。このとき、釣り竿の一番端を持つ初心者が多いのですが、これでは釣り竿の重みが手首にかかって、すぐに疲れてしまいます。釣り竿の重心は、リールのやや先の位置にくるように設計されているので、リールの位置で握ると手首に負荷をかけずに持ち続けることが可能です。今回は、利き手の中指と薬指でリールを挟み込んでから釣り竿を持つ「ツーフィンガーグリップ」を教わりました。

3.ルアーの飛ばし方(キャスティング)

キャスティングをする際は、必ず後ろに人がいないかを確認しましょう。釣り竿を竹刀のように両手で持って構えたら、後ろから前へしならせるように振り下ろします。このとき、腕の力はほとんど必要ありません。後ろから前に振り下ろすだけで、十分に飛ばせます。竿先からルアーを垂らす釣り糸を長くすればするほどルアーは遠くまで飛びますが、管理釣り場は他の釣り客との距離が近いため、20~30cm程度に留めておきましょう。

3つのポイントを踏まえ、編集部員はさっそく練習をスタート。最初はルアーが思ったより手前に落ちたり、思わぬ方向に飛んでいったりと、うまくコントロールできません。それでも30分程度でコツをつかめ、力まなくてもまっすぐ、遠くまで飛ばせるようになりました。

魚の習性に合わせて、釣りをしよう 魚の習性に合わせて、釣りをしよう

キャスティングが終わったら、次はリールで糸を巻き取ります。このとき大切なのは、一定の速度で巻くこと。ニジマスは同じ速度で何度も横切る物体を見ると、口でつついて攻撃する習性があります。そのため、同じ動きをするルアーにも本能的に食いつくのです。魚がルアーに食いつき、釣り竿に反応が伝わる「アタリ」を感じると、誰もが急いで釣り上げたくなるものですが、ここでもペースを変えてはいけません。急に引っ張り上げると、魚が暴れて針が外れてしまい、せっかくの釣果を損ないます。どんな時も平常心で、リールを巻き続ける。これこそがルアーフィッシングの鉄則です。

もうひとつ意識したいのは、ルアーを泳がせる深さです。ニジマスには餌が落ちてくる上を向いて泳ぐ習性があります。そのため池の表層、中層、底層のどの辺りに魚がいるかを推測し、その少し上を狙ってルアーを泳がせるのがポイントです。この日は、魚が勢いよく飛び上がる光景を何度も目にしました。これは水面近くまで魚が餌を狙いに来ていることを意味しています。ルアーを泳がせる深さは、キャスティングをしたあとに竿先の高さを変えることで調整が可能です。たとえば、釣り竿を真上に立てながらリールを巻くと、ルアーは池の表層を泳ぎますが、竿先をやや低くしてリールを巻くと、池の中層より深いところを泳ぎます。

キャスティングをしたら、竿先の高さを調整して、一定のスピードでリールを巻き上げる。これを何度も繰り返すうちに、ルアーを追う魚影がチラホラと見えてきました。

ついに、ニジマスとご対面! ついに、ニジマスとご対面!

一連の動作が身についてきたところで、ルアーを付け替えます。次のルアーは、黒くて先ほどよりも深く潜るタイプのクランクベイト。「天候や風向き、水温によって魚が好むルアーも変わるので、魚が食いつかなければどんどん付け替えてください」と永井さん。エキスパートにもなると、1,000種類以上ものルアーを常備しているそうです。

開始から50分、ついにアタリが来ました!魚に釣り竿を引っ張られながらも、慎重にリールを巻き続けます。魚を池の端まで引き寄せ、傷つけないようにゆっくりと網ですくい取ると、25cmほどのニジマスが現れました。初めての釣果に、感激もひとしおです。じっくり見てみると、この小さな体にあれほどの引っ張る力があるのだと感心しました。手にはじんわりとアタリの余韻が残っています。別れを惜しみながらニジマスをリリースすると、気分も新たにキャスティングを再開。1匹釣れた安心感からか、先ほどよりも軽やかに釣り竿が振れます。するともう1度アタリが来て、約2時間で2匹のニジマスを釣り上げることができました。

最後に、永井さんは上達するコツを教えてくれました。釣り場は分刻みで状況が変わるため、前に通用した手が次に通用するとは限りません。そこで、周囲をじっくり観察して、先客の釣り方を真似してみるのがおすすめだとか。たとえば座りながら釣っている人が多ければ、竿先を低くして池の底にいる魚を狙っていることがわかります。立ちながら釣っている人が多ければ、池の表層にルアーを泳がせている証拠です。こうした状況判断ができると、釣果も大いに変わってきます。

もうひとつのコツは、記録すること。その日の天候や風向き、水の濁り具合、先客の様子、釣れたルアー、釣れなかったルアーを動画や写真で残し、次回の参考にします。「漠然と経験を積んでも、釣りは上達しません。きちんと記録して傾向を把握できるようになると確実に上達するので、ぜひ試してみてください」とのことでした。

初めてのアタリは、想像を上回る爽快感でした。もちろん日常から離れ、自然のなかでじっくり魚と向き合うだけでも、十分にリフレッシュはできます。皆さんもぜひ管理釣り場で、気軽にルアーフィッシングを楽しんでみてください。

2021.06.01

ベリーパークinフィッシュ・オン!王禅寺

国内外で216店舗を展開する、釣り具専門店「タックルベリー」系列の管理釣り場。都心からのアクセスが良く、ビギナーからエキスパートまで幅広い層に親しまれている。バーベキュー場や、本格レストラン「カーティスレイク」も併設しており、1日を通して楽しめるレジャースポットとなっている。

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