年の瀬に、換気扇のお掃除を年の瀬に、換気扇のお掃除を

換気扇は、毎日使う設備のひとつ。
定期的なお掃除が必要になりますが、面倒になりつい後回しにしがち。
そこで今回は、キッチン、トイレ、浴室それぞれの換気扇について、お掃除の手順とコツをお伝えします。
家中の換気扇をピカピカにして、新年を気持ちよく迎えませんか?

汚れの性質に合わせてお掃除しよう 汚れの性質に合わせてお掃除しよう

キッチン、トイレ、浴室では、換気扇の汚れの性質が異なります。キッチンの換気扇の主な汚れのもとは料理中に発生する油分ですが、トイレではホコリ、高温多湿になりがちな浴室はカビが主です。汚れの性質に合わせてお掃除しましょう。

掃除の際には汚れてもいい服を身に着け、袖は下がってこないように輪ゴムで留めておきます。掃除中にはホコリが舞うためマスクを着用し、ゴム手袋で手荒れの防止を。窓を開けて換気をよくしておくことも忘れずに。

油汚れがつきやすいキッチンの換気扇 油汚れがつきやすいキッチンの換気扇

料理中には、目に見えないほど細かな油分が空気とともに舞い上がります。これが換気扇のフィルターに付着すると、黒ずみやベタベタとした汚れの原因に。この油分をしっかりと落とすことが最大のポイントです。

●用意するもの

  • 新聞紙
  • キッチン用のアルカリ性洗剤(ない場合はアルコールスプレーでも代用可能)
  • 使い古した歯ブラシ
  • ボロ布

●手順

掃除中に落ちてくるホコリがコンロに入り込まないように、換気扇の下には新聞紙を敷きます。換気扇のスイッチはオフにして、ファンの回転が完全に止まっていることを確認したら、換気扇のフィルターや天板など取り外しが可能なパーツはすべて外しましょう。

取り外したパーツのお掃除はキッチンのシンクで行います。まずキッチン用のアルカリ性洗剤をまんべんなくかけましょう。時間が経つと油汚れが浮いてくるので、しばらく待つのがポイントです。その間に取り外しできない部分のお掃除を。洗剤を染み込ませたボロ布で拭きます。ここでは洗剤を直接かけないこと。液垂れによってシミになりかねません。拭き上げたら、再び取り外し可能なパーツのお掃除に戻ります。特に汚れている箇所は、使い古した歯ブラシで汚れを掻き出しましょう。最後に50~60度のお湯で洗剤を洗い流し、乾いたボロ布で水気をしっかりと拭き取ります。お掃除の後に使いたいのが、換気扇用のフィルターシールです。汚れてきたら貼り替えるだけ。換気扇本体のフィルターに汚れがつきにくくなり、手入れが格段に楽になります。

トイレの換気扇は、ホコリを取り除くことがポイント トイレの換気扇は、ホコリを取り除くことがポイント

天井や壁の高い位置に設置されていることが多く、汚れていても目につきにくいのがトイレの換気扇。ところが長い間お掃除をしないとホコリが溜まって換気の効率が悪くなり、臭いがこもりやすくなります。構造がシンプルで手入れも簡単なので、定期的にホコリを取り除くことを習慣にするといいでしょう。

●用意するもの

  • 掃除機
  • 使い古した歯ブラシ
  • フィルターシール

●手順

換気扇のスイッチをオフにして、ファンが完全に停止したことを確認します。換気扇のカバーを取り外し、ホコリを掃除機で吸いましょう。こびりついてとれないホコリは歯ブラシでこすって落とします。ホコリを取り除いたら、換気扇のカバーにフィルターシールを貼り付けておきましょう。

浴室はカビの予防を重点的に 浴室はカビの予防を重点的に

浴室には湿気がこもりやすいもの。お掃除をしないまま長期間が経つと、湿気を含んだホコリが換気扇のフィルターに溜まってカビの温床になります。ホコリをきれいに落とすことと、通気性を良くすること。このふたつがカビ防止のポイントになります。

●用意するもの

  • 掃除機
  • ボロ布
  • 割り箸
  • 衣料用洗剤

●手順

換気扇のスイッチをオフにしたら、パーツを外す前に掃除機で換気扇の表面についたホコリを吸い取りましょう。フィルターを取り外し、使い古した歯ブラシでホコリを取り除いていきます。強くこするとフィルターに傷がつくため、やさしくなでるようにブラシを当てるのがポイントです。続いて洗剤の出番です。強力な塩素系漂白剤は目や皮膚に刺激があるため、浴室での使用はできるだけ避けたいもの。洗濯用洗剤のほか、シャンプーを使っても十分にきれいになります。シャワーのお湯をかけて洗剤を完全に落としたら、ボロ布で乾拭きし、完全に乾かしてから取り付けましょう。水気をできるだけ残さないようにすることで、カビが発生しにくくなります。

汚れは毎日少しずつ蓄積していきます。
お掃除の時間をなかなかとれないときは、定期的にプロのクリーニングサービスに頼んでもいいでしょう。
毎日使う設備だからこそ、汚れをすっきり落とすだけで生活空間がぐっと快適になるものです。
この機会に、ご自宅の換気扇を改めて点検してみませんか?

2023.12.04

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