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オゾンAOP処理システム

オゾンと過酸化水素を併用し、高濃度異臭味除去と臭素酸生成抑制を両立するシステムです。

オゾンAOP処理の効果

  • 高濃度異臭味の除去が可能
  • 臭化物イオン存在下で臭素酸生成抑制効果あり
  • 過酸化水素とオゾンの併用により既存設備に付加可能

オゾン処理の効果

  • ジェオスミンや2-MIBによる異臭味除去
  • トリハロメタン生成能低減
  • 有機物除去
  • 色度除去
  • クリプトスポリジウムの不活化
  • 後段の活性炭の延命

概念図

オゾンAOP※1処理システムはオゾンと過酸化水素を併用したシステムです。
既存のオゾン処理設備に過酸化水素注入設備を付加することができます。

オゾンAOP処理システムはオゾンよりも強い酸化力を持つOHラジカル※2を生成します。
OHラジカルは高濃度異臭味を容易に除去することができます。

  • ※1 AOP処理は促進酸化処理(Advanced Oxidation Process)を示し、オゾンよりも酸化力の強いOHラジカルを生成させる処理方法です。
  • ※2 OHラジカルは酸素原子と水素原子間に不対電子を含む結合形態で、不対電子が非常に不安定なため強い酸化力を有します。

処理効果

オゾンAOP処理システムは、臭素酸の原料の臭化物イオン存在下でも臭素酸の生成が抑制できます。

実証実験による臭素酸低減効果

夏期~冬期の水温下におけるオゾンAOP処理の臭素酸濃度測定結果

実証実験による高濃度かび臭除去効果

夏期~冬期の水温下におけるオゾンAOP処理のかび臭濃度測定結果

オゾンAOP処理システムの適用範囲

オゾンAOP処理システムは高濃度臭化物イオン存在下での臭素酸生成抑制と高濃度異臭味の低減を両立できます。

オゾンAOP処理システムの従来技術との比較

  O3処理+BAC O3/H2O2+BAC
溶存オゾン 0.1mg/ℓ程度 <0.1mg/ℓ
臭素酸抑制方法 溶存オゾン濃度抑制 O3/H2O2 注入率比一定制御
原水臭化物イオン 約10μg/ℓ未満(低濃度) 10μg/ℓ以上
臭素酸生成量 数μg/ℓ <1μg/ℓ
カビ臭物質分解 ○(~数百μg/ℓ) ◎(~数千μg/ℓ程度)

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