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第17回テーマ「惑星」

「木星感謝の日」を

荻野さん | 神奈川県 | 2011年3月23日公開

木星の赤道付近、おなじみの縞模様の中に突如現れた小さな白い点。2010年8月に公表された写真である。何らかの小天体が衝突した結果の発光現象だろうとのこと。その光景を見たとき、木星の果たしている重要な役割が改めてしみじみと思い出された。

天文ファンにはよく知られていることだろうが、巨大惑星の木星が、宇宙空間を飛ぶ隕石を強力な引力で引き寄せてくれるおかげで、地球に落ちてくる隕石はごくわずかとなり、生物は安定した環境で進化することができたそうだ。確かに、恐竜を滅ぼしたような隕石がしょっちゅう激突してきたら、そのたびに絶滅が繰り返されて、高度な文明など生まれなかったに違いない。人類は木星に大きな恩恵を受けているわけだ。

けれども、このことは日本では一般の人によく知られているとは言えないだろう。人々は「木星? ああ、あのしましまの、太陽系で一番大きな惑星ね」くらいの認識しかもっていないのではないだろうか。一方、太陽や月に対しては、日本人は大昔から感謝や親愛や畏敬の念を折にふれて表している。「お天道様」「お月様」と呼び、初日の出を拝み、月の美しさを短歌や俳句に詠む。それなのに、この両天体と同じく人類の繁栄を支えてきた木星は、気の毒にほとんど無視されている。科学の未発達だった時代はしかたないけれども、宇宙の謎を次々に解明している現代、木星の功績を天文ファン以外にも広く知らせるべきではないだろうか。

そこで、私としては「木星感謝の日」といった記念日の制定を提案したい。長い間地球を守ってきてくれた木星に感謝する日である。日本では「記念日」がそれこそ星の数ほどあるけれども、木星の記念日はその中で圧倒的な光を放つだろう。

では、具体的にどの日を記念日にすればいいだろうか。私もよく覚えているあの有名なシューメーカー・レヴィ第9彗星は、分裂後、1994年7月16日から22日にかけて木星に衝突したという。これはまさに木星の存在意義を明らかにする出来事だし、人類が初めて観測した地球外の天体衝突だそうなので、いかにも記念するにふさわしい。7月16日を候補にあげたい。

参考資料:
ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト
ウィキペディア「シューメーカー・レヴィ第9彗星」

DSpace事務局から

「木星」って偉いんですね〜本当に感謝です。これはぜひ多くの方に知っていただきたいですね!

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