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気象衛星「ひまわり8号」いよいよ打ち上げ!くまちゃんレポート 天気予報にかかせない強い味方「ひまわり8号」が、種子島宇宙センターで打ち上げられるまでをレポート!

気象衛星「ひまわり8号」いよいよ打ち上げ!

現在上空約36,000kmの高度で地球を見守っている「ひまわり7号」。2014年10月7日にはその後継機として「ひまわり8号」が打ち上げられます。気象衛星「ひまわり」は、私たちのくらしに欠かせないお天気の最新を送り続けてくれます。パワーアップした「ひまわり8号」の打ち上げまでの軌跡を三菱電機社員がレポートします!

2014年10月17日(金)NEW

ひまわり8号、静止軌道に到着!

ひまわり8号の打ち上げ成功から1週間以上が経ちました。 ロケットから切り離された後、「ひまわり8号」は決められた静止軌道を目指して1人旅をして、ついに無事に静止軌道に到達しました!
このように、衛星が静止軌道に到達することを「静止化」と言います。

さて、「静止化」するまで、「ひまわり8号」はどんな宇宙旅行をしてきたのでしょうか。「静止化」するまでの「ひまわり8号」の旅の様子を田中さんが詳しく教えてくれました!

こんにちは、田中です。
それでは、「ひまわり8号」が「静止化」するまでにどのような作業が行われたのか、順を追って説明しますね。

はじめに、「静止軌道」について簡単に説明します。
「静止軌道」とは赤道上空約36,000kmの軌道のことで、この軌道上の衛星は地球の自転と同じ24時間で地球の周りを一周します。したがって、地球から衛星を見上げるといつも同じ位置に静止しているように見えるので、この軌道を「静止軌道」と呼び、「静止軌道」上の衛星を「静止衛星」と呼びます。
実際は、時速約11,000km(新幹線の約40倍)という猛烈な速さで地球の周りを回っているのですけどね^^;

  • 「ひまわり8号」がロケットから切り離されて「静止化」するまでのイメージ図です。アポジキックエンジン噴射によって、静止トランスファー軌道が徐々に円軌道に近づいていく様子が分かります。
    「ひまわり8号」がロケットから切り離されて「静止化」するまでのイメージ図です。アポジキックエンジン噴射によって、静止トランスファー軌道が徐々に円軌道に近づいていく様子が分かります。

  • 太陽電池パドルや大型アンテナは収納された状態でロケットに搭載され、軌道上で展開されます。
    太陽電池パドルや大型アンテナは収納された状態でロケットに搭載され、軌道上で展開されます。

ロケットから切り離された「ひまわり8号」は、生まれ故郷である三菱電機 鎌倉製作所内にある「衛星オペレーションセンター(通称「SOC」と呼ぶ)」で運用されます。
ロケットの打ち上げ成功に日本中が湧いている中、SOCに集結した約50名の「ひまわり8号」運用クルーたちは、衛星からの最初の信号を受信するまでの間、手に汗を握りながらじっと待っていました。そして、打ち上げから約80分後、アフリカ大陸にある地上管制局を経由して待ちに待った「ひまわり8号」からの最初の信号を受信しました。各分野のエキスパートたちが一斉にデータを分析し、「ひまわり8号」の全ての機能が正常に動作していることが確認されると、ようやくSOC内にも安堵の空気が流れました。しかし、ほっとできるのも束の間で、「静止化」までの運用オペレーションは24時間体制で続けられます。

このように、地上管制局との通信リンクが確立した「ひまわり8号は」、スラスターと呼ばれるガスジェットエンジン系の機能確認をした後に、太陽電池パドルを展開して発電を開始しました。ロケットから切り離されてからここまで約90分。くまちゃんの言う「1人旅」の旅支度がようやく整いました。

さぁ、いよいよ「ひまわり8号」の1人旅の始まりです。

  • 軌道上で太陽電池パドル、大型アンテナが展開されます。(CG)
    軌道上で太陽電池パドル、大型アンテナが展開されます。(CG)

上の図を見て分かるように、ロケットによって「ひまわり8号」が投入された軌道は、遠地点と呼ばれる地球から最も遠い地点(高度)が約36,000km、近地点と呼ばれる地球に最も近い地点(高度)が約250kmの楕円軌道(この軌道を静止トランスファー軌道(通称「GTO」)と呼びます)なので、「静止化」するためには近地点高度を約36,000kmまで自力で上げなければなりません。
このために、アポジキックエンジンと呼ばれる大型のエンジン(スラスターの約25倍の推進力があります)を噴射します。最初の衛星信号受信、太陽電池パドル展開に続き、とても緊張する作業なので、1回目の噴射が成功した時には、自然と拍手が沸き起こりました。
3回の噴射によってほぼ静止軌道に入ったところで、きめ細かい制御ができるスラスターに切り替えて軌道位置の調整を行い、10月16日に所定の静止軌道に到達しました。
その間、3回目の噴射が完了したところで、観測センサーが常に地球を向くように衛星の姿勢を確立して、観測データを管制局に送信するための大型アンテナを展開しています。

このように、「ひまわり8号」は打ち上げられてから9日間、様々な作業を行いながら所定の静止軌道に到達しました。
しかし、ここはゴールではなく、これから「ひまわり8号」が活躍するスタート地点なのです。現在は、来年夏からの本格運用に向けて、機能/性能をチェックする試験を行っています。2016年に打ち上げを予定している「ひまわり9号」と合わせて15年間、気象観測を続けます。

“気象衛星「ひまわり8号」いよいよ打ち上げ!くまちゃんレポート”は今回で終わりです。
くまちゃんレポートを読んでくださっていた皆様に、人工衛星がどのような場所でどのように打ち上げられ、どのようにして働くのか、衛星メーカーの視点から伝えることができていたら嬉しいです。
「ひまわり8号」の応援を引き続き、よろしくお願いします!

三菱電機 くまちゃん、田中より

2014年10月7日(火)

祝!ひまわり8号 打ち上げ成功!!

こんにちは!
ひまわり8号が、青空の下ついに打ち上げられました!!
私は、視察場所に打ち上げ1時間ほど前から待機していたのですが、そわそわして、胸のどきどきが止まりませんでした。ロケットが打ち上がり、ぐんぐん地上を離れていく様子を見守っていると、ひまわり8号に関わってきた皆様の熱い想いやこれからの試験や点検の日々を想像し、何とも言えない気持ちで胸がいっぱいになり、満たされた感じがしました。

ひまわり8号の仕事はこれからが本番です。ロケットから切り離されたひまわり8号は静止軌道まで1人で行かなければなりません。そして、数か月に及ぶ点検が行われた後、15年間もの間人々のために働き続けるのです!

打ち上げに関わる現場のレポートが田中さんより届いています。貴重な打ち上げの裏側をぜひご覧ください!

こんにちは、田中です。
私は『STA2(第二衛星組立棟)』の中で朝の3時からひまわり8号が打ち上がる直前まで、10月5日のレポートで紹介した精鋭たちとひまわり8号の制御/監視をしていました。そして、ここにいる一人一人が責任と誇りを持って、ひまわり8号を打ち上げても良いと判断したのです。

衛星システム試験が始まってからずっと、苦しいときもうれしいときもいつも一緒でした。ここは安全のために閉鎖されて窓もないため、ロケットが打ち上がる様を直接見ることができませんが、最高の仲間と一緒に最高の瞬間を迎えました。 !!感無量!!

  • 祝!ひまわり8号 打ち上げ成功!!
    ひまわり8号の打ち上げを見守っていた仲間たちから送られてきた写真です!小延さん、石硯さん。ありがとうございます。
    ひまわり8号の打ち上げを見守っていた仲間たちから送られてきた写真です!小延さん、石硯さん。ありがとうございます。

  • 左:打ち上げ直前まで衛星を制御/監視する精鋭!右:打ち上げ直前までひまわり8号の制御/監視をした最高の仲間たちと!打ち上げ映像をモニタで確認しているところです。
    左:打ち上げ直前まで衛星を制御/監視する精鋭!
    右:打ち上げ直前までひまわり8号の制御/監視をした最高の仲間たちと!打ち上げ映像をモニタで確認しているところです。
2014年10月7日(火)

ひまわり8号 射点への移動を完了!!

おはようございます!
ついに今日はひまわり8号打ち上げの日です!台風が不安でしたが、私も昨日、種子島入りすることができました。昨夜久しぶりに田中さんにお会いしましたが、打ち上げに向けていつも以上にエネルギーが溢れていました!
射場の田中さんから夜を徹して作業していた様子のレポートが届いています。準備は万端のようです!

おはようございます。田中です。現在夜の2時です。
世界最大の一枚扉としてギネスブックに登録されている『VAB(大型ロケット組立棟)』の扉が開き、ひまわり8号を搭載したH-IIAロケットが、MLと呼ばれる移動発射台によって射点まで無事に運ばれました。移動が完了したのは草木も眠る丑三つ時でしたが、今日にかぎってはライトアップされて燦然と輝くロケットに、草木も幽霊もさぞかし驚いたことと思います、、、^^;

ひまわり8号は、移動後の衛星状態を確認した上で、打ち上げに向けて衛星の電気的なコンフィギュレーション設定を行っていきます。
私もこれから衛星の制御/監視を行う『STA2(第二衛星組立棟)』の中にあるチェックアウト室というところに、打ち上げが完了するまで籠りますので、打ち上げが完了したらまたレポートしますね。

  • 組立/整備が行われていたVABを出発!オレンジ色のダクトは、温湿度/清浄度が管理された空気をフェアリング内に送り込むためのもので、打ち上げまで新鮮できれいな空気によってひまわり8号は守られます。
    組立/整備が行われていたVABを出発!オレンジ色のダクトは、温湿度/清浄度が管理された空気をフェアリング内に送り込むためのもので、打ち上げまで新鮮できれいな空気によってひまわり8号は守られます。

  • 射点に到着したひまわり8号を搭載したロケット。左右の紅白の鉄塔は避雷針の役割をします。
    射点に到着したひまわり8号を搭載したロケット。左右の紅白の鉄塔は避雷針の役割をします。

  • 横からも一枚
    横からも一枚^^
2014年10月6日(月)

台風のち快晴!!

こんにちは!
大型台風18号が昨日種子島のすぐそばを通り過ぎていきましたが、明日の打ち上げに影響はなかったとの連絡がありました。よかったです!現地の田中さんから今日の種子島宇宙センターの様子が届きました。

こんにちは田中です。
台風18号は昨日の15時頃に種子島に最も接近して、本土では経験をしたことがないすさまじい暴風雨を体験しました、、、すごかったです^^;
ひまわり8号は『VAB(大型ロケット組立棟)』の中で台風から守られていたので大丈夫です。現在最後の点検をしています。ロケットは今晩26時にVABから射点に移動して明日の打ち上げを待ちます!

  • 世界で最も美しい種子島宇宙センターの発射場です。台風一過の晴れ渡る空と青い海、白い砂浜のコントラストが本当に美しいです。左に見える白い建物がVABで、現在この中でロケットの最後の点検が進められています。右側に見える二対の白と赤の鉄塔が射点です。ひまわり8号は第1射点と呼ばれる右側の鉄塔のところから明日打ち上げられます!。
    世界で最も美しい種子島宇宙センターの発射場です。台風一過の晴れ渡る空と青い海、白い砂浜のコントラストが本当に美しいです。左に見える白い建物がVABで、現在この中でロケットの最後の点検が進められています。右側に見える二対の白と赤の鉄塔が射点です。ひまわり8号は第1射点と呼ばれる右側の鉄塔のところから明日打ち上げられます!
2014年10月5日(日)

台風18号!

こんにちは!
今年一番の大型台風18号が種子島に向かっていてとても心配をしていたところ、現地の田中さんからレポートが届きました。現地では、暴風雨の中打ち上げに向けた準備作業が確実に進められているようです!
あっ、暴風雨の中と言っても作業は建屋の中で行われているので、安心してください。ロケットはまだ『VAB(大型ロケット組立棟)』(9月29日のレポートを見てください)の中で整備されています。

おはようございます、田中です。
ここ種子島では、昨日の朝から強風域(平均風速15m/s以上)に入り、今日の午後には暴風域(平均風速25m/s以上)に入ることが予測されています。
暴風域に入ると、作業員の安全確保のため種子島宇宙センターは一時閉鎖されることから、打ち上げ準備作業を加速させるために一昨日から交替勤務による24時間連続作業が続けられています。
10月7日に必ずひまわり8号を打ち上げるんだという強い信念を持って、ロケット系/設備系/衛星系作業員全員が団結して頑張っています。

今日は夜中の0時30分から、ひまわり8号の点検整備が行われ、正常であることが確認されました。朝6時に全ての作業が終わって、ホテル サンパールに戻りました。
この後、台風が通り過ぎるのを待って、明日朝から作業を再開し、打ち上げカウントダウンに向けた最終段階に入ります。

  • 左:リモートでのオペレーションにより、電気的な点検整備が行われます。ここ『STA2(第二衛星組立棟)』(9月5日のレポートを見てください)から衛星に指令を出して、衛星の状態を監視します。右:ロケットの傍に設置してある衛星への電源供給装置をONするために、『VAB』に行って戻ってきたところです。衛星をオペレーションする建屋『STA2』から『VAB』までは車で移動しますが、車を乗り降りするほんのわずかの時間でこのとおりびしょ濡れになってしまいました。
    左:リモートでのオペレーションにより、電気的な点検整備が行われます。ここ『STA2(第二衛星組立棟)』(9月5日のレポートを見てください)から衛星に指令を出して、衛星の状態を監視します。
    右:ロケットの傍に設置してある衛星への電源供給装置をONするために、『VAB』に行って戻ってきたところです。衛星をオペレーションする建屋『STA2』から『VAB』までは車で移動しますが、車を乗り降りするほんのわずかの時間でこのとおりびしょ濡れになってしまいました。
2014年10月2日(木)

ひまわり8号打ち上げ成功祈願にいってきました!

  • ひまわり8号打ち上げ成功祈願にいってきました!

こんにちは!
今日は東京・永田町にある日枝神社に打ち上げ成功祈願に行ってきました。ビルが立ち並ぶ赤坂に日枝神社はありますが、神社入り口から境内に続く階段の脇にはエスカレーターがあり、歴史ある中にも近代的な風格も感じられる神社でした。

神社の中では甘い金木犀の香りがして、秋の訪れを感じた朝でした。「ひまわり8号」、打ち上げ成功を祈ります。

2014年9月29日(月)

フェアリングがロケット第二段に結合されました!

こんにちは!いよいよ打ち上げも来週に迫ってまいりました!
今日も現地の田中さんより迫力満点のレポートが届いています!

『SFA』でフェアリングに収納されたひまわり8号は、昨日『大型ロケット組立棟(通称VAB)』に引っ越しました。ここで、フェアリングが第二段ロケットに結合されます!

  • 左:ひまわり8号をフェアリングに収納する作業が行われたSFAを出発!右:三菱電機の作業メンバーはオレンジのヘルメットを着用しています。オレンジのつなぎは、耐火服と呼ばれるもので、万が一の事態に備えています
    左:ひまわり8号をフェアリングに収納する作業が行われたSFAを出発!
    右:三菱電機の作業メンバーはオレンジのヘルメットを着用しています。オレンジのつなぎは、耐火服と呼ばれるもので、万が一の事態に備えています。

9月5日の最初の引っ越しの日と同じように、明け方まで降っていた雨は開始直前に止み、青空が覗くすがすがしい空気の中、引っ越しが行われました。
写真を見ていただくと分かるように、大名行列のように隊列を組んでの引っ越しです。前から「牽引車」「フェアリング運搬台車」「フェアリング内空調車」・・・と、隊列が続きます、、、^^;

  • 引っ越し中のフェアリング。種子島宇宙センターは自然に囲まれています!
    引っ越し中のフェアリング。種子島宇宙センターは自然に囲まれています!

フェアリングは、『VAB』に到着すると100トンまで吊り上げ可能な大型クレーンで吊り上げられ、第二段ロケットに結合されます。朝7時30分に『SFA』を出発したひまわり8号を収納したフェアリングは、夕方までに第二段ロケットに結合されました^^

今後は、ここ(VAB)で衛星とロケットの最終点検が行われ、打ち上げ日に射点(実際にロケットが打ち上げられるところ)まで移動して、打ち上げられます!

  • 左:VABに到着!ここで、フェアリングは第二段ロケットに結合されます。右:フェアリングの到着を待つ、第二段ロケットの上部
    左:VABに到着!ここで、フェアリングは第二段ロケットに結合されます。
    右:フェアリングの到着を待つ、第二段ロケットの上部。

  • 左:フェアリングが第二段ロケット上部のそばまで運ばれてきました!右:第二段ロケットに結合されたフェアリング。ロケットは全長が53mもあるので、昇降可能な作業床が用意されていて、作業毎に適切な高さに設置されて作業が行われます。
    左:フェアリングが第二段ロケット上部のそばまで運ばれてきました!
    右:第二段ロケットに結合されたフェアリング。ロケットは全長が53mもあるので、昇降可能な作業床が用意されていて、作業毎に適切な高さに設置されて作業が行われます。
2014年9月26日(金)

ひまわり8号がロケットフェアリングに収納されました!

こんにちは!
今日は現地にいるひまわりプロジェクトの田中さんより、レポートが届いています!

こんにちは、田中です。
ロケットの外観写真や外観図をよく見かけると思いますが、打ち上げの時にはロケットのどの部分に衛星が搭載されているかご存知ですか?
衛星はロケット先端部に結合され、『フェアリング』というカプセルのような構造体で覆われて、打ち上げ時の空気力や空力加熱等から保護されます。H-IIAの場合は、先端の白い部分が『フェアリング』になります。大気圏を離脱すると、この『フェアリング』が分離され、衛星が宇宙空間に露出された状態で、ロケットから切り離されます。

  • 左:H-IIAロケットの外観(提供:JAXA)。右:先端の衛星フェアリング部(白い部分)の中に衛星が収納されています(提供:JAXA)。
    左:H-IIAロケットの外観(提供:JAXA)。
    右:先端の衛星フェアリング部(白い部分)の中に衛星が収納されています(提供:JAXA)。

ひまわり8号は、本日『フェアリング』へ無事収納されましたので、その様子を紹介しますね。
推進薬充填とバッテリー充電を完了したひまわり8号は(9月18日のレポートを参照してくださいね)、まず『衛星搭載部(通称PAF)』に結合されます。よく「衛星が無事ロケットから切り離されました」という報道がされますが、このPAFとの結合部分で衛星はロケットから切り離されるのです。
ここからの作業はロケット側の作業となります。ひまわり8号はPAF結合前にロケット側に引き渡され、ロケットへの結合作業が行われます。まるで嫁入りする娘を見送る父親の心境です、、、^^;

ひまわり8号と結合したPAFは、『衛星搭載アダプタ(通称PSS)』に結合され、第二段ロケットに搭載されます。少し分かりにくいかもしれませんが、ロケットは下から『ロケット第一段』『ロケット第二段』『PSS』『PAF』『ひまわり8号』と結合されて、『フェアリング』が衛星を覆うように『PSS』に固定されるのです。

  • 左:PAFに結合されたひまわり8号。右:PSSに結合されてフェアリングに収納されるのを待つひまわり8号。(PSSは保護用のカバーに覆われています)
    左:PAFに結合されたひまわり8号。
    右:PSSに結合されてフェアリングに収納されるのを待つひまわり8号。(PSSは保護用のカバーに覆われています)

『衛星フェアリング組立棟(通称SFA)』(9月5日のレポートを参照してくださいね)では、ひまわり8号とPAFを結合した後にPSSに結合されて、最後にフェアリングがかぶせられます。

  • 左:フェアリングに収納されるひまわり8号。右:フェアリング収納完了!フェアリングをPSSに固定する作業が行われています。
    左:フェアリングに収納されるひまわり8号。
    右:フェアリング収納完了!フェアリングをPSSに固定する作業が行われています。
2014年9月23日(火)

松本零士さんからのサプライズプレゼント!

  • 松本零士さんからのサプライズプレゼント

こんにちは!
漫画家で、公益財団法人日本宇宙少年団(YAC)の理事長も務めている松本零士さんから当社のひまわりプロジェクト宛にサプライズで色紙を頂きました☆
「ひまわり8号」とメーテルのコラボ、夢のようです!
松本さん、YACの皆様、素敵なプレゼントをどうもありがとうございました!

2014年9月22日(月)

ひまわりスマイルプロジェクト

こんにちは!
今日は南種子町で進められている「ひまわりスマイルプロジェクト」というプロジェクトを紹介します!
これは南種子町の役場の宇宙開発推進協力会事務局が主催しているプロジェクトで、町全体が「ひまわり8号」の打ち上げのカウントダウン応援サポーターになり、打ち上げを盛り上げていこうという企画です。

町役場が南種子の町民のみなさまから応援メッセージが入った写真を募集して、南種子町ホームページにて掲載し、打ち上げ日をカウントダウンしながら、ロケット打ち上げの成功を応援してくれています。
スマイルプロジェクトという名の通り、見ているほうも笑顔がこぼれるほど、趣向を凝らした写真ばかりですよ!
ぜひここ↓↓南種子町のホームページに立ち寄ってみてください☆
http://www.town.minamitane.kagoshima.jp/ 新しいウィンドウが開きます

カウントダウン写真集の他にも、素敵なプロジェクトが進んでいます!

ひまわりのお花は種を植えてから55日くらいで開花すると言われているのですが、南種子町の方々は「ひまわり8号」の打ち上げ日(10/7)の55日前にひまわりの種をまき、打ち上げ日には町中でひまわりが花開くという壮大なプロジェクトも進んでいるんです!
このプロジェクトを聞いたときは、「ひまわり8号」への町中の皆様の応援と期待を想像し、何とも言えないほっこりと温かい気持ちになりました。

町全体で温かく応援してもらっている「ひまわり8号」、満開のひまわりに見守られて打ち上げ、宇宙で咲くまであと15日です!

2014年9月19日(金)

南種子町ホテル サンパールのおもてなし

前回紹介した南種子町には、当社社員がいつもお世話になっている「ホテル サンパール」があります。ひまわり8号では、宇宙センター内での当社の事務所の立ち上げから、撤収までの約2か月もの間ここのホテルにお世話になります。
私が先日種子島に行った時は滞在が2日間と短かったのですが、ホテルが「ひまわり8号」一色に染まっていて、打ち上げに向けて現地で頑張っている当社社員をスタッフのみなさんが暖かく応援してくれているのを肌で感じてきました!

  • 左:手作りの壁掛けとおしゃべりが大好きでとても優しいなホテルのママさん。右(上下):ひまわりのステッカーでお出迎え!
    左:手作りの壁掛けとおしゃべりが大好きでとても優しいなホテルのママさん。
    右(上下):ひまわりのステッカーでお出迎え!

ホテル入口横には、手作りの大きな「ひまわり8号」の壁掛けが掛けられています。入口のドアも、入ってすぐの金魚の水槽も、手作りのひまわりステッカーでお出迎え。1Fのカウンターバーにも大きなひまわりの花が飾られていますし、外の休憩スペースには応援メッセージが!なんとこちらで飼っているワンちゃん(リーちゃん)も手作りの「ひまわり8号」のお洋服を着て迎えてくれました!歩く広告塔ですね!
サンパールのママさんはとても明るくておしゃべり好きな元気な方で、このお洋服を着たリーちゃんを連れて散歩しているといろいろな人に声をかけられるそうですよ。

  • 左上:バーカウンターのひまわりのお花。左下:外の休憩スペースにある応援メッセージ!右:歩く広報部長!「リーちゃん」
    左上:バーカウンターのひまわりのお花。 左下:外の休憩スペースにある応援メッセージ!
    右:歩く広報部長!「リーちゃん」

また、先日のレポートで記者公開の様子を紹介しましたが、その時のお昼休み中にプロジェクト部長の磯部さんが、風呂敷に包まれた大きな荷物を持っていたので、私が「それ何ですか?」と聞いたところ、風呂敷から大きな大きなお弁当がでてきました。なんと、サンパールはお弁当まで持たせてくれるのです!!とてもボリュームたっぷりでスタミナたっぷりのお弁当でした!

ホテルのみなさんの温かいおもてなしが心の支えとなり、おいしいご飯で少しふくよかになりながら(笑)、長期滞在する社員たちは打ち上げに向けて頑張っています!

2014年9月18日(木)

推進薬満タン!バッテリーフル充電!

車が走るためにはガソリンを燃料としますが、ひまわり8号が宇宙空間を推進するためには空気がないので燃料と酸化剤を必要とします。(燃料と酸化剤を総称して推進薬と呼びます)
ひまわり8号は、ロケットから切り離された後、赤道上空の高度約3万6千キロにある決められた軌道位置まで自力で行かなければなりませんし、その後15年間もの間、軌道位置を維持したり、衛星の姿勢を正すために推進薬が必要なのです。
車にガソリンを入れるにはガソリンスタンドに行けばいいですが、ひまわり8号に推進薬を入れるのは、そう簡単にいきません。
そんな推進薬の充填作業とバッテリーの充電作業について、種子島の田中さんからレポートが届いています!

こんにちは。
ひまわり8号に推進薬が充填され、バッテリーもフル充電されました!
これで、打ち上げに向けた衛星の準備が全て整ったので、あとはロケットに結合されるのを静かに待つだけです。

  • スケープスーツと呼ばれる特殊なスーツを着て推進薬の充填作業を行います。
    スケープスーツと呼ばれる特殊なスーツを着て推進薬の充填作業を行います。

  • 推進薬充填、バッテリー充電を終え、ロケットへの結合を待つひまわり8号。
    推進薬充填、バッテリー充電を終え、ロケットへの結合を待つひまわり8号。

多くの人工衛星がそうであるように、ひまわりも8号も化学燃料を用いて推進力を発生させ、軌道や姿勢を制御します。搭載される推進薬は2トンを超え、準備作業と後処置を含め約1週間かけて衛星構体内のタンクに充填されます。
燃料に用いられるヒドラジンは引火性、発火性があるとても危険な物質なので、作業者は安全を確保するために宇宙服のような防護服を着て作業します。そして、万が一の漏洩に備えて、充填作業が行われる建屋(通称SFA。9月5日のレポートを参照してくださいね)周辺は物々しい警備体制が取られ、関係者以外立ち入り禁止となります^^;

推薬充填作業が終わると、バッテリーの充電作業を行います。衛星の電力は太陽電池により発電して各機器に供給されます。発電時の余剰電力をバッテリーに蓄積することで、地球の裏側にいて太陽が当たらない時にもバッテリーから安定的に電力が供給されます。携帯電話などと同じリチウムイオンバッテリーの大型のものが衛星に搭載されていて、打ち上げ前にフル充電にしてから打ち上げられます。

2014年9月17日(水)

『日本でもっとも宇宙に近いまち』南種子町

今日は、種子島宇宙センターがある『日本でもっとも宇宙に近いまち』南種子町を紹介します!
種子島空港から島を縦断する国道58号を南下していくと、南種子町の入口でひまわり8号の打ち上げ日が書かれたロケットを見つけました。
ここ南種子町では、町のあちこちでロケットや宇宙をモチーフにしたものがあるんです。橋の欄干や、小学校に隣接する建物はスペースシャトル、道路にある標識もロケットをモチーフにしています。
この標識には『ロケット基地』(種子島宇宙センターのこと)と書かれていますが、宇宙センターの入り口は基地という言葉から想像するような物々しさはなく、とてもきれいで穏やかな入口になっています。

  • 左:ひまわり8号の打ち上げ日が書かれたロケットの標識。右上:橋の欄干までロケット!右下:スペースシャトルをモチーフにした小学校に隣接する建物。
    左:ひまわり8号の打ち上げ日が書かれたロケットの標識。
    右上:橋の欄干までロケット!
    右下:スペースシャトルをモチーフにした小学校に隣接する建物。

  • 左:『ロケット基地』(種子島宇宙センターのこと)と書かれた標識。<br />右:種子島宇宙センターへの入り口道路。
    左:『ロケット基地』(種子島宇宙センターのこと)と書かれた標識。
    右:種子島宇宙センターへの入り口道路。

  • 種子島宇宙センターの入口近くにある、宇宙留学生を受け入れている茎南小学校。ひまわりの花も飾られていますね!
    種子島宇宙センターの入口近くにある、宇宙留学生を受け入れている茎南小学校。ひまわりの花も飾られていますね!

南種子町にくると、町中が宇宙一色で『日本でもっとも宇宙に近いまち』なんだなぁと実感します。種子島宇宙センターの入口近くにある茎南小学校では、宇宙留学生を受け入れています。

「小学校2年生から6年生を対象に、町内の受入れ保護者が里親となって、南種子町の豊かな自然の中で様々な体験活動を通して心身共に健康な児童の育成を図る」ことを目的とした制度だそうです。
私が小学生の頃にこんな素敵な制度があることを知っていたら、留学してみたかったなぁ〜!






  • 南種子焼酎「南泉」のひまわり8号打ち上げ記念バージョンパッケージ。宇宙酵母・麹入り!
    南種子焼酎「南泉」のひまわり8号打ち上げ記念バージョンパッケージ。宇宙酵母・麹入り!

ところで、鹿児島といえば「焼酎」ですよね!
南種子町には「南泉」という焼酎があります。
実は、「南泉」を造られている『上妻酒造』さんから、ひまわり8号の打ち上げを記念した限定ボトルが発売されます。 この焼酎はただの打ち上げ記念ボトルではなく、2011年にスペースシャトル「エンデバー号」で宇宙を旅してきた酵母・麹が使われているんですって。
宇宙酵母・麹が使われた焼酎、どんな味なんでしょうね?私も1本買う予定ですよ〜

種子島は2時間あれば車で南北縦断できる小さな島ですが、とってもとってもスケールの大きい島ですね!

2014年9月7日(日)

『ディスカバリーキッズ科学実験館〜コズミックカレッジ〜』に
 参加してきました!

こんにちは!
9月7日に札幌の札幌市青少年科学館で行われたコズミックカレッジに講師として参加してきました。
私が講師というと身の丈を超えたように聞こえて不安だったのですが、実は台本があるので安心して人工衛星についてお話することができました。
そもそもコズミックカレッジとは、三菱電機が協賛している小学校高学年向けの宇宙・科学関連のイベントで、全国各地で開催しています。
イベントでは、三菱電機の人工衛星教室というパートがあり、クイズ形式で子供たちに人工衛星について知ってもらえる絶好の機会なのです。
イベントには男の子だけでなく女の子もたくさん参加してくれていて嬉しかったです!これからどんどん宇宙女子、増えるといいですね〜!
もちろん、一番重要な、ひまわり8号の機能向上についても宣伝してきましたよ!!!

  • ディスカバリーキッズ科学実験館〜コズミックカレッジ〜
2014年9月5日(金)

推進薬充填に向けて引っ越しするひまわり8号

今日は種子島の宇宙センターで射場作業を行っている当社社員の田中さんより現地からレポートが届いています!

こんにちは田中です。
今朝は7時頃から強い雨が降り出して、とてもヤキモキしました。
なぜかというと、今日はひまわり8号が『第二衛星組立棟(通称STA2)』という建屋から『衛星フェアリング組立棟(通称SFA)』という建屋に引っ越しをする大切な日だからです。
ひまわり8号は、生まれ故郷の『三菱電機 鎌倉製作所』を出発して、ここ『種子島宇宙センター』に到着すると、最初に『STA2』に入ります。それから輸送によって異常が発生しなかったか点検を受けていました。人間ドックみたいですね。
点検が終わると、いよいよ推進薬を充填します。 推進薬にはヒドラジンというとても危険な燃料を使うため、安全のための設備が整えられている『SFA』に移動して、推進薬を充填するのです。
しばらくして雨が止みました。青空が覗き始め、虹が出てきたころ、気象室から、引っ越し開始のGOサインが出ました。
『STA2』と『SFA』はお隣同士。わずか250mくらいしか離れていないのですが、ゆっくりゆっくり移動するので、約25分かかりました。 ボルト選手だったら20秒ちょいですね、、、^^;
『SFA』の中のクリーンルームという微小な塵までも除去された、とてもきれいな部屋に通されて、引っ越し完了です。 わずか25分の引っ越しでしたが、とってもドキドキした25分間でした。

  • 左:引っ越し専用のコンテナに収缶されて引っ越しをするひまわり8号。<br />右:『SFA』のクリーンルームの中で専用のコンテナ(衛星保護カバー)が開かれ、無事引っ越しが完了!
    左:引っ越し専用のコンテナに収缶されて引っ越しをするひまわり8号。
    右:『SFA』のクリーンルームの中で専用のコンテナ(衛星保護カバー)が開かれ、無事引っ越しが完了!
2014年9月3日(水)

ひまわり8号の機体公開!

こんにちは!
9月3日に、ひまわり8号の機体公開が種子島宇宙センターで行われました!
ひまわり8号について取材すべく、たくさんの新聞、テレビなどの報道機関の方々がいらしておりました。
私も取材陣に混ざってひまわり8号を見てきたのですが、クリーンルームで待っていた威風堂々たるひまわり8号の姿は私の眼にはとても輝いて見えました。
5年という長い月日をかけてひまわり8号の開発・製造を進めてきた渦中には様々な人の努力、苦労、情熱、いろんなドラマがあったと想うと胸がいっぱいになり、目が潤んでしまいました。(私はまだ2年目なのでほとんどが想像の上での涙ですが)
この日を以て、ひまわり8号は再度収缶され、別の棟に移動したのち、酸化剤や燃料を充填する作業に移ります。

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2014年8月28日(木)

ひまわり8号の安全祈願式

こんにちは!
いよいよ始まりました、ひまわり8号ブログレポート!
最初のレポートは安全祈願式について。
8月28日に安全祈願式が種子島宇宙センターにて行われました。
安全祈願式とはひまわり8号の打ち上げまでの射場作業が安全に行われるよう、神主さんを作業現場にお呼びし、邪気を払ってもらい、作業する方々の安全を祈願するものです。
私も参加させていただいたのですが、参列した方々が玉串を奉納する場面では、とても静かで、厳かな時間が流れ、落ち着いた神聖な気持ちになりました。
作業される方、すべての方の安全と健康をお祈りします。

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