栃木県の南東部に位置し、美しい田園風景が広がる茂木町が田植え体験の舞台です。田植え体験教室は今回で2回目。茂木町に向かうバスの中からさっそく進化が。田植えと言えば、お米。お米といえば「食」です。リーダーの発案で、「田んぼのお話」と題した「食育」を意識したプチ講座が開かれました。「お茶碗1杯分のご飯は、お米何粒だと思う?」など、リーダーがクイズを交えながら米の収量に関するさまざまな知識や、田んぼの役割を説明。これから始まる体験に関係するいろんなことを自由に企画として取り入れる、それも野外教室の“味わい”です。(ちなみにクイズの正解は、「お茶碗1杯75gで3,300粒」です)
いよいよ田植え体験が始まると、苗をまっすぐに植えるのは意外と難しいことに気づきます。苗を倒してしまう子どもにお父さんがお手本をみせながら、コツを教える場面も。こうした時間を過ごすことは、親・子それぞれにとって貴重な経験になります。 次第に植えることに慣れてくると、みんなの会話の中心は自然と「秋の収穫」に。「豊かに実ってほしい」と願いながら、心を込めて苗を一つひとつ植えていきました。田んぼ一面に苗を植え終わるころには、中腰での作業の大変さも実感できます。お店でお米は買えてもしんどい経験は買えません。「農家の方々や食への感謝の気持ち」も、この野外教室で伝えたかったことの一つです。
小さな子どもたちは、田んぼに棲む生物にも興味津々。リーダーが指導しながら、カエルやおたまじゃくし、ゲンゴロウなどを捕まえ、じっくりと観察しました。ここではリーダーが準備した「ルーペ付きカップ」が大活躍。前回なかったことで悔しい思いをした反省が活かされました。
帰り際には、あちらこちらから、「楽しかった」「また来たい」という声が。自然のサイクルを体験するのも野外教室のテーマ。秋には稲刈りツアーも計画しています。その時には、この日の参加者の中から新しいリーダーも生まれていることでしょう。



