2025年11月25日
「空調機の省エネ性向上と省冷媒を両立した新型熱交換器VFTの開発と実用化」が第73回電気科学技術奨励賞を受賞
表彰式写真
新型熱交換器 VFT
公益社団法人電気科学技術奨励会が主催する「第73回電気科学技術奨励賞」において、「空調機の省エネ性向上と省冷媒を両立した新型熱交換器VFTの開発と実用化」が受賞し、2025年11月25日にKKRホテル東京(東京都千代田区)にて、授賞式が行われました。 同賞は、「電気科学技術分野に関する発明、研究・実用化、ソフトウェア開発、教育等で優れた業績を上げ、電気科学技術に貢献した功労者に送られる」ものです。
新型熱交換器VFTは、鉛直上向きに伸びる扁平伝熱管と、二重管構造の高性能冷媒分配器を採用することで、より細径の扁平伝熱管を高密度に多数実装しながら冷媒を均等に行き渡らせることが可能となりました。これにより、従来の熱交換器と比較して、伝熱性能を最大で約40%向上させながら、熱交換器の内容積を最大で約20%削減することで、熱交換器内部の冷媒量削減を実現しました。これらの技術開発と実用化に関する取り組みが、高く評価され、尾中 洋次さん、岸田 七海さん、八柳 暁さんが受賞しました。
◆受賞者 尾中 洋次さんから◆
カーボンニュートラルに貢献する技術として、省エネ性に優れるヒートポンプ式空調機は世界各国で注目されています。開発したVFTは、ヒートポンプ式空調機の性能を飛躍的に向上させる技術であり、ヒートポンプ式空調機の更なる普及に寄与することを願っております。今後も研究開発を通じて社会課題の解決に貢献する技術の開発に努めてまいります。