Mitsubishi Electric Asia Pte. Ltd.（以下、MEAP）に海外OJT研修生として赴任した柳村瞳美です。
これからシンガポールでの仕事、生活についてお伝えしていきます。

私は2013年に三菱電機に入社し、名古屋製作所のサーボモータ製造部で9年間サーボモータの設計者として製品の開発、顧客対応（客先訪問、カスタム品の開発）、量産維持対応（現場からの要望に対応）など幅広い業務に対応してきました。
2018年には1年間、グループ会社の三菱電機エンジニアリング株式会社（以下、MEE）に出向し、サーボモータの設計の基礎を学び、設計に注力することで製図能力を身につけ機械・プラント製図技能検定２級を取得することができました。2020年7月から海外OJT生としてシンガポールへ異動予定でしたが、コロナ禍の影響により1年遅れて2021年10月から1年間シンガポールで研修を受けております。

●学生時代に勉強していたこと
私は学部卒です。ロボティクス工学科で「機械」、「電気」、「制御」と広く学んできました。工学的な計算、プログラミング、実習授業では機械加工を実施することもありました。大学で学んだ力学、電気的な計算は業務でも使う場面が多く、もう少ししっかり勉強していればよかったなと思う時があります。
ロボットに関する知識を身に付けたので、就職後はロボット設計や生産技術でロボットを操作するなどロボットに関わる業務がしたいと思っていました。入社後はサーボモータの「サ」の字も知らない状況で配属となりましたが、三菱電機のロボットに組み込まれるモータを設計しているのでロボットに関わる業務ができており、また配属された部署は温かく、私は今の部署に配属されてよかったと思っています。

●研修先での仕事内容
シンガポールの業務でもFA製品に携わっています。私の業務は主に顧客の新規装置立ち上げサポートや、生産中の装置のトラブル対応のため顧客を訪問したり、問い合わせを受けた際の対応をしています。今までとは違い、サーボモータだけではなく周辺機器（シーケンサ、サーボアンプ）の知識も必要となるため、日々製品の勉強をしています。本来、私が所属している部署はASEAN地域全体を見るのですがコロナ禍ということもあり、今はシンガポール国内の顧客をメインで対応しています。コロナが終息したら他の地域の顧客も訪問してみたいと思っています。

●研修地で驚いたこと
シンガポール＝綺麗な街のイメージを持っていましたが、路上喫煙、ポイ捨てされたごみ、川にはごみが漂流しているなどイメージと異なる点があり、実際に来て、見てみないと分からないことがあるなと感じました。（そういった街中や川のゴミはボランティアや業者の方々が清掃して下さり、綺麗な街を保つために尽力されています。）
交通網がとても発達しているため、移動はとても簡単です。地下鉄（MRT）よりもバスが便利で乗り換えをすればどこにでも行けますし、１回$１程度と安価に乗ることができます。タクシーも多く、日本ほど料金が高くないため、急ぎの時や荷物が多い時などによく利用しています。
シンガポールと言えば「マーライオン」、「マリーナベイサンズ」と思っていましたが他にも多くの観光名所があり、自然いっぱいの公園や戦争について知識を得ることのできる資料館や博物館も多くあります。
来る前から暑いとは聞いていましたが、とにかく暑いです。湿度もそれなりにあります。エアコンを入れておかないと「カビが生えることがある」と聞いたことがあり、エアコンは常に入れっぱなしです。おかげで電気代はとても高く、衝撃を受けました。
日本系の店舗・レストランも多く、日本製のモノが欲しい時、日本食が恋しい時に少し割高ではありますが簡単に入手できるのでとってもいいところです！日本人が経営しているレストランや居酒屋では日本食を堪能することができ、日本人のお客さんとも仲良くなることができ、日本を味わうことができます。
初めての海外生活で不安に思っていましたが、シンガポールはとても安全で、スリなどの心配もなく、夜道も平気で歩くことが出来ます。
ほとんどのコンドミニアムにはプールがついているので、リモートの日の昼休み、仕事終わり、休日に気分転換で泳いでます！（1年間セレブな気分を味わおうと思います。）

これから日本とシンガポールの違い、シンガポールでの仕事内容、日々の過ごし方、シンガポールならではの穴場スポットなど、来なければ知ることができなかった内容をお伝えしていきたいと思います。
これから宜しくお願い致します。

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