


2022.06.17
皆さん、こんにちは。柳村です。
最後の投稿となる今回は、「海外で仕事をする方や学生の皆さんへ伝えたいこと」について書きたいと思います。
私は約9年間、名古屋で仕事をしていましたが、業務ではほとんど英語を使ったことがありませんでした。そのため、学生時代に英語を勉強して以来、あまり勉強もしておらず、英語で話すということ自体にとても大きな抵抗がありました。
ですが、海外で生活していくうちに「話せなくても恥ずかしいと思わない」、「簡単な単語を使ってでも伝える努力をする」ことを心掛けるようになりました。
私はシンガポールに来て間もない頃、何度か道を聞かれたことがあります。もちろん私に土地勘はありません。聞こえないふりをして立ち去ろうかとも思いましたが、困っている相手を見てなんとか力になりたいと思い、スマートフォンで検索しながら行き方を説明することにしました。初めのうちは「下手な英語で話すことが恥ずかしい」と思っていましたが、せっかくの機会なので「英語の練習」だと考えるようにすることで、下手でもいいから話してみようと思えるようになりました。
初めて道を聞かれたときは英語に自信がなかったため、「英語で話すのが苦手」だと伝えましたが、「そんなことないよ。ちゃんと会話できているじゃない」と言ってくれた相手の言葉で、伝える気持ちが大切なのだと思いました。そして、周りの人は英語が下手だろうとそこまで気にしていないということにも気づき、その後は道を聞かれても「英語の練習」として対応するようにしています。
まだまだ発展途上ではありますが、私はシンガポールで大きく成長できたと感じています。
水上から撮影したマリーナベイサンズ
夕日とマーライオン
日本はとても安全な国なので、シンガポールに来る前は「海外=危険」という認識がありました。入国したての時は、鞄を前に掛けたり、パスポートや現金は服の中に隠すなど、とても警戒して生活していました。しかし、シンガポールは監視カメラが多く治安が良いため、今まで生活していた中で「危ない」と感じたことはありません。普段、私はペットボトルの水を飲んでいますが、水も綺麗なので水道水を飲むこともできるようです。食事は日本食に比べて油を多く使いますが、野菜を取ったり、比較的体にいいものを選ぶなど、自分で調整すれば、日本で暮らしている時以上に生活しやすいと感じています。
とはいえ、安全で住みやすいといっても海外は海外。日本との習慣や文化の違いには驚きました。たとえば、壊れた家電の交換工事の後にゴミがそのまま置かれていたりと、初めの頃は衝撃を受けることも少なくありませんでした。ですが、生活していく中で徐々に感覚が慣れていき、今ではよほどのことがない限り驚くことはなくなりました。
日本の習慣・常識にとらわれるのではなく、その地域の習慣・文化に順応していくと生活が楽になります。日本の考え方に固執せず、その地域の考え方を受け入れていくことの大切さを感じました。
プラナカンの窯元
また、その国の文化に触れるためにもいろいろな場所に行くこともお勧めです。博物館で歴史を学んだり、伝統工芸品に伝統工芸品に触れたり、観光ガイドブックに載っていないような現地の人が知る場所やイベントに参加するのもいいと思います。日本では味わえない「海外ならでは」のことを積極的に体験してみてください。
空港横のモール内にある滝
このように海外で生活する機会がなかったならば、未だに私は英語で話すことへの抵抗が拭えず、海外旅行をする時も翻訳機に頼っていたでしょう。海外で仕事をさせてもらう機会に恵まれて本当に良かったと思います。これから、海外で仕事をする機会がある方は、是非その地域での生活を楽しんでください!
今まで、私の投稿を読んでいただきありがとうございました。
この投稿を通じて、海外に対する皆さんの想いが少しでも高まれば幸いです。