


2023.06.29
みなさん、こんにちは!Ciao a tutti!
イタリアにある製造拠点MEHITSで働いている 東耕です。
今回は、海外勤務で取り組んだこと、得たものを紹介するとともに、本連載ブログの最終回となりますので、総括して海外勤務で感じたことを紹介します。
【取り組んだこと:購入品分析】
MEHITSでは業務用の大型のチラーや換気装置を製造しており、カスタマイズ性の高い製品が多く、多品種少量生産を行っています。それに伴って購入部品も多品種となり、管理が煩雑となり、生産性の悪化に繋がっています。
現在、(1) 管理部品の種類の削減による “保管スペースの縮小” や “生産効率の向上”、
(2) まとめ買いやコストパフォマンスの高い部品への切り替えによる “原価低減”
などを目的に購入部品の種類削減に取り組んでおり、その取り組みの一環として今回、換気や送風をおこなう主要部品であるファンモータについても、同様の検討を行いました。
部品共通化の検討は、購入品のリスト化、ファン特性の整理と比較、購入単価も踏まえたファンモータの選定という順で進め、最終的には種類を10分の1に減らす案を作成することができました。また、購入しているファンモータをファンとモータの各機能ごとに特徴を分析し、購入品の傾向などの整理もおこない、部品共通化のキッカケを作ることができました。
検討は簡単には行かず、リスト化を始める最初のステップでは社内システムに接続できずデータを入手できなかったり、資料からの情報以外に多くのヒアリングを必要としたり、製品知識やバックグランドの理解が浅かったために勘違いをして検討を進めてしまったり、一筋縄ではいきませんでしたが、自身の専門知識も活かしながら、購入品のスリム化という課題に対し、一つの提案ができ、自分自身の成長にもつながる貴重な経験をすることができたと思います。
換気機器 イメージ
チラー イメージ