人工衛星 通信・放送衛星 ST-2

ST-2

シンガポールと台湾の通信会社が共同所有する、企業等が通信サービスに利用する商用衛星です。「ST-2」には、JAXAの技術試験衛星「きく8号」をベースに開発した標準衛星プラットフォーム「DS2000」を採用し、設計・構造を標準化することで信頼性の確保とコスト削減を同時に実現します。
納入先 Singapore Telecommunications Limited(地上設備)
Chunghwa Telecom Company Limited(地上設備)
ST-2 Satellite Ventures Pte Limited(衛星)
打上げ時期 2011年5月20日 質量 -
打上げロケット Ariane-5 電力 -
打上げ場所 仏領ギアナ 設計寿命 15年以上
軌道 東経88度 当社担当 プライムコントラクター

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国産初、海外から受注した商用通信衛星

「ST-2」は、企業等が通信サービスに利用する商用衛星で、シンガポールと台湾の通信会社が共同所有する「ST-1」の後継機として三菱電機が受注しました。当社はこれまで45年以上にわたって国内衛星開発プロジェクトの半数近くに主契約者として参画するとともに、衛星部品の供給を含めて国内外で560以上の衛星プロジェクトに参画してきました。それらの経験を活かした今回の受注によって、国内メーカーとしては初めて自社製の標準衛星プラットフォームで世界の商用通信衛星市場に参入します。
*1 2015年時点
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世界品質の標準衛星プラットフォーム、DS2000

「ST-2」で採用されている「DS2000」は、JAXAの技術試験衛星「きく8号」をベースに開発した標準衛星プラットフォームです。設計・構造を標準化したため、信頼性を確保しつつコスト削減も同時に実現。「ST-2」以前にも、国土交通省/気象庁の「ひまわり7号」や、スカパーJSAT株式会社の「スーパーバードC2号機」の納入実績があります。今回初めて、「DS2000」が海外の商用衛星市場でも認められることとなりました。
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国産初のハイパワー商用衛星

「ST-2」は、今までの国産商用衛星にはないハイパワー衛星です。カバーするサービスエリアはシンガポール・台湾のみならず、中近東、インドから中央アジア、東南アジアまでの広い範囲に及びます。ST-2は2011年に打上げられた後、その持てるパワーを存分に生かして活躍しています。
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