使用済みの製品や部材からすべての素材を回収し、もう一度同じ素材として利用していく——それが「循環型社会」の理想です。家電製品に使われた素材のうち「金属」に関しては、社会システムとしてのリサイクル網の活用もあって、現在では市場での還流がほぼ実現しています。しかし、「プラスチック」については、様々な理由から、それが本来もつ高い品質を保ったリサイクルが困難で、品質を落とした形態や、燃料として活用されることがほとんどでした。つまり、家電製品に使われるプラスチックの大半は、本来の品質(価値)に見合ったリサイクルが行われていなかったのです。
こうした背景から、「再生素材生産という、新たな素材産業を興す」という理念を打ち立て、“家電製品から家電製品へ”のプラスチックリサイクル(自己循環リサイクル)を目指した、高度なリサイクル技術の開発に取り組んできました。そして、2010年4月、日本初の「大規模・高純度プラスチックリサイクル工場」の稼働によって、この理念を具現化したのです。この特集では、前人未踏の道を進み、一つの到達点に達した“超本気”の取組を紹介します。




