Windows 11への移行にあたり、同院のITインフラおよびネットワークの統合支援を手掛けてきた三菱電機デジタルイノベーションに相談しました。その結果、提案内容や実績、ノウハウを評価し、プロジェクトパートナーとして、三菱電機デジタルイノベーションと、同社の子会社でキッティングサービスなどを提供するMT横浜を選定しました。
「最適な提案、大規模ITインフラ整備の実績、数百から数千台規模のPC展開ノウハウが群を抜いていたことが決め手です。特に、既存資産を最大限活用するという課題に対して、明確な根拠と工程を示していただいた点を評価しました。事前コンサルティングでも、マスターイメージの作成方針、端末種別の最適化、新機種PCの選定、既存PCの性能分析、セキュリティー要件の整理などをしていただいたことが安心感につながりました」
また、MT横浜の展開力も採用のポイントでした。情報システム部 兼 ICT企画室 担当部長の大西孝幸氏は次のように語ります。
「自分たちで対応した前回のWindows 10への移行では、クローニングしたPCを現場に納品した後、ユーザーが手順書を参照しながら各自で設定を行う運用としていたため、支援にあたった私たちにとっても大きな負担でした。今回は、流用する約700台のPCに対する個別設定やSSDへの換装、メモリー増設などの作業が発生しましたが、MT横浜が現場を一緒に回りながら対応していただけるということで、不安が解消されました」
2024年7月からの基礎検討を経て、同年11月から12月にかけてWindows 11への更新後の端末に対する検証を実施し、医療系や情報系のシステムが正常に稼働することを確認しました。その後、全8機種の既存PCに共通の設定を適用するため、マスターイメージを仮想マシン方式で構築しました。情報システム部の伊藤義人氏は次のように振り返ります。
「構想・検証の段階では、不必要なスクリプトが自動起動してユーザーに負担がかからないよう設定を見直しました。MT横浜の担当者と様々な意見を交わしながら、当院の運用に最適化したマスターイメージを作成できました」
展開の第1フェーズでは、延命が困難な68台を新規PCに移行し、第2フェーズでは、既存の約700台のPCをWindows 11にアップグレードしました。
MT横浜との定例会ではローテーション計画を入念に確認し、現場作業の効率化を図ったことでスケジュール通りに展開を完遂しました。キッティングと展開の段階におけるMT横浜の支援について、情報システム部の内間結子氏は次のように語ります。
「移行計画を第1フェーズと第2フェーズに分け、綿密に設計いただいたことが成功のカギになりました。第2フェーズでは、限られたスペースでのケーブルの抜き差しやSSDへの換装、メモリー増設など作業が発生しましたが、手際のいい対応に驚きました。キッティング作業だけでなく、梱包材の片付けや廃棄物の分別にも配慮いただき、細やかな気配りに助けられました」